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山中記

山中暦。

道普請の前に。
道普請までには・・・。

という前日・30日だった。

山中暦。_b0079965_3124761.jpg

朝2時間の草刈りを継続してこれたものの、
わずかにあと1枚。
夏(山中暦の上では秋)の山道普請2016までには、
田んぼの草刈り2周目を終えようとしてきたものの、
勘定があわず一枚だけお釣りが出た。

しかもツキヨメの入り口にあり、
自分の圃場のうちでも、
山中に上がる車窓などからもよく見下ろせる田んぼ。
日当たり良好。水豊富。

朝食後、子・ガクとごろごろする。
我が家で唯一、しっかりと月~金までフルタイム出勤している働き者の休日。

ゴロゴロした後、9時ごろ。
さて終らすか、と出がけにミツタカさんより電話があって、
川越ナンバーの御車が、なぜかじょんのび村の下の休耕田にはまり、
えらいこっちゃで、君、すぐ来れるんかい来られないんかい、いわしたらんかい、いてまうどワレetc.
とすごまれ(てはない)、すぐに現場に行く。

おそらく、年に5回くらいあるうちの1回に相当する、
ぱっと現場見て、「なるほど・・・、あっちゃー。」という残念な状況を即把握。

本当に困った場面というのは、現場に駆けつけて見れば皆瞬時に分かり合え、
残念な様子を共有し合える、というものだ。
「あっちゃー。」とか「いや~いや~、やっちゃったね。」とか。
あと、時々の感嘆の声として、「WAO!」ってのも口から出がち(「わーおー・・・、マジすか」等)。

1時間くらい行ったり来たり、引いたり運んだりを手伝う。
川越からファームハウスを目指して来たという50前後夫婦。
旦那はコワモテながら腰低く、汗だくでよく奮闘し、
我らにチップをくれた後、おもむろにシャツを脱いで着替えて帰って行った。

やれやれと一服していると、
「あのシャツ脱いだ瞬間、
 じつはどーんと背中に彫り物あったら、どうしようかと思った」問題について、
ほぼ時を同じくして、ミツタカサンも俺も同じことを瞬間的に考えたらしい。
なかなかパンチの効いた1時間レスキュー仕事だった。
2500円/h、稼いだ。

山中暦。_b0079965_3125538.jpg


食後はとても眠いので、この頃は昼寝が必至。
昼寝を極めることこそが、俺の漁師的山暮らしの命題になっている。

はたして昼寝から醒めて14時。
なかなかエンジンがかからない(・・・主にワタシの)。
あちこち水見にブラブラしてから、
春の道普請以来、積みっ放しにしてあった倒木を玉切りした。

チェーンソー二丁を用意して、
刃は前日に”じんべのカズオさん”にインパクトの先にダイヤモンドつけたドリルで、
チュイーンと研いでもらい、よく切れた(はず)。

ただ、俺が林業体験をすっかり失念してしまい、
2時間くらい要した。
途中、隣のチヨさんとイサオさんに悪戦苦闘をのぞかれる。

林業講習「備忘録」
http://tsunagou.exblog.jp/17172452/

「山の肥やしは人の足跡」
http://tsunagou.exblog.jp/17195645/



前回は倒木を積んでもらったところで満足し、
今回は玉切りして満足し、まだ一かけも運んでいない。
次回は運搬。雪降るまでにはやりましょう。
次々会は薪割り。雪積もるまでに(泣きながら)やりましょう。
薪割りをすると、ニンゲンは皆、
自分の中にある「ムロフシ」に出会えます。

求む。
冬の燃料・薪づくりを一緒にしてみたい人。
老若男女不問、学歴不問、未経験者歓迎。

山中に簡易宿泊古民家、あります。
自作の薪をつかって、囲炉裏と五右衛門風呂で酒宴&宿泊可能。
星空の下で、水や風やカエルどもの音を感じながら入る五右衛門風呂のたまらないこと。
そして、囲炉裏囲んで飲む酒のうまいこと。

「自分の火」を眺めて酒を飲むと、人生けっこう面白くなると思われます。
いま見えているもの、これまで見えていたもの、
見えているつもりだったもの、見えているけど感じてはいないもの、
知ってはいるけどわかってはいないことetc.
何かその辺のモノゴトやニンゲンの暮らしについて、
眼がパチっと開く、そんな夜があって、しみじみとじつに善い。
そんな夜があっても善いじゃないか。

旨し酒。
そして、翌朝に記憶をたどって、
「・・・、あっちゃー。」と成る。
(3行前に戻って)繰り返す。






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by 907011 | 2016-07-31 03:28 | Trackback