山中記

卯。

書きたいけど、書けない。
「ぐるぐるハウス状態」というのがよく体感できる春。
書類より外に出たいので、ガクが起きる前にいったん田と道とパトロールをしよう。

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二年生くらいの山中キャベツ。無肥料、無農薬。(何もしてない・・・)
たまにうちの鶏どもがつつきますが、まだ風味は未確認。

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年寄りには、
年寄りにしかできない力や可能性を内蔵している、とこの頃思う。
とくいち翁もあいかわらずだけど(まだ耕耘機乗ろうとしていて、村の皆心配だけど)、
やっぱり、ヒトが一人分だけ、人生を80年くらい生きてきた、
その経験の蓄積とか、記憶の力とか、
門出和紙、ヤスオ親方様の言われる「なつかしい未来」って、
山の時間の内側に、おそらくあるような気がする。

山中は、適疎の指針でいこう。
(ワタシは区長よりも百姓見習いでありたい)
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ウコッケイ(一番若手だけど、最近産卵が不調気味)ども。
子どもと年寄りと、鶏などは意外と相性が良い。
朝の山中時間。
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不肖俺が移住して山中来て5年目の無農薬生き物と共に生きるツキユメ三角田んぼ。

 * * *

5年前。
移住決めた後に、東北震災があり、
後に出会えた山中の至宝・イサオ兄は福島にボランティアに出、しばらく不在で、
「いさおが」とか「それは全部イサが」、と山中の会話の中で名前ばかり耳にしていた。

果たして、イサオ兄には、
当時まだ焼肉していた「つきゆめ食堂」で、初めて遭遇した。
出会ったばかりの一年生、ヒゲボウズな俺に、
わざわざテーブルから立ちあがって頭を下げてくれたのを時々思い出す。
地デザイナー・イサオムラタはそういう雄(おとこ・にんげん)だ。
愛すべき、守り守られ合うべき、
イサオ兄こそ山中が産出し、育てた人的財産だと俺は想う。

地のものを、護る。
自治会の仕事も、我ら「適疎を考える会」も、
不肖ワタシがこんなんで波打ってばかりなので不安定だけど、
護るべきものだけは、それでもリストアップしている(つもり)。
愛すべき年寄り、子どもetc.


 * * *


以前、桑取の中川幹太さんと、
夏に枝豆とビール(と焼酎・・・)飲んで話したことを思い出した。

何度かお話しを聞いて、全然思考が別格に突き抜けていて、
「あ~、なるほど、こういう人間が地方を造っていくんだろうな」とたまげた。
帰り道に飲み過ぎて玄関で派手に転んだのも記憶に(ぎりぎり)ある。
40歳で俺は自立するのだ、とかみえちごの事務局長(当時)の、
カンタさんに素面で言ったんだった、そういえば。
いやいや、なかなか。

「わたしの言える範囲で、確かな証拠はないけど、
 イトーさんは(それなりに)おそらく面白くなれると、私は思います。
 どこか、何か、通じ合えた気がしました。
 わたしも同じクチです。」
と玄関転んだ事件の後先だかにメールもらったのだった、そういえば。

果たして、40にワタシは今年、突入する。
不惑。
いやいや、不安も合い混ぜながら、でも、山中の人が包んでくれるので、それでいいと思う。
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老人クラブに係る議題があったので、
生まれて初めて(65歳以上対象)の山中地区老人クラブに一番後ろで背持たれて参加。
「その他」で無料の柏崎市の講師派遣などを資料配り説明。
有志で、公民館無料で。


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やれる時に、やりたい人が、やれることを、やれる範囲で、
・・・それでええやん。
(『麦麦ベイク・ノリオカ父ちゃんの金言集』(未刊)より)


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田の巡視に(少しだけ)出たつもりが、
気付くと、沢の反対側で山菜をとっていた。
家人には「そんなんとってどうすんの」とたしなめられた。
有機肥料にします。

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鶏にもさまざまな思想、思考回路があるみたいで、
卵をそれぞれ産出する鶏、
はたまた今はじっとしない鶏などさまざまにある。

ニンゲンも相当変態な生態系だけど、
その他の生き物と暮らすことは、
百姓的な脳みそ(あるいは遺伝子)を構築していく上で、
じつに、示唆に富んでいる。
鶏は面白い。さらにかわいい。
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自治会長としての顔の方がほぼほぼ10割仕事を強制されていて、
山中時間は限定される。
ガクをつれて”さぜん”へ。

俺も山に産まれてみたかった。
ガクは大丈夫、少なからず半分遺伝子は山中の地だから。
お前は山中で育てばいいと父の顔の方の俺は思う。


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山中”最後の木こり”サイチと、
せがれさんのシゲキさんとこたつ会議。
自治会保険に入り、年寄りが神社掃除で怪我しても治療費に供えられるよう、
柏崎市からの通い作の山中産出の人も含めて、
今日一日かけて、保険に入れるように予算を盛ります。

・・・朝飯して、子がお勤めした後に。
ひとまず、ツキヨメ沢の山へ、ワタシはいきたい。


「地域再生を目指す若者が心がけるべきこと」
■よく話を聞く。
■理屈の押し付けをしない。
■その土地を勉強する。
■約束を守る。
■規律を守る。
■歴史を尊重する。
■既存組織を尊重する。
■仁義を尊重する。
■しっかり挨拶をする。
■しっかり謝る。
■しっかり説明をする。
■常に筋の通った立場をとる。
■公平である。
■共同作業をしっかり行う。
■少しは何かの役に立つ。
■継続し続ける。
■こころから笑う。
■その土地の未来を信じる。
( <かみえちご山里ファン倶楽部・公開セミナー「地域づくりとは何か」>資料集から)






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by 907011 | 2016-04-15 04:18 | Comments(0)