山中記

修業中。

今週。
柏崎に弁当持って通って、炭焼きを習っています。

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親方であるコウダさんが一人でつくった炭焼き小屋の片付けや補修をしながら、
2日間火を焚き続けて窯をひたすら暖める。

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窯をあっためながら、、
材(竹)を長さ90センチほどに切って、5,6本ごとに二ヶ所で結束する。
切り分けた竹はすべて、元口(根元の側)と末口(先っぽの側)をそろえて縛る。

材の向きをそろえるのは、
窯に入れる時に、元口を上にして立てて炭を焼くため。

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この結束が一番しんどい。
窯に入れる時に焼き切れないように水に浸けた麻ひもで、
ぐいぐいと竹の束を絞めながら留めるので、小指と薬指の外側の皮がすぐ傷む。

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昨日。
暖まってきた窯から熾き(おき)をかき出して、材入れ。

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材の束を棒を使って奥に押してから、元口の方のヒモをすくうようにして立てる。
ここでまごまごすると火の付き方にタイムラグが生じてしまうので、
難儀な作業だけど急ぐ。急ぐけど慎重にする。

奥の方の材入れを終えて、「順調」と聞き、俺もいくつかやらせてもらう。
見るとやるでは大違い。
竹束をまっすぐ縦に向けるのは簡単ではない。
入口が狭いので、竹の重さが相当腰にくる。


この道具も鉄筋を桐の枝に差し込んで加工されたもの。
「ノコギリの目立てを習おう会」でも「桐の木が良い」と話していたけど、
コウダさんも燃えにくいから柄は桐を使っていると言っていた。

それにしても、道具から小屋から、ありとあらゆるものをコウダさんは手づくりしている。
材料をどっかでもらったり拾ってきて、一人で当たり前のようにそれを継ぎはぎさせたりして。
当然、外見は相応の継ぎはぎ感がある。
でも、自分の作業に直結し、流動的につくられていく道具や環境を見ていると、
「一人で実験できることの強さ」みたいなものを証明してくれていると感じずにいられない。すごく主観ですが。
それはかつての百姓の強さとも重なって映る。

なんてことを想いながら眺めていると、やはり『北の国から』のゴロウさんを彷彿させられる。
格好良いなあ。ゴロウさんも炭焼きしていたし。


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口をくめて(閉じて)いく。
レンガで空気穴を確保し、焼土を水で練ったもので壁をつくる。

口を閉じていくと、少なくなったすき間から突然炎が飛び出てくることがあるそうだ。
「バックファイヤーに注意しろ」と、コウダさんの口から突然横文字が飛び出てきた。

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下から7分目くらいまでくめたら、すき間から種火(さっき出した熾き)と薪を入れる。
この「口火焚き」を30~60分くらい。

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煙のアンバイなど見ながら、数か所空気穴を残して完全に口をくめる。
上の方にも単管2つで、「めがね」と言われる空気穴がとられた。
顔みたいになった。めがねから煙。

窯の奥の煙突とつながる部分で温度をはかる。120度くらいだった。
「言葉ではちょっと説明が難しい」という親方の微調整があちこち続く。
空気をしぼったり、とにかく微妙な感覚の作業。

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煙突から細工されて竹酢液がぽたぽた落ちてたまっていく。
竹酢液は、煙突の口の温度が80~120度くらいで採るのが良いそうだ。
(150度以上になると、タールが多く含まれてうまくないとのこと)

窯の中の温度は徐々に400~500度から、最終的に1000度くらいにまで上がる。
木炭と違い、竹炭は焼く時間が短いので、今夜が一回目の炭出し作業、初体験記。

今回暖めた窯で引き続き、もう3,4回炭焼きを続ける予定です。
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by 907011 | 2012-04-20 06:29 | Trackback | Comments(6)
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Commented by うた at 2012-04-20 14:52 x
修行中ですか~~
いい炭ができたらください(笑

連休は忙しそうだね~~

お蕎麦たべにだけでも行こうかなー
子供王国のイベントも楽しそうだしー

相談しよう♪そうしよう♪
Commented by hukaguratei at 2012-04-20 17:40
すごいなぁ。

まったく知らない世界だわ。


コケコじゃなくてまいこでした。
Commented by いなこ。 at 2012-04-20 23:23 x
心踊る真剣な時間と空間に居て、ゴウダさんの横文字を見逃さなかった直樹さんの五感が素敵です(笑)

感覚でしか分からないこと…

言葉にするのが難しいこと…

そのこと自体が、魅力なのでしょうね。

継ぎ接ぎって、夢と希望とエコロジーの形ですね。
Commented by 907011 at 2012-04-22 05:30
うたさん
いい炭できました、と思います。
1回目の炭はまだ窯があたたまってなくて崩れがちとのこと。
いただいた貴重な数本をふかぐら亭にあげました。
蕎麦屋で酒が飲みたいです。
Commented by 907011 at 2012-04-22 05:32
hukaguratei
ふかぐらのふはfじゃなくてhなのか。初めて知った。
すごいんだよ。
黒と熱の世界でした。
炭出しの夜のビールはうまい。
Commented by 907011 at 2012-04-22 05:35
いなこさん

真剣な時間と空間でした。
1000度以上の熱気はすさまじい勢いでした。

そうなんだよね。言葉より感覚で。
言葉にできるものは、言葉にできる範囲であって、
言葉にできないものは、ときにそれを超えるものを含むような気がしてます。