山中記

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近況。

土日に屋根の雪掘り5回目。
おとうさんが来てくれて朝から二人でやったものの二日かかった。

屋根から下ろす雪が屋根をついて、
下のを動かしてまた屋根に上がる。


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雪の棄て場、除ける場所がないというのが、ここのうちの難儀な条件なのだなあと住んで知るこの冬。

段々になりながら、家と村の道と畑と人の道が斜面につながっている。
その上をしんしんと雪が覆って隠す。
夏にはたいして気にならなかった、
「ここは○○(屋号)の場所」という地面を意識するようになる。
見えなくなってから、見えてくるもの。
昔は雪の捨て場で、ケンカが絶えなかったそうだ。


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かなり下にぽっかり口を開いているのがうちの玄関(の囲いの戸)です。

戸を外して雪を投げて階段をつくって雪の上に上がっていく。
いつの間にか階段は頭の高さを越えた。段も増えて遠く、伸びていく。
そこからかんじきで一人歩けるくらいの道を踏んでつける。
隣の庄兵エからの道とつなげる。

玄関から道具を出して雪との、毎日の朝晩の試行錯誤。
(こうか)、(いや違うなー)と本当にぶつぶつ口にしながら。
モノは増え、落としどころがないなりに、
どうすれば雪と折り合いをつけながら、付き合いを続けていくことができるのか。
現状を維持するというだけのことがいちばんシンプルで難しい宿題になっていく。

春には早く土が出てほしいなあと当然思うし、
たとえばここなら遅くまで雪が残っても大丈夫だろうからここに山をつくろう、とか。
この場所はこう使いたかったんだなあと、記憶を挟んで春を想う。
雪が溶けていくことを考えながら雪をかまうと、
あーこれはパーマカルチャーの話とかなり似ているのだなあと思った。

・・・が、屋根の雪はとにかく投げ落とすしかないので、すぐさまふたたびもとの混沌に戻る。



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台所は今まで明りをとりながら暮らせていたけど、
今回はあきらめて板を全部落とした。すぐさま雪壁に埋まった。
(1枚目の写真の左部分、屋根の下に埋まったあたりが台所窓。
 昨日の午後最後に雪を掘って板の隙間から明りが入った)

ここの台所は眺めが良いです。

 * * *

車は10分くらい歩いた村の共同駐車場に停めている。
先週の雪は一晩で、軽トラを四角い箱に変形させていた。

昔、下田村に居候して米の集荷のバイトをした時に、
「下田のバスは毎日空気を運んでいる」という名言を聞いた。
(たしかに毎日運転手だけ乗ったバスがのんびり走っていた)
うちの軽トラはつねに山中の雪を運んでいる。


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二階はまだ一部埋まったままだ。
鶏たちのところも明りが断たれて、真っ暗になってしまった。
やらねば。
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by 907011 | 2012-01-30 07:25 | Trackback | Comments(4)