山中記

2017年 05月 16日 ( 1 )

はじめにコピーありき。

昨朝。
5時頃に山に出たら、朝に強いイサオさんがすでに機械に乗っていた。
先納沢へ行き、肥やしをまき始める。

(まだ5時だしどうせ誰も通らないだろう)とたかをくくって肥やしをまいていたら、
5分と経ってないうちに、動噴を背負った自分の”気付き待ち”で背後に一台いた。
朝に強いイサオさんの母マサコさんと
山中帰省中の農繫期スーパー助っ人のチヨコさんがニコニコしながら乗っていた。
「山中女子」は農繁期になると俄然その勢いを強め、
はたから見ていて特に田植え時期などは皆テンションも高く、
「田植え=祭り」みたいなもんだなと毎年感じる。

ただ、この祭りはイベントのお祭りと同様、
その前後の作業(田んぼづくりetc.)の方が大変で、
どちらかといえば田植え自体は(機械の場合は)一瞬で終わる。
まったくイベントのように田植えそのものは意外に早く終わる。
切実なのはその前の行程だ。
そして、ワタシはまだ半分くらいの進捗状況だといえよう。



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ニコニコしながら二人は車から降りて、
ニコニコしながら田の畔でヨモギを摘み取っていた。
お茶摘みをする女性たちのようなヨモギ女子だった。
濃厚な手摘みヨモギを使い、
イサオさんのつくる山中もち米、山中小豆を使い、
団子女子がワッセワッセと山中の笹団子をつくる。

「あんこ濃厚。ヨモギ濃厚。ババア濃厚。」
  (『イサオ・ムラタの名コピー集』(未刊))>



村上の「北限のお茶」(?)という言葉を見るたびに、ちょっと魅かれる。
俺も「北限の○○」とか、豪雪地なのに小麦(ゆきちから©門出総合農場)といった、
この環境をコピーに混ぜ込んだナニガシカシリーズがしたい。
「北限の卵かけご飯屋さん」、…北限ではない。あと、ただただ寒い中で食わされそう。
はじめにコピーありき。
「おまえ、そのフレーズが言いたかったんだろ?」とつっこまれそうな、
不純な動機で、時に人は何かはじめたりもする。

午前は”しちすけ”さんの田植えをした。
親子二代に見守られながら、ゆっくり植えて無事春の受託作業、完了。
しちすけさんに、田打ちした際に酒を二本もらい、
昨日はお茶とビールをもらい、恐縮する。
いっぱいもらいすぎて、
「…これってもしや現物支給でことを済まされるのでは??」と不安になったが、
ビールを渡しながら「請求書もなるべく早く頂戴ね」と言ってくれたので安心する。

 * * *

オクサで水をかまいながら、上の田のイサオさんのモチ米植えを眺めていたら、
タモさん&マサさんの同級生コンビが耕耘機で山から下りてきた。
帰りしに通ったら、手招きをされ、掘ってきた巨大なタケノコを3つもらう。
人は何かくれるとき、
「悪い話じゃあないから。」という笑顔で手招きをするものだ。

午後、一枚だけ田こしゃいをしてみたら、
水が全然足りていないという事実に直面する。
土が泥になるときにはやはり相応の水を使ってしまうものだろうか。

30年産米は水で苦労するオクサの田んぼから
雪融けと同時に始められるように、計画を組み替えたい。
水商売。

ワラビをつまんでもらった密造酒などを飲んで20時前に寝落ち、
その後なんとか起きてヨモギ風呂に入って寝た。




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by 907011 | 2017-05-16 04:26 | Trackback | Comments(0)