山中記

2017年 05月 18日 ( 1 )

藤美屋とヨウスイ。

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一昨日。
”先納沢”の田に水をかけにゆく。
水の取り口を確認に上がる。
なかなかのヤブ。
先納沢は日当たりが良すぎて、
一回田の回りの草刈りをしないとならないほど、
すでに腰のあたりまで草が伸びている。
ヤブをこいで、ではあったものの、藤の花がそこら中に狂い咲いている。

山中の山中(やまじゅう)が藤の薄紫(?)で美しい。
美しいが、これらの蔓がすべてそれらの木に絡みついて、
絞殺しながら上へとあがって、花を咲かせ、実(食可)を落とす。
表面に見えているものは、あくまでその一面でしかない。

 * * *

田づくり中の”オクサ”に戻り、田打ちをするが、
どうにも水が不足してしまい、2時間半ほど揚げた。
今年第1号の揚水は我ら”ふじみや(藤美屋)”だった。
藤が美しい。
オクサでは水を揚げれば当然有料で、「高い水」となる。
どうも愛着がわき難い。
水商売。

19時過ぎまで田んぼに居ったので、2つ会議を休む。
この時期に地域の会議を開かれても、
農繫期の渦中なのに夜出て行ける篤農家の大先輩がたもいる。
「高柳町」に対する愛着の違いを、自分はそういう時に感じる。
と言い逃れようとするけど、根本的な違いは、
圧倒的な体力気力の違いだということも自分はそういう時に痛感させられる。

 * * *

昨日。
天気良く、風気持ちよく、バイク初始動。
昨秋に初代「スズキ君」がだめになってしまい、
二代目は前前区長であり山中最後の樵(きこり)といわれるサイチ翁の乗った一台。
クラッチ付きなので、
バイクの坂道発進の半クラッチの難しさを、
大学4年の秋に合宿でバイク免許を取って以来ぶりに体感させられた。

バイクで先納沢~ツキヨメ沢という、
「ディープ山中」の端から端へも気持ち良く走る。
ツキユメの田で植え直しをようやく一枚する。
水の音と鳥の声と泥の感触が気持良い。
あがってオクサで田を一枚打つ。
やはりオクサに水はない。
地主が健在のうちは水田にしておかねば。


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昨朝の一匹と一羽。
ゴボウの影(一応畑化している途中なのに)でくつろぐAM8:00。
という構図を上の窓から眺める。

”じんべ”のカズオさんが田でクレソンを栽培して、気を良くし、
昨日はしじみを放っていた。
どうなる、しじみ。
エビとか貝とかいいね、内水面系。

”大恋愛の末に別れてしまった恋人とかつて誓った約束を、
 一人で果たすためにやって来た”かのような表情で、
オクサの田にしじみをカズオさんが放っていた、
かどうかは知らない。








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by 907011 | 2017-05-18 04:44 | Trackback | Comments(0)