山中記

35歳乙女座、夏の誓い。

7月7日。七夕。
早朝に秋田の実家に連絡をしたら、寝ぼけながら父が
「そうえいば今日は、おらだ(私ども)の会社の32周年だ」と話していた。
祝・仙北運輸。

「(弊社が)よぐまあー続いだど思わねが?」と、たぶん布団に横になって話しているだろう父に言われ、
「(御社が)よぐまあー続いでるでなあ」と、ベッドの上で天井を見ながら息子も言う。
リトル秋田。

32年前、今で言うUターンをした父は小さな町で小さな会社を興し、紆余曲折あって今に至る。
途中兄もやはり東京に出て、その後家業にズルズルと引っぱり戻される。
そんな兄の様子を見ながら、一人遊びの好きな次男は高校1年の時に下宿(と山岳部)に入り、一人暮らしを謳歌。
次男、つまり俺はもう人生の半分以上、実家を出たままだ。

多感な思春期に、家庭内で、
おそらく世の中学生~高校生が経験しなくて良いような、
ネガティブな経験をたくさん積んで、ほれ、このように育ってしまった。
高校の時、大学の時、その後、
よその家の家族を見て、その「普通の家族」という空気にびっくりした。

テレビの中だけの世界だと思っていた、「普通の家族って普通に居たんだ!」というのは
イトー少年にとってけっこうな衝撃で、俺は特異な思春期を背負ったのだとすぐに悟らされた。
小学生の頃からイトー家内にはいろんなおっかない逸話がある
某『財界にいがた』で時折、
社長や政治家が追い込まれていく様子を見たりするのはわりと忍びなかった。

 * * *

人それぞれにはいろんな背景がある。
それは他人が口を挟むことじゃない場合もある。

「他人に指摘されることっていうのは、
 たいがい言われている本人はよくよく分かっていることに過ぎないんだ」、
とは、尊敬する記者氏が、机並べて原稿〆切に苦しむ夜中にタバコくわえながら冷徹に言っていた言葉。

『北の国』なんかをたまに見ると過剰に感情移入する。
俺は人との距離感がいまだに分からない。
親鸞が唱えたという「悪人正機」説がこの頃はしっくりくるような気がする。

 * * *

ただ、今、そうやって電話口や帰省した時に話を聞いていると、
事業を起こしてそれを継続させることが本当にすごいと思う。
あの父母が(今はむしろあの兄が)、もう32年もああやって働き続けてきたことは少し誇らしくもある。

何についてもそう思うのだけど、
継続させるための努力こそが、全ての努力だと言い換えられると思います。主観ですが。
続けることは、続けられるという才能によってのみ成り立つ。

今はすっかり角がとれて仏さんのようになった父。
その遺伝子は確実に(良くも悪くも)自分に受け継がれているなあと感じるここ数年です。

秋田から越す方、あるいは秋田へと越す方、
「お引越しなら仙北運輸」をお願いします。

俺もやりたいことを32年も継続できるように努力しよう。



吉本隆明が語る親鸞

吉本隆明 / 東京糸井重里事務所



ごくふつうの言葉でいえば、「悪人でも往生できるんだ、まして善なる行いを積んだ人はなおさら浄土へゆけるんだ」ということになります。
親鸞はそうは言っていません。「善人ですら往生をとげるんであって、ましてや悪人のほうがなおさら往生をとげられるのだ」という言い方をしています。




7月9日。
泣くの日。
思い出した、去年の今日って成願寺にて成年部手づくり結婚式の日だった。
真夏日のお寺で玉のような汗を新郎新婦および参加者一同で流しあったのを覚えています。
もとは集落の成年部(「青年」じゃない。総勢10人くらい)飲み会で、
若くて素敵な住職が、
「お寺で挙げればいい。俺がお経読んであげるから」とポップに言った一言がきっかけ。
そうえいば蓮光寺さんも浄土真宗(大谷派)だった。

俺も人の結婚を心底祝ってあげられるように努力しよう。
ということで、今週末は名古屋に初進出して言祝いできます。
祝う気持ちが前面に出過ぎて、おそらく泥酔する。



***********************




[PR]
by 907011 | 2012-07-10 03:16 | Trackback | Comments(2)
トラックバックURL : http://tsunagou.exblog.jp/tb/18575890
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
Commented by ohanakoo at 2012-07-10 21:34
え、一周年!?すごいね、オメデトウ。
そして消防団とか参加しちゃって。
さらにはひよこ(銘菓)がよっつにも増えて。

七夕に実家に連絡をする息子って、愛らしいですなぁ。
名古屋、楽しんできてね。
Commented by 907011 at 2012-07-11 03:18
ハナコはん

お!?エキサイトブログだったのか。今さらですが。

一周年は、6月でした。ジューン。
成願寺(satokoがある日突然来て、忙しくて対応ほとんどできないまま帰っていった)での手づくり式から早一年。
sato家にもらったアイスブレイン、この夏も大活躍です。
褒めてくれた人はいないけど奇声はいただいてます。

消防団はお付き合いで入ったら、飲み会ではしゃぎすぎて、毎回つぶれてます。
日記に書いた通り、肝心の火の消し方をいまだによくわかってない。

いや、秋田にはほとんど自分から連絡せず、
ただ、今借りている田んぼが圏外で着信が入っていたので、
翌日にかけたら七夕だった。

でも秋田には行きたい。名古屋はビッグシティすぎてどうも。