山中記

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海への狼煙。

久々に一日何もなかった昨日。
サツマイモを掘り、芋の手を採った。



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隣の黒豆はタヌキにほとんどかじられ、なぎ倒されてしまっていた。
去年タヌキの被害がなかったのをいいことに網張らないでいたら、見事甘かった。
ついでに、コンニャクも去年簡単にできたので楽観していたら、黄色く枯れてしまった。

小豆を刈って干そうかなと下の畑に移動。
黒いさやも少しあるものの、大部分まだ青々しているので延期。
道の反対で木の冬囲いをしていた”しんたく”のじさと少し話す。
「小豆はちょうどいい頃にまくとさやが同じく熟すけど、
 ちょっとでもまく時期が早かったり、肥やしが効いた土だとさやがまちまちになる」らしい。

田に行って畔をどうにか高くしてみようと思っていたものの、
いろいろうまくいかないもんだなあと考えたりするとつい手が止まり、
そのまま焚き火をしながら、黙考。



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本日晴天、選挙の日。
高齢率が高い等の事情により、山中にも投票所が設けられているので、
集落センターにて清き一票。


今日は今日で、朝から「狼煙プロジェクト」のお手伝いへ。

風が強くてまっすぐ煙が上がってくれなかったものの、
スキー場に上がって眺める初めて景色だったので面白かった。
火を燃やす行為はいつまでも飽きない。
何なんだろう。とり憑かれる。

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オオカミのフンを干して燃やすと、煙が途切れにくく綺麗に上がり、
それで「狼煙」となったそうだ。

やがて伝達すべき情報が増え、集団の内と外が分けられるにつれて、
狼煙の上げ方も複数化し、煙に意味や意思が加えられた。
狼のフンは「暗号」にも変わった。


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旗のてっぺんの模様は「弁慶縞(べんけいじま)」という越後縮(ちぢみ)の柄の一つ。


魚沼郡(こおり)の内においてどの村でも、
いろいろな種類の縮(ちぢみ)を織っているかというとそうではない。
村によって織る種類に定めがある。
これは昔から地域ごと自然とある種類に熟練しために、
そのほかの種類を織らなくなったからである。

紺の弁慶縞(べんけいじま=2種類の糸を碁盤目のように縞模様としたもの)は、
唯一魚沼ではなく刈羽郡(かりわこおり)の高柳郷(たかやなぎごう)に限った産物である。
(鈴木牧之『北越雪譜』の訳・紹介ページから)



狼煙を上げて、これからちょっと海まで
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by 907011 | 2012-10-21 08:40 | Trackback | Comments(3)

売れ残り。

蟋蟀在戸。
きりぎりす とに あり。
『万葉集』では、鳴く虫をすべて「蟋蟀」と表していたらしい。

俯瞰してだいたいを見定めるまとめ方にもあこがれれば、
一方で、つぶさに一つずつを眺め観察する姿にも心惹かれる。
三十六を過ぎても惑い続けるばかり。

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「自分の内側にあの人が居らんとなあ」と、ときどき思い出す人がいる。

じいさんが傘が売れずに、帰り道にお地蔵さんの頭へ傘をかぶして帰った夜、
「それは良いことをしましたね」と、じいさんを褒めたという『笠地蔵』のばあさん。


子どもの頃に何度か耳にしただけなのに、
たまに思い出しては、「はっ!」と感動する。


本日は二度目の期日前投票立ち合いへ。
「優劣」と違う価値観を持てる時間帯が、少しずつ増やせるといいなあと思います。


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by 907011 | 2012-10-19 07:51 | Trackback | Comments(0)

聞こえない、不可視なもの。



最近読んだなかでとくに心揺さぶられたもの。
『接点、仲介する者。』
http://www.1101.com/saito_harumichi/2012-10-09.html


障がいを持っている人たちを撮っていて
ひとつ、わかったことがあります。

人間は、何か「できないこと」があると、
それを補おうとして
別の方法を考え出そうとしたり、
別の感覚に頼ろうとしたり、するんです。



自分のなかにある「当たり前」のことを
日々、少しずつ壊していきたい。

で、途方もない日常に、戻りたい。



 思えば、ぼくは、目に見えるだけのものに
 飽き飽きしているんだと思います。

 音楽のように、見えないものだからこそ
 どうにかして、何らかのかたちで、
 具現化させたいという欲があるなと思います。

 それは、耳の聞こえないぼくにとっては
 『うそをつく』ことだから
 あんまり誇れるようなことでもないけど、
 でも、うそをつかないとやっていけないから、
 せめてせめて、きれいなうそを、と
 いつも思っています。



今日は会議なども入らず、雨で暇になりそうだったので、
弁当つくってもらって久々に門出にて小麦挽きへ。


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by 907011 | 2012-10-18 06:43 | Trackback | Comments(0)

秋田犬が欲しい。

おとといのお昼、ふかぐら亭に行ったらめでたく開店一周年だった。祝。
http://hukagura.exblog.jp/
一周年を祝って、今食べに行くと店主ヒデキさんの新米プレゼントをしているそうです。

久々にござ蕎麦に挑んだ。
たぶん今日のお昼もふかぐらで蕎麦を食う予定。

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(蕎麦)









秋は何かと足早で、暖かかったり寒かったり。
冷えるねえと手を停めると、なおも早く時間は過ぎて。
焦ったり、また億劫になったり。



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大麦は元気に発芽して育っているものの、
ときどき鶏が畝へ出ては蹴散らし遊ぶ。
なぜもっと草のある空き地に行ってくれない。
(写真は9月25日に生まれたクニコ)

冬の雪で畑の畝や田んぼの畔はぐしゃっと変形する。
田んぼなどはそのまま下に落ちて、畔どころか田んぼごと崩れて春には無くなっていたりもする。

雪国での不耕起栽培はより難しくて、ところどころ折衷案を探らなくてはいけない。
今日はコミセンに知人を招いて、不耕起の勉強会をします。

自分のとこの種籾をどうするか。
いかに苗をつくっていくか。苗でだいたいのことは決まるような気がしてます。
畔を高くしたい。

とりあえずこの秋は不耕起湛水にして、
昨日も昼から米ぬかや刻んだワラなどをまいてきた。



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試しにとつくってみた粟が少しばかり採れた。
種まきを続けたわりに、残った粟はわずかなもの。
右に米の種籾、左奥には発芽してきた大麦。

脱穀、籾摺り、精白。
穀物をつくることも難しいけど、
それを口に入れるまでの過程はもっと難しいように思える秋。




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相変わらずなものは相変わらずで、
滴を見ると写真を撮っておきたくなる。

ニンゲンの身体は水から(も)できているし、
死ねば水に(も)戻る。

口~食道~胃腸~排泄。
ニンゲンの身体の真ん中に、一本の管が貫通している不思議。
毎日いろんな水が入っては出ていく。

良い水を口にしたい。



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寒さは自分に何をもたらすのか。
昨冬と今冬で及ぼすものもまた変わるんだろうか。
果たして。
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by 907011 | 2012-10-17 04:14 | Trackback | Comments(0)

立会人記

「ここって物置みたいですよね」と隣のマダム立会人が小声でささやいた。
新潟県知事選の期日前投票所は町の庁舎にある、
たしかにどっしりと”物置感”の漂う一室だった。
お日柄もよろしい中、8時半~17時まで椅子に座り続けた。

昼食はどこでとるんだろうと内心ドキドキしていたら、
予想外にお昼もそのまま立ち合い(座ってるけど)ながら、各自弁当をつまんだ。

弁当をつみまながら、「いま誰か投票人が来たらお互いに気まずいだろうな」と思ううちの、
「誰か」のあたりでそんな誰かが入室して、
「スミマセンスミマセン」と10回くらいくり返し唱えるように恐縮しながら、
4つの家庭のバリエーションあふれる弁当臭が漂う部屋で投票を終えていった。

部屋には時計がなく、時報がわりにとテレビが部屋の角にあてがわれた。
弁当を食べたあたりから無言になり、個々の睡魔との闘いが続いた。
音が消えかかっているテレビ画面では新婚さんいらっしゃいが流れていた。
秋田での収録らしく、うちの実家(大仙市)の方の新婚さんが出ていた。
会話の中身はよくわからないものの、画面から察するに楽しそうだった。
明るく、なんだかとても楽しそうだった。それはもう「バカ」がつくほどに。
ドンパン節を唄ったり、何やら躍ってみたり。それはもう「バカ」がつくほどに。

「…そんたに毎日楽しってが?」と、椅子座り仕事後半戦の辛い時間帯だったこともありそんなことを思った。
それより大きかったのは「秋田男=だいたいシャイ」という自分の中でのわりと強いイメージが、
ただ明るいだけでなく、どこかで垣間見えるとといいなあという個人的な想いだった。
シャイ。人との独特の間合いのとり方。

偶然にも目の前(の画面)にあらわれた非シャイな秋田の新郎の天真爛漫な明るさと、
立会人として座りながら見つめ続ける(主に画面を)自分の間合いを感じた一日だった。
うちにテレビがないので、無音小音でもけっこう楽しめるものだね、テレビ。
小声で聞くと、濁点が付きまくる秋田弁のイントネーションってハングルと似ているなあとも思った。

その後、演歌や懐かしソングの番組を2時間ほど、
ゴルフの中継を1時間ほど眺めて、17時を迎え、解放されたのでした。
ずっと借りている不耕起田んぼの本も読み進めた。

そんな立会人の心情も観察しつつ、投票にいきましょう。

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by 907011 | 2012-10-15 08:35 | Trackback | Comments(0)

ひねくれ。

健康的な一日だった。
7時半に集合出発して一路湯沢へ。
午前中山の中をトレッキング。
けっこう登った。

一度は行ってみたかった貝掛温泉で昼食後に入浴。
塩沢の牧之通りを散策して帰宅。
予期せぬノンアルコール旅だったので身を清めるかのような顔で静かに焼酎を飲み、
18時過ぎに布団へ。疲れのままに寝た。
・・・たんねのあかり、今年も行けず。
貝掛の湯がかなり良かったらしく、一晩中あったかいまま熟睡した。


 * * *


ストイックさにあこがれる。
数日おきにふと気付いた瞬間にはとても切実にあこがれるものの、
日々のなかで、人とのなかで、とりわけ我欲は強いし、
まったくもって怠惰なばかり。

集団行動は苦手だ。
・・・と思うこと自体に自己嫌悪がすぐにかぶさってくる。

今日は期日前投票の立会人仕事。
役場の一室から外出できないまま一日過ごす希有なストイックデイ。
一つの椅子に座り続けるというのはむしろ体力気力が要るなあと今朝になって思った。



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by 907011 | 2012-10-14 07:24 | Trackback | Comments(0)

地軸をつかむような話。

「秋、寒くなるにつれて肥えてゆき、
 冬にはまるくぷくっと太り、
 春に着るものが徐々に細くなって、
 夏にすっきりしてくる」
というサイクルを、何年も「公転」のように繰り返してきたのに、
その公転がここ数年ずれ始めてきて、おかしいなあと思っていたら、
いよいよ今季は夏に太るという異常周期が訪れて、
あれよあれよという間に、なお肥ゆる秋。

手帳を見て今週を振り返ってみる。
日曜、”狐”の打ち上げに出る。手土産にと寿司をたらいごとぶら下げて0時頃帰り、たいらげて5秒で寝る。
月曜、つきゆめに「きつねラーメン500円(10月限定)」をさらりと食べに行く、
    …つもりが、いつの間にかほろ酔いに。
火曜、農の師匠つながりの親睦会(?)で柏崎へ。良いピッチでビールをおかわりし続ける。
水曜、夜の会議が長引いて22時頃帰宅し、会議って苦手だなあと唸りながら寝るまで飲む。
木曜、昼から食べ過ぎる。のに、夜も肉など喰う。布団に入り本を開き煎餅をかじる、でも3行で寝る。
今夜、「高柳町自立農業経営者会議」の勉強会へ。その後すみやかに懇親会へ…。


「痩せないといかんなあ」というのが最近の毎日のひとりごと。
公転、取り戻さないと。


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by 907011 | 2012-10-12 18:17 | Trackback | Comments(0)

彼岸花、一輪。

似ているというには あまり同じじゃなくて
違うというには あまり確かじゃなくて
暗いというには 軽薄で
吐き捨てたいというわりには 吸収できていなくて
不言実行というには あまりにも丁寧じゃない
嘆くには あまりにストイックじゃない


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by 907011 | 2012-10-11 07:46 | Trackback | Comments(0)

反省会や慰労会の日々。

寒露。
「鴻鴈来」(こうがん きたる)。
本日モ二日酔イ。


”狐”が終わって、稲あげをえいとしたら、思いのほか籾が少なくて脱力。
”奇跡の一本植え”とはいかず、ビギナーズラックは無かったなあ。
いやー、難しいもんだ。

非農家で育った自分が田んぼをそれでもできたことは、
この年の最大の収穫だったと思えます。
苗も在来コシヒカリをいただいたものだし、薬も肥やしも無し。
(今巷で売っているのは「コシヒカリBL」という、いもち病に強いように品種改良されたもの)
来年は枚数を増やす予定なので、どうやってやろうか。
他人の目を(なるべく)意識せずにのんびり実験的田んぼづくりができれば、それで善し。

毎年、冬になってくるとふだんの「鈍感さ」が抜けてきて「過敏気味」になる傾向。
冬こそあちこち息抜きをしてマイペースに過ごしたいものです。

たまに飲み会で「断る力」という話題が出ます。
”くわ!”っと目力のある人に、”ぐいぐい!”っと押されてくると、もうたちどころに弱い、もろい。

でも八方美人にしていると結局負担が重なって、後で腐る。
特に移住者としてはこれ難しいところです。「何でも手伝わないと」と思ってしまうので。
まだまだなかなか修行不足。
「断らない」という姿勢も、高柳の諸先輩方を見ていると中には居るわけですが、
やっぱり相応にタフガイだもの。

虚弱な俺の場合は適宜、「断る力」を。
筋トレイメトレの10月10日。元体育の日。


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by 907011 | 2012-10-10 06:03 | Trackback | Comments(0)

「狐の夜祭り」は日曜日です。

本日も二日酔い。
姫ノ井をたくさん飲んだ。

今年で24回目になる「狐の夜祭り」が栃ヶ原~漆島の2集落に渡って開催されます。
http://www.jonnobi-takayanagi.jp/
(高柳町観光協会)

俺もいつかは山道を提灯持って一緒に歩いて、
幻想的なことなど考えてみたいものだなあと思いつつ、
今年は何やらきつねうどん屋を手伝うことになりました。
去年は油揚げをひたすら焼き、食べすぎたせいか、祭り後の打ち上げに尾を引いたので、
今年はうどんで健康的にビールを飲んですごそう。

主催の「夢追人(ゆめおいびと)」のお手伝いスタッフになると、
準備段階からとにかく酒がごろごろと出てきます。
去年は”じんべ”が前夜の「天気祭り」で呑み過ぎて、祭り当日に参加できずという逸話も生まれました。
翌日後片付けに出ると、なおも昼に酒を飲みます。

夢追人の代表がヒデキさん(漆島/「ふかぐら亭」店主」)だけに、じつにヒデキさんらしいお祭り。

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by 907011 | 2012-10-05 05:05 | Trackback | Comments(0)