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山中記

新潟。

久々に新潟市ビジネスホテルにて薄型テレビに食い付き、月刊やさい通信を見る朝。

今日(昨日)のほぼ日の糸井さんの文章は素敵だった。
やりながら考えるということについて。
「馬鹿」というのは情熱的に狂った状態じゃないとなれない。
世間体が親類がという意識が頭のどっかにあるとそうそう「馬鹿」には成れない。
馬鹿という言葉は常套句に使われるが馬や鹿の仕事はニンゲンにはできないよ、あれは実際は。


昨日は5月の連休に高柳の子ども自然王国でバイトした時に知った(家人はてんつくまんつながりで知ってた)、
自然出産の吉村医院さんの話を聞きに新潟に来ました。
俺は安曇野パーマカルチャーの本を読んで自然な出産に憧れを持っていたけど
場内は圧倒的にわたしナチュラリストなのという30代女性のエネルギーが強くて
軽い目眩(睡魔という悪魔)さえ覚えました。

昔がすべてではないけど、促進剤などを使わない昔ながらの出産。
妊婦さんたちがとにかくその時の間際までよう働く。
板戸拭きやら薪割りやらでスクワットにして300回におよぶ人もいるらしい。
少し前までは「ツルツルっと産まれていた」という話はかつての百姓仕事量、
とにかく何もかも日々の生活のために働いていたことが自然なお産につながっていた。
すべての方を代表した意見ではもちろんないけども、
病院で出産したヒトの「ただただ怖いものだった」という言葉がとても生々しく聞えた。

会場には王国でご一緒したからころ堂の方や自然農仲間が居た。

自分なりに百姓に近づきたいと想ってやってみることの内側にも、
できることややるべきことがたくさんあるなあと思いました。


夜は市役所近くの「わかさや」で酒。
急なお誘いに快く集まってくれた酒好き仲間ありがとうございました。
相変わらず、何も変わらず気持ちよく酔っ払わせていただきました。
懲りずにまた馬鹿話をしましょう。


こじんまりと飲むことは難しい。
つい、あの人もこの人もと身の程知らずに拡声したくなる。

こじんまりでしか話せない言葉がある。
それにしたってサシで飲む酒にはかなわない。
自分などそんなことばかりでサシで酔わないと話さないことばかりで頭の中ができている。


 * * *


この長雨でだいぶ作物を死なせてしまった。
いざ降り続けられたら畑には入れないもので、
自分の足跡さえ畑のためには邪魔になってしまう。
この時ほど自分の無力を感じることはない。
ここ2日ほどカッパを着て、ただただ畝の手前で立ち尽くして見ていた。
この植え方が、そこの敷き草が甘かったなあと山中に点在するそれぞれ小さな畑を
おろおろあわあわと自戒して歩くばかり。
自分のいい加減さに泣けてくる。そんな数日です。



温められた卵10個ほど。
うち2つが6月23日にまず孵りました。
ムツミ(623だから)と梅雨子(つゆだから)、
メスであってほしいゆえの願望ありき命名です。エゴイズムですが。
むっちゃんつゆちゃん。
むっつゆ。


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30日に8ヶ月の雄鶏二羽をしめます。
前にも書いたように、葛藤は尽きないし、飼い方についての後悔ばかり先に立ちます。
酒なしでは俺のようなニンゲンはやりきれません。
でもやるしかないんです。
肉も結局まだ食べるし。


思い切り馬鹿話をしたり泣いたりというような行為ができなかったら、
自分だってテレビに出てるような罪を犯す人と何ら変わらないなあと感じることが時としてあります。

そう、時に思い切り表現する空間や時間がないと、
”自分は充実してないのだ”と勝手に妄想して、その代償を無性に欲するんだと思います。
何か目に見える証を、早急にその場で欲しがる、やっぱり欲求なんですね。
大なり小なりそのようなものだと思う。
早急さを求めすぎると罪につながるのか、紙一重だけど、
たぶん待っている自分が思うもう少し先なんですよね、証って、果報って。
最善手を尽くして、寝て待てというくらい先のこと。


二日酔いながら今夜は地元の消防団の公民館焼肉飲み会にいきます。
即入団会見??らしいです。


昨夜飲んだ皆さんにも良い報告ができるよう、
また山中に帰って、畑に残った生き物を見て頑張ろうと思います。
雨水のことはやっぱり雨に降られなきゃわかんないです。





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by 907011 | 2011-06-26 07:25 | 携帯から。 | Trackback