音の波 ~一日駅長日誌~。
東山の夏を彩る、かどうかは置いといて、
怒涛の牛ふん祭り三日間をとりあえず無事に終えました。
初日が一番暑かったみたいで、体力配分的に良い天候の巡り合わせでした。
二日目の夕方。いつも行く、あぐらってさんの近くの山のレトロな温泉につかったのも勝因の一つでしょう。
とはいえ、疲れ抜けぬまま、昨夜もまたカウンターにて慰労会。
起きぬけのまま、今日は休館日の水くれ当番。
施設を休館させてあげるように、
己の身もまた休肝させてあげる余裕を持ちたいものだが、
それもまたおいおい考えることにして、もうしばらく頭の隅の方に置いとくことにしよう。
一応ですが、俺は昨夜はまっすぐうちに帰って屋上で少し労をねぎらって寝ようと思っていたんです。
でも、段ボールを使って初めての燻製デビューをしたマスターから嬉しそうに電話が来たんです。
本当です。嘘ぢゃないんです。
燻製という道楽の実験。
煙がかなり強めに入っていて、2時間半であんなにうまいシナモノが出来るなら、
自分もちょっとこれは試してみたいなあと思いました。
職場にある『はじめての燻製づくり』を持参して、次回カウンターで燻製会議をしたいと思います。
”居酒屋×あぐらって”なんて、私的にサイコーのコラボレーションぢゃあないですか。
たくさん獲れる野菜をなんとかして活かしたい。
目指すは第二のいぶりがっこ(秋田名物)。
なんてことを思いながら、結局のれんが下がってもなお食い下がり、
余った瓶ビールのビールをやっつけるのを手伝う23:00。孝行な客だ。
* * *
すっごい静かな本日のあぐらっておよび東山一帯。
皆さんは本物の無音の時間を体験したことがありますか。
運がいいと、東山ではそんな時間を体感できます。
今日は風もなく鳥も少ないようで、
虫(もう秋なのだね)の鳴き声と泣き声の合間に、無音の瞬間が繰り返しやってきます。
まるで海の波のような。
あ、少しわかった。さっき水やりの後に畑で思っていたこと。
これは、音の波なんだ、山の。
虫の鳴き声と、その合間にやってくる無音の時間との復唱。
静と動の呼吸。連鎖。
この時間の流れや音の波、それらのつながりを”贅沢”と感じずして、
何を聴覚することができようか。
そして気づいた。
パソコンの音が邪魔をして、音の波をさえぎっている。
なので、あとは写真たちが語ってくれるかと思います。
2009年夏 農の駅あぐらって休館日の一日駅長さん日誌。
温室の横の草薮に植えられた余り苗。
鷹ノ爪は真っ赤、トマトも玉を5,6個つけて色待ち。その背後の枝豆もどんどん膨らんでいる。
奇しくも、自然畑の最たる実験スペース。
さっき水やりの後にさらに余った種や苗やハーブを植え付けてきた。
即実験。
芽生えた蕎麦。
近くで見ると実際かなり綺麗、可愛い。
でも、たまにぼーっと自然畑に下りていくときにあやまって踏んづけてしまう。
誤って踏んづけて謝る。
で、帰りにうっかりまたふらふらと端っこの辺りを踏んづけては謝る。
誤り、謝る。
日常、まあそのだいたい、俺はあやまっている。
ダブルミーニング。
で、蕎麦畑の下の自然畑。
余った朝顔を一本、入口に植えて棒を一本だけあげたら、
見事に行ったり来たりして、元気に花を咲かせた。
こいつの種を来年に使おうと思う。
愛着。
ヘブンリーブルー。
「天上の青」の入口を通って、トマトと鷹ノ爪の赤、その奥にはナス3種の紫。
と、続くのだがしかし草薮なのでかがまないと見えない。
ちびっ子の目線は何をするにも重要だ。
ミニトマト。
個人的に「雫」を見ると条件反射的に写真を撮りたくなる。
パブロフの犬。
大トマト「桃太郎」。
じつは自然畑では、今年初めての完熟。
雨と風と陽しか当たってないし、そこらの虫があやまってぶつかるくらいなので、
もいでそのままにかじられます。なんなら、枝についたままかじることも可。
で、喰ってみた。
(その後に、あ、写真と気づいてこんなカタチに・・・)
瞬間、悟りに近いような直感がありました。
こんなに旨いトマトは食べたことがない。
成り始めだから濃い味だろうし、多分に親バカでもあるのだけど、
でも、もしこれが来年ある程度の収量が獲れたとしたら、
もしかして、通常の農法と味の違いを表現することが可能かもしれない。
もしかして、フルーツトマトに勝てるかも。
・・・、なんて夢を見ながら今日こそ昼寝したいと思います。
しかし、まだ興奮している。
もう一回味見してみて確認してみてすごかったら、糖度計にかけてみたいと思います。
この夏最大の収穫、焼き枝豆。
これは写真では伝わらない。とにかく一度やってみてください。オススメ。
しかし、親方。もっと早く教えてほしかった。なぜ晩夏。もう豆ないのに。。。
「昔は山の田にいったときに年寄りがようして食ってたんだ。
田んぼいくと鍋ねえすけ、火起こして豆焼いてたなあ」。
バーベキューで網焼きすると良いかも。枝のままただ焼くだけです。味付け要りません。
さやが焦げるくらいに焼いて、手で開いて豆を食うべし。
ただ、焼けたさやはもげて落ちるので注意。
すっごい甘いです。
憶測なのだけど、茹でるときにお湯に溶けるであろう甘味と香りが凝縮されます。
もぎたてが水分あって最適だろうなあ。
焼きとうもろこしに似た甘い香りがビールを呼びます。
一日駅長号。
親方のご不要になったチャリンコ。
このチャリで、山や畑や空や田を見ながらこぎ下りてくると、サイコーに心地良い。
夏にぴったりなアイテム。
ちなみに愛称は、まだ無い。
田んぼがどんどん黄色くなっていく。
春にみんなで植えられた苗が、いまやこんなに立派な稲穂になりました。
一粒ずつがみんなして理想のカタチに向かっていく姿、
遠くで見ても近くで見ても、なんとも健気で愛おしい。
そこにNPOやあぐらってや東山の時間を重ね見るのは、自分のエゴだけど、でも重ねることは止めない。
理想のカタチ。
八・十・八と書いて「米」。
米づくりの八十八手。
そのうちの数手間しか携われずにいるのが現状だけど、追々必ず。
ちょうど一ヵ月後くらい。
来月の今日あたりの日曜日。
あぐらってさんの稲刈り祭りをします。
誰でも歓迎。
食うところから参加しようが、田植えから参加しようが、稲刈りから参加しようが、
呑み会だろうが、テレビ番組だろうが、
農はどこからでも入口があって、そのすべてはつながってずーっと流れているから、
だから、入ったもん勝ちです。
こんなにおもしろい勉強はないなあ、と俺などは思います。
だから酒も旨い。
休館日は休肝日?、なかなかそうも行かない。
今日もせっせとビールを冷やさないと。
あー忙しい忙しい。
怒涛の牛ふん祭り三日間をとりあえず無事に終えました。
初日が一番暑かったみたいで、体力配分的に良い天候の巡り合わせでした。
二日目の夕方。いつも行く、あぐらってさんの近くの山のレトロな温泉につかったのも勝因の一つでしょう。
とはいえ、疲れ抜けぬまま、昨夜もまたカウンターにて慰労会。
起きぬけのまま、今日は休館日の水くれ当番。
施設を休館させてあげるように、
己の身もまた休肝させてあげる余裕を持ちたいものだが、
それもまたおいおい考えることにして、もうしばらく頭の隅の方に置いとくことにしよう。
一応ですが、俺は昨夜はまっすぐうちに帰って屋上で少し労をねぎらって寝ようと思っていたんです。
でも、段ボールを使って初めての燻製デビューをしたマスターから嬉しそうに電話が来たんです。
本当です。嘘ぢゃないんです。
燻製という道楽の実験。
煙がかなり強めに入っていて、2時間半であんなにうまいシナモノが出来るなら、
自分もちょっとこれは試してみたいなあと思いました。
職場にある『はじめての燻製づくり』を持参して、次回カウンターで燻製会議をしたいと思います。
”居酒屋×あぐらって”なんて、私的にサイコーのコラボレーションぢゃあないですか。
たくさん獲れる野菜をなんとかして活かしたい。
目指すは第二のいぶりがっこ(秋田名物)。
なんてことを思いながら、結局のれんが下がってもなお食い下がり、
余った瓶ビールのビールをやっつけるのを手伝う23:00。孝行な客だ。
* * *
すっごい静かな本日のあぐらっておよび東山一帯。
皆さんは本物の無音の時間を体験したことがありますか。
運がいいと、東山ではそんな時間を体感できます。
今日は風もなく鳥も少ないようで、
虫(もう秋なのだね)の鳴き声と泣き声の合間に、無音の瞬間が繰り返しやってきます。
まるで海の波のような。
あ、少しわかった。さっき水やりの後に畑で思っていたこと。
これは、音の波なんだ、山の。
虫の鳴き声と、その合間にやってくる無音の時間との復唱。
静と動の呼吸。連鎖。
この時間の流れや音の波、それらのつながりを”贅沢”と感じずして、
何を聴覚することができようか。
そして気づいた。
パソコンの音が邪魔をして、音の波をさえぎっている。
なので、あとは写真たちが語ってくれるかと思います。
2009年夏 農の駅あぐらって休館日の一日駅長さん日誌。
温室の横の草薮に植えられた余り苗。
鷹ノ爪は真っ赤、トマトも玉を5,6個つけて色待ち。その背後の枝豆もどんどん膨らんでいる。
奇しくも、自然畑の最たる実験スペース。
さっき水やりの後にさらに余った種や苗やハーブを植え付けてきた。
即実験。
芽生えた蕎麦。
近くで見ると実際かなり綺麗、可愛い。
でも、たまにぼーっと自然畑に下りていくときにあやまって踏んづけてしまう。
誤って踏んづけて謝る。
で、帰りにうっかりまたふらふらと端っこの辺りを踏んづけては謝る。
誤り、謝る。
日常、まあそのだいたい、俺はあやまっている。
ダブルミーニング。
で、蕎麦畑の下の自然畑。
余った朝顔を一本、入口に植えて棒を一本だけあげたら、
見事に行ったり来たりして、元気に花を咲かせた。
こいつの種を来年に使おうと思う。
愛着。
ヘブンリーブルー。
「天上の青」の入口を通って、トマトと鷹ノ爪の赤、その奥にはナス3種の紫。
と、続くのだがしかし草薮なのでかがまないと見えない。
ちびっ子の目線は何をするにも重要だ。
ミニトマト。
個人的に「雫」を見ると条件反射的に写真を撮りたくなる。
パブロフの犬。
大トマト「桃太郎」。
じつは自然畑では、今年初めての完熟。
雨と風と陽しか当たってないし、そこらの虫があやまってぶつかるくらいなので、
もいでそのままにかじられます。なんなら、枝についたままかじることも可。
で、喰ってみた。
(その後に、あ、写真と気づいてこんなカタチに・・・)
瞬間、悟りに近いような直感がありました。
こんなに旨いトマトは食べたことがない。
成り始めだから濃い味だろうし、多分に親バカでもあるのだけど、
でも、もしこれが来年ある程度の収量が獲れたとしたら、
もしかして、通常の農法と味の違いを表現することが可能かもしれない。
もしかして、フルーツトマトに勝てるかも。
・・・、なんて夢を見ながら今日こそ昼寝したいと思います。
しかし、まだ興奮している。
もう一回味見してみて確認してみてすごかったら、糖度計にかけてみたいと思います。
この夏最大の収穫、焼き枝豆。
これは写真では伝わらない。とにかく一度やってみてください。オススメ。
しかし、親方。もっと早く教えてほしかった。なぜ晩夏。もう豆ないのに。。。
「昔は山の田にいったときに年寄りがようして食ってたんだ。
田んぼいくと鍋ねえすけ、火起こして豆焼いてたなあ」。
バーベキューで網焼きすると良いかも。枝のままただ焼くだけです。味付け要りません。
さやが焦げるくらいに焼いて、手で開いて豆を食うべし。
ただ、焼けたさやはもげて落ちるので注意。
すっごい甘いです。
憶測なのだけど、茹でるときにお湯に溶けるであろう甘味と香りが凝縮されます。
もぎたてが水分あって最適だろうなあ。
焼きとうもろこしに似た甘い香りがビールを呼びます。
一日駅長号。
親方のご不要になったチャリンコ。
このチャリで、山や畑や空や田を見ながらこぎ下りてくると、サイコーに心地良い。
夏にぴったりなアイテム。
ちなみに愛称は、まだ無い。
田んぼがどんどん黄色くなっていく。
春にみんなで植えられた苗が、いまやこんなに立派な稲穂になりました。
一粒ずつがみんなして理想のカタチに向かっていく姿、
遠くで見ても近くで見ても、なんとも健気で愛おしい。
そこにNPOやあぐらってや東山の時間を重ね見るのは、自分のエゴだけど、でも重ねることは止めない。
理想のカタチ。
八・十・八と書いて「米」。
米づくりの八十八手。
そのうちの数手間しか携われずにいるのが現状だけど、追々必ず。
ちょうど一ヵ月後くらい。
来月の今日あたりの日曜日。
あぐらってさんの稲刈り祭りをします。
誰でも歓迎。
食うところから参加しようが、田植えから参加しようが、稲刈りから参加しようが、
呑み会だろうが、テレビ番組だろうが、
農はどこからでも入口があって、そのすべてはつながってずーっと流れているから、
だから、入ったもん勝ちです。
こんなにおもしろい勉強はないなあ、と俺などは思います。
だから酒も旨い。
休館日は休肝日?、なかなかそうも行かない。
今日もせっせとビールを冷やさないと。
あー忙しい忙しい。
by 907011
| 2009-08-24 12:40
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