山中記

ノーカの休日。

それからの行動録。
6時に浴場に行ったら、脱衣所に雪駄が脱がれてあり、
「どこぞのおじいちゃんかな」と不肖ワタシも一糸まとわぬワタシとなり、
引き戸を開けたら、そこには歳の近そうで、
なおかつワタシよりも頭皮の見える坊主化された、本職の僧侶(修業中)の青年が居た。

「ここは良い宿ですねえ。
 3500円というから果たしてどんなところになるんだろうと不安に思いましたが、
 お風呂までこうしてあって、本当に良い」
と青年。
一見、ワタシのヒゲ坊主にどこか「破戒僧」を見たのかもしれない。
ワタシは山で農家をしている、同じく修業中なのだと話し、
彼は埼玉の郊外にて修行中で、電車で新潟市に修行に行くのだと言う。

そこからなぜか俄然テンポアップして妙に相通ずる、
でもそれぞれの社会における考えを交わして、
わずかたぶん20分くらいだったけど、なんとも深い深い風呂トークだった。ありがたい。
(分かれて気付いたけど、互いに名乗らぬままずっと話し続けていた)

10年くらい前に和歌山の熊野古道(いくつもある古道のうち、マイナーな方をサンダルで行った)で、
開けた中腹地点でそれぞれ別ルートから上って来て出会った、
これまた同世代だった坊さんのことを思い出す。
水が切れそうだった自分に、梅干しを与えてくれた坊さん。
その時も関西旅や山の古道で気分が高揚した自分は何を話したのやら、
残念ながら覚えてないけど、とてもありがたい言葉をいただき、
またそれぞれの下りに分かれ、
俺は古道の終わりにあったローソンでガリガリ君を
「煩悩の塊でごめんよ」と詫びながらむさぼり食ったのだった。

坊さんの映画、そういえばまだ見ていない。

 * * *

映画といえば、『風の波紋』が大絶賛されている小林茂監督からお電話をもらった。
長岡にもし居たらなんて、ほんとはまず居ないだろうなと思いつつメールをしたら、
案の定これから東京行の新幹線に乗るのだという監督だった。

なんとまあ、上越のJAが無料(たしか)の大上映会を開催するのだという。
なんて素晴らしいんだろう、JA上越。.
柏崎もやって頂戴。できないだろうな、無農薬田んぼの話しとかだから。上越すごい。

上越といえば同い年の友人が高田世界館で、
監督のトークショーに合わせて観に行けたとのメールを昨朝いただいた。
<映画もよかった・・・
 風景や方言が自分ちの方と似ているから、
 私は移住者じゃなくて、地元民目線で観てました>

 * * *

前の職場だった東山へ。
早い時間だったので、コマランドを散策。
鶏どもが、これまでうちで卵から孵って増えていったりしていた(今は大幅減)品種と、
ほぼ同じ鶏ばかりだったので、
数羽かっぱらっていこうかと思案したり、
小林”ストーブ”アラタさんに電話したり(「ばれない、大丈夫。」と優しく後押しされた)したけど、
一応ボクも良いお歳なので、なんとか踏みとどまる。

前職、あぐらってさんへ行く。
長岡市の農政課がやっている、かなり面白空間だ。
陶芸登り窯まで自分たちでセルフビルドする集団を率いる親分(窯元)が、
自分の在籍時にセンター長(当時)をされており、、
わすか3年弱で山中に越す為に出たけど、まったく多様な経験ができた。

「窯元」は自分が憧れる男の一人だ。
癖のある方だけど、俺は憧れて、当時は時にご自宅にも呼んでもらってサシで呑ませてもらった。
(ビールはエビス。その後の日本酒も酒肴もまた素敵なものばかり。
 しかも帰りは必ずタクシーチケットをほれと握らせてくれた。
 駅前での飲み会も同じく、職員との宴席もすべて窯元が支払し、タクシー代を支給していた。
 窯元の日頃の「人を寄せ付けない感」とのギャップにはしびれたものでした。)

退職してからも、ふらりと訪れて
その後も窯の薪を燃やしたりしながら酒を飲ませてもらったりしている。

お互い無口なオトコ同士だけど、妙にいろんな話をし続けたような記憶が残っている。
とても憧れるけど、でもとても近づきやすいというか話しやすい。懐がでかいんだと思う。
俺はいつも阿呆なばかりですが、常に周りにすごい人がいて恵んでくれる。

「それからのこと」をお互いに一時間半くらい話した。
窯元や現・センター長(当時:加工の師匠)や畑の親分(当時)と一緒に仕事できた経緯があったから、
そもそも自分は「山中で農家になってみたい」と想うことができたのだと思う。
3者3様だったし自分はいいとこどりのような者だったけど、
山中における自分の構想は、あぐらってに通ずるものがほとんどを占めている。

農の駅はしばらく御無沙汰しているあいだに、美男美女の駅となり、ちょっと「いいなあ」と思った。
そして、高柳で地域おこし協力隊をしていたOさんが、
実は今あぐらってに居り、まったくニンゲンてのはわからんもんですねと窯元と話したのだった。
長岡の知人の皆さま、どうぞあぐらってをごひいきに。
特に棚田オーナーで棚田を経験してみて下さい。
もし、はまったら山中で、ハイグレードな昔の山の田んぼで俺がお待ちしております。


ヤーコンの苗と燻製つまみ二種(窯元の本職)を買って、
コメリで村の除草剤を買って帰宅。

午後からジョージキムラと合流し、
山の田の畔で土木工事、一服がてらミツタカさんの直播田植えをしばしヤソイチさんと見学、
6月に最後の一枚手植えを控えているため、漆島の考える巨人・ナガエさんのとこに苗を見に行く。
6月1日頃、我らはここにちょっとした最後の田植えをする予定、その後水があるかどうかは未定。
不耕起にしたい構想。

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夜公民館で運動会にかかる打合せをして、一番搾りを常温で一本ずつ飲んで解散。
今年も盛大に焼肉打ち上げが待っています。・・・翌日には健康診断も控えている。
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区長の顔の方の俺に適確な指令を出す、子。

ワタシはほぼガクと遊び、
唯一といってもよい発言をしたのは、
最後の焼肉大会の買い物リストの時に、
「カズミさん(山中の超万能用務員さん)、焼きそばに俺は紅ショウガが欲しいから追加。」
という小声の一言。

ふるえる声と手と、奮う心で、
今年度はこの大焼肉大会に少し増やして予算付けをしたのでした。
まじめな総会の決算予算の話しの中で、しれっと
「焼肉は予算を増やしたいと思うのです」と発言。
目の前にいた5組の隣組長カワシマさんが「イエーイ!」と言い、
周囲が少しにやけた瞬間だったのをかろうじて覚えている
(原因不明の咳がすごくて倒れそうだったかも)。

今年は紅ショウガも増えます。
山中大運動会&大焼肉大会(「山中のあれは焼肉というか煮肉というべきか」と
イサオさんと毎年話す)は6月5日。
善き日。

身体は疲れが抜けないけど、ノーカの休日。
殴り書き。


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by 907011 | 2016-05-26 05:07 | Trackback | Comments(0)
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