口伝。
・日曜の夕方。
酒の薫りに釣られるままに、
「ここに車を停めればいいさ」と連絡を受けた公民館へ。
到着して車から降りて地面に着いた両足の2歩分。
”徒歩5秒”で手渡された、少しぬるい紙コップのビール。
旨。
こんなビールもあるんだ、と感動し、
寝起きどっきり風ビール、心の中で命名する。
・朝霧に包まれるなかをキツツキがコンコン連打する音で静かに目が覚める贅沢感を知ってしまった。
静かな方へ、鎮まる方へ。
しばらくは招かれるままに身体が悦んでいるのかもしれない。
珍しく酒っぽくない朝4:00。
神社や田畑を回る。
・昨日。
花の配達がお昼をまたいで2軒あったので、
手抜き弁当を結局うちでみそ汁でもあっためて食べようぢゃないかと決めて出発。
配達終えてアパートに到着。
12:15。鍵は持って来てないことに気付く。
・トマトにカルシウムをくれたり、とう立ちしたほうれん草をまねいで一部販売。
そんなこんなで仕事あがり。
帰宅して今度は確かに鍵でもって部屋に入れて、ふと、
Tシャツが後ろ前なことに気付く。
18:00。いよいよ自分がわからなくなる。
・問題。
アパートのポストに異物があった。
「大葉が20枚入ってた」という発泡トレー。
大阪のネエさんと慕う旅先呑み友達から便り。
以前にも、木の板を葉書にしたり、
雑誌の切り抜きを貼りあわせたゴシップ封筒が届いたり(中身は農業の記事とお茶だった)、
怪しいものを次々と繰り出してくるので、すぐに見てこの人だと気付く。
今回も負けたなあと笑わされる。
いわく、絵を描いていたら、お客さんに「切手貼って出してみたら」ということで、
しがない小作人宛に送ってくれたらしい。
<郵便局の人は、ひっくり返しては見て「無事届くかどうかは・・・」と。>
透明なマニキュアを塗って強化するのがポイントらしい。
やらないですよ、俺は。
念願叶ってというより、念願叶えて、
自分の珈琲店を数年前(あ、忘れた)に開いたネエさんとは、
そのさらに数年前、彼女が新潟での珈琲修行時代に、
自分が通っては飲んだくれていた気さくなカウンターでなんとなく遭遇。
「ご縁」という言葉の意味を、酔っぱらいながらも最初に厳しく教えてくれた人。
二日酔いで喫茶店でさぼって新聞読んだり原稿書いたりしてた頃、
出口で「いってらっしゃい!」と決まって背中を勢い良く叩かれたのが最近のことの様。
my sister is my mother. ネエさんは我がママだ。
「挫折は、勘違い」という素敵な言葉をいただいた日のことはよく覚えている。
いろんなご縁があって、本当、いまの自分はヘラヘラ笑っているなあと思う。
ユーモアには、どんな難しい顔してもダメ、どんな複雑な本を紐解いても叶わない。
・昨夜、暴想。
各方面、いろいろ面倒だ、と思考停止の21:30。
明けて未明のアパート屋上で蒼くて静かな時間を、視覚に映して、視る。
太陽が出る前のわずかな時間は、
周りに居る鳥とニンゲンとが少しだけ近づいて良いような錯覚の空間。
背負う格好で、振り向きながらの来光。
今朝は雲が上手に隠して、扇形の光が綺麗だった。
扇から溢れ出す灯を背に開いた新聞から顔を上げると、
2メートル前で日の出を眺める小鳥が迫っていた。
対峙しながら、お互い無意識を意識する。
・右耳をブヨに喰われた昨日。
福耳化計画(右)。
ワイドにな。
<Deepning(深めること)を忘れたWidening(横に広げること)は
人間を薄っぺらなものにしてしまう> (昨日の日経文化面より)
親方や職場の人に指導していただくことが、
何も知らない自分に、世界や目に見えるもののたしかな広がりを”ほれ”っと見せてくれる。
無知で何もお返しできない若造に、みんな、無償で、損も得もなく、ほれほれと。
広げられた自分は、圧倒されながら、必死に深めようとする。
意識はそうあるつもりだし、そうありたい。
口伝。
知ること。覚えること。
見えないものを見えるようにしてもらった自分が、
見える世界を新鮮に眺めながらも、あらためて、
さっきまでの、見えないもの(見えなかったもの)の残像を想う。
その見えないものと見えるものとを行き来する行動や思考を、
「驚き」といったらいいんだろうか。
見えるだけのものになったわけじゃない、見えないだけのものに留まったわけでもない。
ただ、見えるものの中で、
見えないもの、存在、時間、空間、誰かを想うことが、
自分にとっての、Wideningに対するDeepning、
深めることなんだろうなと思っている。
********************************
酒の薫りに釣られるままに、
「ここに車を停めればいいさ」と連絡を受けた公民館へ。
到着して車から降りて地面に着いた両足の2歩分。
”徒歩5秒”で手渡された、少しぬるい紙コップのビール。
旨。
こんなビールもあるんだ、と感動し、
寝起きどっきり風ビール、心の中で命名する。
「センセイ、ここで飲むビールは最高です。」
(映画『めがね』)
・朝霧に包まれるなかをキツツキがコンコン連打する音で静かに目が覚める贅沢感を知ってしまった。
静かな方へ、鎮まる方へ。
しばらくは招かれるままに身体が悦んでいるのかもしれない。
珍しく酒っぽくない朝4:00。
神社や田畑を回る。
・昨日。
花の配達がお昼をまたいで2軒あったので、
手抜き弁当を結局うちでみそ汁でもあっためて食べようぢゃないかと決めて出発。
配達終えてアパートに到着。
12:15。鍵は持って来てないことに気付く。
・トマトにカルシウムをくれたり、とう立ちしたほうれん草をまねいで一部販売。
そんなこんなで仕事あがり。
帰宅して今度は確かに鍵でもって部屋に入れて、ふと、
Tシャツが後ろ前なことに気付く。
18:00。いよいよ自分がわからなくなる。
・問題。
アパートのポストに異物があった。
「大葉が20枚入ってた」という発泡トレー。
大阪のネエさんと慕う旅先呑み友達から便り。
以前にも、木の板を葉書にしたり、
雑誌の切り抜きを貼りあわせたゴシップ封筒が届いたり(中身は農業の記事とお茶だった)、
怪しいものを次々と繰り出してくるので、すぐに見てこの人だと気付く。
今回も負けたなあと笑わされる。
いわく、絵を描いていたら、お客さんに「切手貼って出してみたら」ということで、
しがない小作人宛に送ってくれたらしい。
<郵便局の人は、ひっくり返しては見て「無事届くかどうかは・・・」と。>
透明なマニキュアを塗って強化するのがポイントらしい。
やらないですよ、俺は。
念願叶ってというより、念願叶えて、
自分の珈琲店を数年前(あ、忘れた)に開いたネエさんとは、
そのさらに数年前、彼女が新潟での珈琲修行時代に、
自分が通っては飲んだくれていた気さくなカウンターでなんとなく遭遇。
「ご縁」という言葉の意味を、酔っぱらいながらも最初に厳しく教えてくれた人。
二日酔いで喫茶店でさぼって新聞読んだり原稿書いたりしてた頃、
出口で「いってらっしゃい!」と決まって背中を勢い良く叩かれたのが最近のことの様。
my sister is my mother. ネエさんは我がママだ。
「挫折は、勘違い」という素敵な言葉をいただいた日のことはよく覚えている。
いろんなご縁があって、本当、いまの自分はヘラヘラ笑っているなあと思う。
ユーモアには、どんな難しい顔してもダメ、どんな複雑な本を紐解いても叶わない。
・昨夜、暴想。
各方面、いろいろ面倒だ、と思考停止の21:30。
明けて未明のアパート屋上で蒼くて静かな時間を、視覚に映して、視る。
太陽が出る前のわずかな時間は、
周りに居る鳥とニンゲンとが少しだけ近づいて良いような錯覚の空間。
背負う格好で、振り向きながらの来光。
今朝は雲が上手に隠して、扇形の光が綺麗だった。
扇から溢れ出す灯を背に開いた新聞から顔を上げると、
2メートル前で日の出を眺める小鳥が迫っていた。
対峙しながら、お互い無意識を意識する。
・右耳をブヨに喰われた昨日。
福耳化計画(右)。
ワイドにな。
<Deepning(深めること)を忘れたWidening(横に広げること)は
人間を薄っぺらなものにしてしまう> (昨日の日経文化面より)
親方や職場の人に指導していただくことが、
何も知らない自分に、世界や目に見えるもののたしかな広がりを”ほれ”っと見せてくれる。
無知で何もお返しできない若造に、みんな、無償で、損も得もなく、ほれほれと。
広げられた自分は、圧倒されながら、必死に深めようとする。
意識はそうあるつもりだし、そうありたい。
口伝。
知ること。覚えること。
見えないものを見えるようにしてもらった自分が、
見える世界を新鮮に眺めながらも、あらためて、
さっきまでの、見えないもの(見えなかったもの)の残像を想う。
その見えないものと見えるものとを行き来する行動や思考を、
「驚き」といったらいいんだろうか。
見えるだけのものになったわけじゃない、見えないだけのものに留まったわけでもない。
ただ、見えるものの中で、
見えないもの、存在、時間、空間、誰かを想うことが、
自分にとっての、Wideningに対するDeepning、
深めることなんだろうなと思っている。
********************************
by 907011
| 2009-06-04 07:37
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