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山中記

昨日はサトイモ植えた。

先週。
ふかぐら亭が定休日の火曜も臨時開業したので、
同じく火曜休みの夢の森公園のスタッフさんに頼りを出して宣伝、勧誘。
うら若き3人の女性が来てくれて、そばランチを食う。
しばらくぶりに会う人と初めて会う人もいたので、酒はこらえた。
その後、鶏を見にウチへ。
山中の瞬間平均年齢がぐっと下がったが、
代わりに1羽だけ鶏にまぎれて放されていた1歳のウズラ子が居なくなっていた。

前夜、磯ノ辺のブナ林に包まれながら大の字になって寝たという、
野性味あふれる、同郷(大いなる秋田)のふっきーが山中に泊まり、
鶏をもみながら焚き火をして、よく話し、よく呑んだ。

後日、『チルチンびと広場』というサイトで連載を書いてるというふっきーが、
高柳情報をすてきな言葉で発信してくれました。
ありがとう。
http://www.chilchinbito-hiroba.jp/Contents/15/4/15_04_0001/chikyu12.html#header


よく呑みながら、「ぶなもやし」なるものを教えてもらい、我ら感動。
ふかぐらでも試しに出してみたら、お客さんも珍しがって喜んでくれたらしく、
味をしめた翌朝6時、山中の上の方にある”おしのぶれ”(牛上れ)のブナ林へ。

昨日はサトイモ植えた。_b0079965_6295334.jpg

去年はブナの実が豊作だった、貴重な年だったそうだ。
この距離にいて知らなかった、何にも。

昨日はサトイモ植えた。_b0079965_6295193.jpg


ブナの実。外の鞘(?)はトゲトゲしてごついけど、中の種子は蕎麦の実にも似ている。
種は殻をむくと、そのまま酒の肴にもなる。

調べてみたら、<ブナの古名は「そばのき」、ブナの果実を「そばぐり」という>そうだ。


昨日はサトイモ植えた。_b0079965_6302563.jpg


ぶなの実と新芽の絨毯。
足元一面、おびただしい数。


昨日はサトイモ植えた。_b0079965_6311710.jpg


ぶなもやし。
おびただしいとはいえ、命をいただくというのはこういうことなんだなと思いながら静かに抜き摘む。

「一本のブナの樹は一反部の田を潤す」という。


昨日はサトイモ植えた。_b0079965_6313513.jpg


おしのぶれから見た山中の集落。

木を植えることがとにかく大事とばかりに語られがちだけど、
その蓄えられた水を利用し、同時にそれを保つ田んぼが少しずつ放棄されているのが現実。
この土地で受け継がれてきた山の田を一枚でも多く残すことができれば、
それは植林と同じか、もしかしたら(ニンゲンができるという意味では)それ以上の価値があるのかもしれない。

「実験」するということ。
自分の田んぼで、失敗しながら観察しながら命をもらいながら、また植えながら、
一つずつ教わっていこうと思います。
一年一作。
旬とは一瞬のこと。









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by 907011 | 2012-06-01 07:06 | Trackback