山中記

稲架中、耕始。

「自分で把握している売る分の他にあと何袋ほど米を残すか問題」は本当に難しい、
と思いながら、籾袋を天日に干す。
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稲刈りが終わって、籾が玄米となり、袋詰めされて、
それぞれ縁故米などで発送されたりするのが一段落する、このくらいの時期に決まって、
米のマーケットは激しく動く。

予約受けた分に対して米の足りなくなった集落内外の各農家から、
一様に「お前、米まだあるか?余ってないか?」という買い注文の電話が
何日か立て続けにかかかってくる。

飛び交う売りと買い。

全然わからないのですが、自分の頭の中だけで、
ニュースで目にする(?)あの証券取引所(?)のにぎわいの中で、
片手の「指だけ阿波踊り」みたいな売り買いの注文をイメージしながら
ワタシは言われた順に米を売りに出す。

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手元に米を余らせていても、今後更なる注文が入る保証は何もないので、
連絡を受けては米を積んだ軽トラを各農家のもとへ走らせる。
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先日。
地元ライスセンターで乾燥調整をしてもらった米たち60数袋を
一度に持ち帰らなければいけない日があって、3回に分けて山中へ運んだ。
大量だったのでパレットに積まれたまま軽トラにどすんと載っけてもらい、
重くてスピードも出ないまま山中へとゆっくり上がる道中。
たまさか、集落巡回に来た消防車と救急車とタイミングが一致して、

米山積みの俺(軽トラ)→消防車→救急車

と綺麗に等間隔でゆっくり慎重に山中へ上がっていく3台。
「これはいつ引っくり返っても完璧なケアが受けられるな」と重たいハンドルを握りながら、
すごく手厚く護衛してもらって米を運んでいるかのようでひじょうに心強かった。

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これからしばらくは秋の田打ちが続く。
何もかもが致命的に不器用な自分にとっては耕す練習の時間。
トラクターが通った跡を振りかえっては首を傾げ続けながら、ワタシは田んぼを耕し鋤く。

稲刈りが終わって、しばらく免除されていた会議の招集文などが
再び容赦なく来るようになった。

ここから雪降るまで、
今年もあわてふためき悶絶狼狽するキリギリス。


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by 907011 | 2015-10-09 07:42 | Trackback | Comments(0)
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