山中記

引越し中。

依然、昨日も雨。
朝に”甚兵衛”のカズオさんが米の注文のことでやってきた。
ちょうどいいアンバイで数量調節できて結果オーライ。

ほんとうの結果はすべてが玄米になってみないとわからないものの、
今年は稲刈りも難航しているので、収量を少なめに想定して進めたい。
なんの謙虚さでも慎重さでもなく、
あらためて、山と農地との境界をきっちり区分けできなかった力不足分。

山は恐ろしいエネルギーと速さで原野に還ろうとする。
変遷からして、圧倒的に後付けの道路や側溝などは
置物のようにフワフワとした存在に過ぎず、
たとえば、道路の下を山の水は染みて通って、田に入る。

山のその水が入ろうとするところで、どう区切るか。
つまりは、自分の農地側の問題で、
自分の側をどのように土側溝にして排水させて、山の水を再び沢にお返しするか。
区切る、つなげる、その両方の問題。

山の出水と雨だけで稲をつくる「天水田」のむずかしさ、こわさと、
ときどき、おもしろさが混然する。
たまに、快晴のなかでしみじみ眺める(余裕があるときの)降雪も同じ。

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隣りの”藤八(とわち)”の家に越した際、
オプションでついてきた、とわちの小屋。
傾きかけた小屋はしばし物置のままだった。
傾きかけたままなものの、山中大工・キミアキさんに頼んで、
「鶏とヒトが遊ぶ小屋」をつくるべく、仕事してもらった。

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土間の上に、
自分の田でとれたて(?)のもみ殻を大量に敷いて、器は完成。
止まり木(鶏どもは寝る時に高いところでリスク回避しながら寝る)はまだない。

役所の人が算段してくれて、
稲刈り後に海カフェ・ドナの辺りの養鶏屋に鶏をもらいにゆく予定。
大型の卵出荷業というのは、年に4,5回も鶏を入れ替えて回すそうだ。
驚きのハイペースで鶏は放り出されているらしい。
俺にはじつに好都合なので一つ乗っかってみることにする。
仲良く合流してくれれば良いがどうなるだろうか。

小さな「卵かけご飯屋」をやりたい人は山中で起業してみると良いと思います。
米、いっぱいあります(たぶん)。
卵もあります(気候によってたぶん)。

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人が遊ぶ方はサッシをつけてもらっただけで、
土壁は穴だらけだし、土間と外との境い目なく、ケモノ、雪何でも入り放題なので、
なんとかしてゆかねば。

奇遇にも、
ここの”とわち”のジサが親方だった在りし頃に、
弟子入りしたキミアキさんと建てた小屋なのだという。

窓をつけたら6センチも傾きがあり、トリックアートを堪能。
ハシゴで上る二階はけっこう広々としており、
ここもキツツキかモモンガの穴から空が拝める。

二階片づけの際に、囲炉裏の淵が見つかったので、
いずれは囲炉裏を小さく復元し、
じっと火を眺めるか本を読むか酒を飲むかという小屋イメージに近付いてゆきたい。

ただ黙って卵を焼くのみか、
鶏汁にできるか、それが問題だ。





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by 907011 | 2016-09-24 05:17 | Trackback | Comments(0)
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