山中記

2017年 04月 03日 ( 1 )

Road to 道。

昨春(日蔭はまだ冬季ですが)は3月23日に、車が入った
今季も小雪だったので、同じようなもんかと思いきや、
雪融けがはるかに遅れている。


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「今年の雪はとけねえったない。」と会話の節々でよく言われていた。


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小さな用事から掘って運んだり、割って積んだり投げたりをして、
ようやっと昨夕に「歩ける道」が開通した。人一人分。
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剣先スコップで延々と割って(硬い)は放り投げる(重たい)という行為を、
数百回くらいひたすらに繰り返す。

手で同じ行為をやみくもに繰り返しながら、
スコップ一つ分ずつ割り進んでいくと、
振り返った時に、単調さのみが生み出した光景を目にすることができる。

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雪を割りながら、「3~4月は春だけど、冬もまだはさまっている」と思った。
同じように6~7月あたりは、夏でもあり春も残っているように暮らしながら感じる。
秋は農繫期の為か、夏の積み残しを反省しつつ、でもどっぷりと秋の忙しさがあり、
そのうえに一方で、冬が始まるというプレッシャーも迫ってきており、
「三つの方角からの三重苦にいちいち悩むキリギリス」状態になり、
雪が降る前頃すでに燃え尽きたまま、冬が始まる。

毎年、この冬と春との立ち分かれの節分を体感し、
単純作業を繰り返し続けた跡にできた手作り回廊を見て、
ふと、「綺麗だな。」と声に出しては、飽きずに眺める。

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”ごすけ”の下のところで自分の雪上からの見立てが狂っていたらしく、
側溝が出てしまう。
秋田でいうところの「かっぱり」(水に関わる失敗ごと)の可能性大な落し穴に、
いずれ誰か(含む自分)が足を落とすだろう。

自分で掘って、自分でかっぱりをして、
自分で「誰だ、こんな場所掘って。」と嘆く。

「怒りのエネルギー」で自家発電みたいに行動力を生み出せる、
そういう稀な人たちが高柳で暮らしてみたら、けっこう居ることに気付いた。
俺は怒りの感情は(小心者過ぎて)幼少から抑圧して生きてきたと思われる。
怒りの代わりとして、嘆きのエネルギーみたいなので自家発電して、
それをもって行動につなげている、かもしれないけど、
自分の自家発電の場合は心身ともに貧弱なので、よく作動停止もする。

側溝に落ちぬよう、警告のサインをつくる。
雪を割った足元から出てきた木の枝2本で5秒で標識ができた。
昨夏にかみえちご山里ファン倶楽部の「里創義塾」
講師セキハラさんがおっしゃっていた、
「ブリコラージュ」という言葉を思い出す。

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そこにあるもので、モノや暮らしをつくっていく、その極小版ブリコラージュ。
「豊かだね、山中。」と想った。

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三差路。
村道下(まだ冬)につながる階段と、うちが出入りする道。

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今朝。
放射冷却か、雪融け水がつるっつるに凍っていた。
側溝よりも要注意箇所。
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鶏小屋へのショートカット。
雪のある暮らしは冬に徐々に、自分たちにあった道を、
想えばそのように創れるから、雪のおかげで便利な面も(少し)ある。
思った通りには、なかなかそうもうまくいかないですが。

ブリコラージュと似たとらえ方で、
だいぶ以前に夢の森公園で聞かせてもらった、
「パーマカルチャーのデザインの仕方」というのも雪と戯れながらよく思い出す。
その環境で、暮らしをどうデザインできるか。
デザインした通りには、なかなかそうもうまくやれてないですが。

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今日。
28年度の会計監査を経て、終了後に
そのまま新体制となった役員に集まって29年度の新予算案などの会議。
会議の類はなるべく雪があるうちに終わらせないと、
農繫期(今年は苗作りをもういっぺんやり直すことにしました)に入り、
また集まれるのが6月までずれ込んでしまう慣例があるので、
だーっと終わらせたい。

不肖ワタクシ、「はじめての区長、できるかな?」の任期2年をどうにか経て、
もう2年留任が先日の”山中総選挙”で(30秒くらいで)決まりました。

冬季はなるべく山中籠りをしながら、事務のヒトとなる。
事務と雪と焚き火と読書(と酒)。

雪が溶けて、節分を経て、春が近付くにつれて、
特に焚き火や読書(と酒)の面白ろソロ活動も、
来冬までしばし溶けて持ち越しとなる。




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by 907011 | 2017-04-03 05:55 | Trackback | Comments(0)