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山中記

依然(M9)。

昨日。
苗が出回ったり、その田植え終えた人から”余り”を融通してもらえたり、
田植えばっかりはかどり進み、
トラクターを田植機が追い越しそうな小雪の今春。
周りの耕作者も口にしているけど、この春だけは異様だ。
異様に耕作者連中の気運も高い。
集落代表(見習い)としてはやや心配なペースで物事(農業関連etc.)が動いている気がする。

依然として、残り”田こしゃい”あと9枚。
田植えがぐぐぐっと昨日3枚植え付けたので、
残りあと22枚(作業受託2枚+手植え2枚含む)。

がしかし、去年など5月10日に春山道普請して、
今日なんて普通にトラクター乗っているだけだったのを考えてみると、
やはり、今春は異様だ。

 * * *

薪ストーブを焚きながら、一方の顔の方の自分が書類仕事をして、
すでに田植え後の、「植付け状況確認の会議」の召集状をつくった。
自分の右手と左手が、それぞれ何をしているんだかわからなくなりそうな農繁期。
薪ストーブは気付くと一階中が熱くなりすぎた。
二階への階段のドアを開けると、鶏どもがけたたましい。

珈琲を一杯頂戴しながら、久々にブログのアクセス解析みたいなページを見ると、
この『山中記』(未刊)っていうのは、実にいろんな検索ワードで
人が辿り着いて見てもらっていることがよくわかる。
(検索ワードが多彩過ぎて面白いです。)

そんな便利機能で、どの記事を読まれたかを眺めていると、
意外にバックナンバーを自分がすでに忘れていることが多くて、
我ながら我が文章を読み返す

夜明けがきたので、ダッシュ。
早い田植え機で楽しく田植えか、
それともただただストイックに低速で耕し続けるトラクターに乗るか。それが問題だ。
不安定な自由か、不自由な安定か、それが問題だ。


俺も必ず自分の手を動かし続けて、好意を渡すことがしたい。
せめてもの好意を伝えることができるようになりたい。
ダメなんだよ、言葉だけじゃ。
(「月に咲く花のように。」2012年6月29日)



そうだった。
そんなことをぼんやり思いながら、
「このムラに恩返しがしたい」と考想して区長を仰せつかったのでした。

ダメなんだよ、言葉だけじゃ。





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by 907011 | 2016-05-11 04:36 | Trackback