山中記

’17春の山道普請/利八ナイト。


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このゴールの画(「利八ナイト」)を目指して、
朝7時半、公民館集合。
の前に、朝仕事で”利八”の田に入り代かき。
畔がどの田も低いため、水張っても高いところが水面から背を出してしまう。
昼までギリギリ水をかけることにして帰飯。
表面張力に賭ける。

 * * *

大学時に物理専攻のコニシ君が、飲み会の際に、
ギリギリまで注ぎながら「表面張力。表面張力だって。」というのが面白く、
それ以降、皆コニシ君ばりになみなみと注いでは、
注ぐ方も「表面張力。」といい、
注がれる方もグラスを見て、「お、表面張力。」というのがしばらく慣習となった。
が一方で、表面張力は難しく、4回にいっぺんくらいはたぶんこぼれていた。
こうして、我らはまったく縁もゆかりもなかった
「表面張力」という用語を知ることができた。
めでたしめでたし。

他方、同じ大学時に建築専攻のノザキ君という仲間がいたが、
うちで飲み会(まったく酒吞んでばかりだった)の時に、
たまさか、ノザキのコップが、
「一人暮らしの先輩がたから代々もらいうける年代もの食器シリーズ」のうちの、
ルパンの人物たちが描かれたもので、
表面張力に注ごうとするたびに、警戒するノザキが、
「ルパンまで。ルパンまでだって!」と声を張り、
最初彼以外誰も何を言われているのかわからなかったが、
ノザキが指でルパンのあごのあたりに指を水平に置いて、
「ここまでしか注いでくれるな(どうせこぼすから)。」
という意思表示をしているのだと後に気付く。

そうして、我らはまたも「ルパンまで。」という発作的名台詞が気に入り、
飲み会のたびにそこかしこで誰かが
注がれるたびに「ルパンまで!」と言う慣習が続いた。
よそん家でも、店でも、
もはやそこにルパンのコップはないのにお構いなく。

ということで田んぼもルパンまで水をかけて
表面張力ぎりぎりにして、昼にとめた。


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去年に続いて小雪の年だったものの、
雪の積もり方が雪質が違ったのか、
倒木・枝葉の落ち方や土砂の崩れ方などが去年とだいぶ違った。

うちの「3組」は8人参戦。
”ごすけ”からは市内で暮らす新社会人・ショー君が来てくれた。
平均年齢ぐっと下がる我ら。
でももしかすると7人の平均年齢が高過ぎて、
ショーが加わったくらいではあまり平均が下がらないかもしれないか、我ら。

前半で二カ所、土砂崩れで側溝が埋まった箇所があり、
そこだけ大仕事だったが、
割に綺麗なところが多く移動もスムーズにいき、
人数少なくなったものの、近年ではもっとも早い4時前に終わるという快挙の春だった。

家に戻り、だいぶ保留状態だった極早生枝豆を播種して、
利八ナイトへ。
山菜ごっつぉ食って(イタドリのマヨ和え、うまかった)ビール飲んで、
ジンギスカン食ってウイスキー飲んで、根曲り竹食って地酒を飲んで、
とにかくまあよく食いよく飲みよく話した夜だった。
18時に”じんべ”カズオさんと二人で飲み始め、4時間半ほど遊ぶ。
22時過ぎまで久々に夜ふかしした。

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カズオさんとシゲルさんとシゲキさん。奥に女性部。
シゲキさんが飲み会で100%、司馬遼太郎の『峠』の話をするように、
他の二人もそれぞれ鉄板ネタというか、
酔って話しているとだいたいこの方向に行くなあという持ちネタみたいなものがある。
シゲルさんなら、山中にIターンして
田んぼを10年間やってきたなかでの稲の考察であったり、
カズオさんだと、最近頭に来たことを思い出して再び怒りながら話したり、
俺と違って町全体のことを考えている人なので、
「俺に言わせりゃ高柳」的な話題提供も多い。

自分はわりと聞き役というのか、
相槌(先日動画で見た刀鍛冶の情熱大陸は面白かった)を打ったり、
聞いていて気になったことを質問したりしながら飲んで過ごす。

農業の話も地域づくりの話にしても、
やや利己的に「それは集落単位においてはどうだろうか。」という切り口で
だいたい話を都合よく編集しながら耳にしているのだと思う。質問もしかり。

”じんべ”カズオさんの「俺に言わせりゃ高柳」はけっこう融通が利く。
何せ一度話し出せば止まらないので、活用例としては、
平澤モータース(平モ)のフミヤスさんなどと2人で実況席をつくり、マイクをあてがえば、
たとえば雪まつりのようなイベントにおいても、
DVDの副音声での解説みたいに、「俺に言わせりゃ雪まつり」の放送が楽しめる。
やれ単管とクランプでこう組んでこうワイヤーを張れだの、
やれあそこで使っている木よりも柿の木かエンジュの木が良いだのと、
今手にしている酒の味わいの話から宇宙の話まで、延々と話は尽きない。
西郷隆盛はその人物を鐘にたとえられて
「大きく打てば大きく響き、小さく打てば小さく響く。」と評されたそうだがしかし、
大きな話題は大きく拾う(ところどころかなり雑にぶった切る)。
小さな話題はむしろ掘り下げ過ぎくらいにミクロまで扱う。
FMピッカラとかでやらないかな、「俺に言わせりゃ」シリーズ。
高柳には語り部が少なくない。






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2017、私のゴールデンウィーク!

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by 907011 | 2017-05-08 05:07 | Trackback | Comments(0)
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