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山中記

種。

屋上にて朝陽と鳥と新聞と栄養ドリンク。
早起き志願の人にメールを送るAM4:55。
朝の時間は、自分にとって貴重で静かな時間。

昼の時間はやるべきこととやりたいことがわりと明確なので、
それは安定した惰性のようなもの。
夜はいろんな角度からビールが襲ってくるから、あー忙しい。
朝はそれに比べて、即興演奏のような時間。
読み物、書き物。
インプット/アウトプット。
吸って、吐くこと。

そして、昼間の考え事や夜の戯れ言や妄想の種は朝に摘んで、播いておく。
一日をそういう四季のように送られたらと想う。
自分を土にして、今の自分がその土壌でできる最大限の実験ができたらなあと想う。

<知識への投資には、常に最大の利益がついてくる>
         (ベンジャミン・フランクリン)

 * * *

昨日は炎天下でかなりハードだった。
ブヨが大量過ぎて山傘に防虫の白いネットを装着。
・・・首から上の部分が、平安貴族の女性みたいだった。

「ブヨは水が綺麗なところに出るすけな。汚れていると蚊がわく」。
どこからかわしわしと入ってくるカメムシも水が綺麗だかららしい。
土の中にミミズを見つけるような気分、少し嬉しいかも。
それにしても山のブヨは強力で、
長袖と軍手の隙間から刺されまくりの手首が、1割くらい太くなってることに、
昨日、「ろくろく」の打ち合わせをしながら気付いた。

 * * *

そんな(どんな?)「ろくろく」の若者が素敵で、
瑞々しい”伸びしろ”を感じては、いちいち感心します、長老は。
一方で、朝から夕方まで一緒の時間を過ごす、
畑の若者1名がなんだかどうにもふにゃふにゃしていて、
私的にものすごく難解な宿題。
明日、同い年のNPOスタッフと呑むのでたぶんグチも少し垂れ流すと思われる。

なるべくグチや陰口というのは言わないようにしてます。
言葉を選び、言い換えてそれを直に伝えることで、
グチは提案に、陰口は意見に変換可能だと思うから。
でも、なかなかその言葉の選び方が苦手で、だから黙然としてしまう。


同い年の朋輩とは農に関してじつによく話を重ねてきたのだけど、
最近、自分は畑に、彼は”頭脳兼手足”として企画会議から備品購入まで、
なにせ人が少ない組織だからわらわらとしていて、
すっかり歩みを止めて話しができずにいる状態。

昨日の夕方に畑に酒の話を持ってきて、
2人で要話し合いということで、NPOの方から経費を頂いた。
ちょうどNPOのボスが自然畑を見に来て、
デジカメに続いて、パソコンとプリンター、無線LANも畑作業場に整備してくれるらしい。
器、OK。

半年前の面接の時に、
帰農という「先」と、情報発信という「先」、
その二つの「先」を両立させたい、というような話をした。
した以上、ここまでお膳立てしてもらった以上は、
その皿に持てるものを表現する他にない。

「そして、それをおもしろがってくれる人たちがいる」。

体力つけねば。
酒呑まねば。

種。_b0079965_6495339.jpg


今日も暑くなりそう。
「祈念」植樹したクルミの苗が根付いては、自然畑を見守ってくれてます。鎮守。
いつかの木陰スペースに。
ぐんぐん伸びて、少しずつその影の面積を広げていってくれるんだろう。

自分の内側にもいろんな考えの種を持って、山の畑へ。
畑内畑。
自分の身体の外と内を想う。

まず、かせごう。
土に触れよう。


<嫌なこと、痛いこと、傷つくこと、
 恥ずかしいこと、笑われること、
 が一番、自分が成長していくことだと思います。>
by 907011 | 2009-06-13 06:50 | Trackback