山中記

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近況。


鮫川と山形から戻り、成願寺に移住して、
山の畑でなおもますますいろんなことが頭を駆け巡ってます。
日々実験。

取り急ぎ生存報告まで。
今日は7時から蕎麦の収穫にいってきます。
冬のそば打ち体験用に、手刈り・はざ掛けした後、自家用そば粉づくり。

夜は成願寺にて”ご縁会”番外。
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by 907011 | 2009-10-24 06:41 | Trackback | Comments(4)

神無月山形。

そういうわけで山形に居ります。
世間は平日だねえ。
働けサラリーマン。
アナタお仕事、ワタシ昼ビール。
平和な平日に、勤労感謝。
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2年毎に開催される、山形国際ドキュメンタリー映画祭2009。
数多の国内映画祭の中でもヤマガタは秀逸と言われる。
世界中から撮影人、旅祭人が集まる映画の祝祭。
界隈を月が照らす妖しい夜宴。

昨夜20時。
ビールの空き缶2本を片手に「山形交通バスターミナル」に正しく到着。
正しくチェックインを済まし、
先週に福島で一緒に稲刈りした山形の自然学校人と呑み、語る前夜祭。
ほっとなる横丁という昭和レトロ的な屋台村があって、かなり善い空間でした。
焼き枝豆がメニューにあってたまげました。
栖吉の昔の農家つまみかと勘違いしてました。
世間は狭い。いや、世間は広いのか。
寒空で呑むビールもまた旨し。

以前キャリアコンサルタントなる肩書きを持つ方と机を並べ、
よくわからないながらにお仕事していた時に、
ふと机越しに、
「イトー君はどういう仕事にやりがいを感じるの?」
といった質問をされた。

しばらく自分なりに考えてみたのだけど、
結局、仕事の細部の「これがウンヌン」というものではないよなあとぼんやり思った。
仕事も生活もそう。
とても漠然とした、でもどこか連綿とつながっているものなのだろう。
耐えることも自分の資質を疑う時間帯もあって、でも必ずどこかで報われる瞬間があって。
因果応報。

で。
なおも考えた末に、「その晩のビールがうまいかどうかだと思います」という結論に至る。
仕事だけではないけど、
とにかく、その晩のビールが美味しく呑めること、旨いなあと感じること。
うまーいと笑えてくること。
思い付きの答えだったわりには、
いまだにしっかりした、自分なりの基準だなあとふと呑んだ時に思い返す。


屋台を後にして少し歩き、「こまや」へ。
ここは前回の映画祭の時に、ミューズという上映会場の一つで映画を観た後に
一人ふらりと入ったとても素敵な古民家居酒屋。
潜り戸なんです、時代劇みたいにひょいと身をかがませて入ると、
古民具がところせましと壁やら頭上やらにぶらさがり、見ているだけで飽きない。
話も尽きない。
焼酎お湯割り、どて煮と馬刺。

もう一軒。
山形映画祭を象徴する交流酒スペース「香味庵」で3次会。
映画祭のスタッフ/製作人/お客さんがごったがえす、漬け物屋と蔵を開放した、これも素敵空間。

昨日の友達が前回の映画祭の事務局スタッフをしていたこともあって、
ふと気付くと、台湾の映画人などと「乾杯!」ってしてました。
映画の上映が一段落する22時から開店とのこと、ものすごい活気の中、
「イモ煮、通りまーす!」と大きな鍋が時折、モーゼの十戒のように横ちょをつっ走っていった。

山形ナイト。素敵過ぎる。
今夜は大学の友達と酒。
アジアハウスという映画祭関連のドミトリーでも22時から多国籍呑み会があるよ、と素敵お誘い。
なにせ日本語も満足に話せないくらいなので、英語も話せず聞けずかなりのアウェイ感ですが、
酒の勢いと余力があれば行ってみよう。
ご縁。

善い酔いの帰り道。
真っ暗な通りでタバコの自販機の灯りの下であらためてパンフレットを眺める。

映画のウンチクはよくわからないのだけど、ドキュメンタリーはかなり好きな方だと思う。
映し出されるそのままを観て、感じて、自己投影。
勝手に感情移入して、考えて考えて、ふたたび見つめる先。
”先”は時に自分の記憶を遡る過去であり、未来でもある。

昼からずーっと観続けます。
明日の帰りのバスでぼんやり振り返りたいなと思います。
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by 907011 | 2009-10-13 11:17 | Trackback | Comments(4)

引っ越します。

引っ越しの儀。
あぐらってさんのトラックを借りて、えいっと済ませます。

取り急ぎ。
下見の時にちらりと撮ったものですが、こんな感じ。

台所。
小川と畑がのぞけます。
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二階。
ウォークインクローゼットを含めて5部屋ほどあるので、二階を私的空間に、
一階はできるだけ誰が来ても使える空間にしようと思う。
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寝る部屋(の予定)。
竹林と小川。
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敷地がけっこう広いので、小さな家庭菜園畑を二カ所つくりたいと企んでます。
ご飯つくりながらお勝手口からつっかけでゆける畑と、縁側の方の畑。
春からぼちぼち、果樹でも植えながらやる予定なので、ボランティア随時募ります。

縁側。
七輪で何かあぶりながら、ビール呑みながら、ゆるりとやりましょう。
まあ、酒もって秋冬に下見においでください。
寝る部屋は十分あります。


ここの屋上に代わる空間/時間は果たして見つかるだろうか。
自分の時間は自分でつくるもの、というこれもまた実験。

いざ成願寺へ。
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by 907011 | 2009-10-11 05:41 | Trackback | Comments(6)

雨の日には雨の日の音楽を。

近況。

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稲刈り写真。
撮りたまっているので後日「写真」の方に整理したいと思います。


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成願寺を見て、八方台方面を走り、栃尾へ。
夜お世話になる酒蔵を覗き、
なぜか転居届けを栃尾で澄まし、
お寺に参り、眉間に力強くしわを寄せつつ延命地蔵に深く延命祈願をし、
美術館でイヌイットアート展(一応これがメイン)を見て、
あらためて星野道夫さんやガイアシンフォニー的なことなどに想いを寄せ、
なんとかたどり着いた蕎麦屋は当たりでした。

イヌイットアートについては、また後日。
先住民の知恵。
先住民がその生活を変えずに守ってその土地に居続けたい意味は、
アジア映画祭で観た、『千年の山古志』とも通ずるものがあると思う。

根無し草のこの自分。
変わる自分と、変わらぬ自分とは果たしてなんだろう。
今日も畑で考えよう。

風に撫でられながら身体動かしながら、考えることが面白い。
静かなだだっ広い一面の大地で、考えの種を播いたり、発芽したり、萎んだり、
独り、土の上に立つ己の身一つ、沈思黙考。
静かに興奮す。


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昨日は山葡萄と格闘していた。
いいなあ、いいなあ。
”道楽”的体験。
蕎麦打ちしたり(あぐらっての蕎麦畑は今まさに満開です)、薫製したり、
豆腐をつくったり、陶芸をしてみたり。
畑が終わったら、来月から再び加工体験担当に身を換える。

冬の野菜にもちょっかいを出しつつ、
山の家で本を読んで、道楽的な体験もどん欲に吸収したい。
去年やってみて指導レベルには到底達しなかった、
蕎麦と豆腐をマスターするのがこの冬の目標。

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仕事のあがりに見る、東山の夕焼け。
夕焼けの日、毎日見ては毎日綺麗だと思う。
ほっとする。
粟島の漁師のオヤジさんは、夕陽を見ると泣けてくるって大っきな身体でキラリと話していたなあ。

いろんな場所で、いろんなヒトと、いろんな夕焼けを見て来たなあ。
「夕焼けの色は希望の色だ」ってオーサカのネーサンは言っていた。

来月あぐらってに入って1年の節目を迎える。
日々、触れるものに新鮮さを感じる気持ちを守りたい。
その逆、年数を重ねるごとの知識と自分なりの体験を身に付けて、
それらでもって、ヒトを笑わせられるようになりたい。
自分が食べるものは、なるべく自分でつくられるように、
そのための勉強を今後もしていきたい。
働くことは、吸って吐くこと。

静かな冬に、静かな場所で、少し立ち止まって、
もう一度ゆっくり振り返りをしたいと想います。


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山葡萄の渋だらけの手で、夜はチャリンコこいで”よってけ亭”へ。

日本酒の日の昨夜10月1日は、
約1時間で前日までを100人ほど超える大入りとなり、
18時半に急きょ、「完売御礼」させていただきました。
ありがとうございます。
入れなかった方々、申し訳ないです。

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本日、最終日。
夕方から天気が崩れるみたいですが、まあ怪我人が出ないように。
あとは楽しく呑むだけなので。
雨の日には、雨の音楽を。
耳を澄まそう。
奏でよう。


決起集会的呑み会だった28日、割烹茂で、
実行委員長のチガ女将より、「まあ、とにかく失敗してみましょうよ」と乾杯。

酒蔵には再三の振る舞い酒の追加をお願いせざるを得なくなるなど、
反省点も日を重ねるごとに出てきて。

ニンゲンの動きなんてわからんなあと思う。
でも、わからないから面白いと感じる脳みそがやはりあって、
だから、なおもますます皆それぞれ。
みんながみんななりの思惑を持って歩き、うごめいているんだと、
夜の駅前の人通りを傍観していると、ふと感じる。

そのヒトはそのヒトなりに、自分が美しいなあと想う方向に動いているんだと思う。
思惑を統制することは不可能だし、
統制された社会の恐ろしさは、歴史からもう十分教訓として学んだはずだとも思う。

それでも失敗はする。
誰でも失敗はする。
農業でも何の仕事でも常に試行錯誤の連続だし、
絶対的/普遍的な「正解」がないから、ヒトはそれぞれ生きている。


 * * *

何はともあれ、お店が跳ねたら、よってけ亭も打ち上げます。
すべては次回へ、つながる。

まずは、自分の場合は畑仕事から。
畑を通して、よってけ亭へ。
最終日、皆それぞれに楽しんで。
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by 907011 | 2009-10-02 07:52 | Trackback | Comments(2)