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山中記

営業。

人生の節目節目に何度かハローワークに通っても、
かたくなに「営業職」だけは避けて通っておりました
(結果、働くとそれに近い仕事も必ず混ざるわけですが)。

世の中には2種類のニンゲンが居る。
営業できるニンゲンと、営業できないニンゲンだ。
そんな二極化論の後者の側に自分を当てはめようとして暗い気分に陥りかける時、
決まって思い出すエピソードがある。

大学の研究室の一つ上の先輩だったカゴシマさん(当時21歳くらいの女子大生)が、
ある冬、『心研ノート』(心理学研究室だったので)に殴り書きされていた悲しい実話(うろ覚えですが)だ。

 * * *

小さなケーキ屋さんでアルバイトをしていたカゴシマ先輩は、
クリスマス前に徹夜状態でお店のシェフ的な偉い人に延々叱られ涙しながらケーキを作り続けたのだという。
その罵倒の中に、
「いいか!世の中は二種類の人間に分けられるんだ!
 教えてできるようになる人間と、最初からやれる人間だ!

 ・・・そして、キミはそのどちらでもなーい!!」

当時は何度も何度も読んで爆笑させてもらった逸話ですが、
爆笑する自分にも深い共感があり、どこか背中を押されるような、
「そして君はそのどちらでもなーい!」でした。

しかし今思い出しても心研ノートは当時のすべらない話に満ちていた。
俺もいつも酒呑んだ帰り等に深夜の研究室に潜入して何か書き込んだなあ。
恥ずかし過ぎて記憶が残ってない。青春漂流。

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玄米と精米機と白米、紙袋とラベルとハンコ、それらが織りなすいろんなしわと格闘した数日。
自立的手工業。
どうして俺の手からは2つとして同じものがつくられないんだろう。

山中米おためしサイズ2kg袋を詰めて、
ホーム・山中の麦麦ベイクさん(白米)とふかぐら亭(玄米・白米)に置かせてもらい、
夕方に柏崎の海カフェDonaでも素敵に陳列してもらい、
目論見通り配達と称して、海を見ながらおいしい珈琲をいただいた。
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ドナでは今日明日に塩焚きイベントがあります。
http://ameblo.jp/umicafedona/entry-11939238552.html
何やら忙しそうだった店内にまぎれこんで(農作業的コギタナイ格好で少し浮いた)、
ちょっとお話を聞かせてもらったら、ひじょうにおもしろそうな内容ばかりで、
ついつい日暮れまで長居してしまったのでした。
(写真がぼんやりで申し訳ないです)

家人作チラシ。
大急ぎでせかして作ってもらったので当人は後ほどまた手直しをするらしい。
「夜8時以降は明日にそなえて寝ます。」と書かれた画期的なチラシだ。

好きな人たちのお店に並んだ姿を見ただけで、
俺などはもうすでに嫁に出したような満足感でいっぱいですが、
まだまだこれからですのでどうか末永くお手柔らかに、懲りずにそこを何とかよろしくお願いします。

今日は地元の産業文化まつりに農家の手伝いがあるので少し持参してゆきます。
適当に酒も呑もうかと思います。祭りですから。
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そして、キミはそのどちらでもなーい!って今にして思うとけっこう深い味わいのある名言だと思う。

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by 907011 | 2014-11-02 06:32 | Trackback