山中記

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昨日のホソダ君。

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山中研修生ホソダヒロキ(浩貴)君、昨日も頑張ってもらいました。
細かい田んぼと書いて細田。
山中にふさわしい名字ではないですかお客さん。

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昼ごはんをまたまたマサコさんにご馳走になり(イトー家も押し掛け、岳も食わせてもらう)、
昼寝後に2時間ほど月ヨメに行き、
俺の田んぼの畔際を軽く草刈りしたのを集めて山にしてもらった。

山中における昼寝時間の重要性をよく言って聞かせてあるので、
今回一カ月間という短いインターンではありますが、
山中の暮らし体験として、昼休みは14時まで2時間を基本にしております。
自炊して食べて一時間は昼寝する。
眠くなくても床に転がってうだうだする、山中時間を大切にということで。
初日に13時半から挨拶周りをしたらだいたい皆さん寝ていたし。

 * * *

山にしてもらった草は鶏の放し飼い空間に播き散らしたり、山積みにして、
再来年くらいの肥料に使いたいという狙い。
山の草と鶏ふんと、クズ米と野菜の残さでできる床が肥やしになっていく。

山中の田畑と鶏と自分らの生活(残さ)と土とでもって、
分かりやすい(目に見えやすい)循環を描きたいという構想があります。
生産と消費、どっちか一方をチクチク言うのでは足りないと思ったので、
双方の間にある垣根を低くして見える化した上で、あらためて両者を見つめ考えたい。

複雑な考えは捨てて、より単純化したい。
寄せ集めた理屈をこねくり回して四の五の言うよりも、
その時間を単純化にあてがって、目に見えやすいことがしたい。

山中の時間と空間、
百姓の先人たちの知恵に謙虚に耳を澄ませば、
おそらくそれで進んで行けるような気がしてます。
無計画根拠無しニンゲンという自分の本性はいつまで経っても変わらないながら、
でも、争わず競わず肯定する選択肢をできるだけ取るようにすれば、
何事にも根本的に貧弱な自分であろうが何であろうが肯定が廻り回って来るものだと
自分の心身を通していま感じてます。

怒りも争いも連鎖して伝播する。
イライラをイライラで伝播するのは面白くないので、
イライラをほんの少しのユーモアに変換する試行錯誤を続けて居たい。
のらりくらりしたブラックボックスみたいな小さな変換器になりたいなあと思います。

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昨夜、細田浩貴君を歓迎する会。
夜の開催だったけど多くの方にご参加いただき、
またたくさんの差し入れや寄付をいただいてしまいました。
自分はなぜ山中に来たのかを語るホソダ君。

草刈り後、じょんのび村に行って炭焼きグリル(ドラム缶を切った型の)を借り、
盛大に炭を起こし、焼き物を焼きまくる。
子どもたち大活躍。
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夜の火は良い。
柏崎に帰るべく通りかかった”ごすけ”の孫たちも、
母ちゃん父ちゃんと審議の結果、もう一泊山中で遊んで帰ることになり、
うちの岳もまた皆さんに可愛がってもらえた。
そして火の前には熱血炎の男・イトーマサノリさん(先輩移住者の伊藤家主・じょんのび村勤務)が
常に火の番をし、適確かつ熱く子どもらの火遊びを指揮してくれていた。
(その後深夜まで子どもらとWiiでカラオケを熱唱し続け、1時前に母ちゃんに叱られたらしい)

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隣りの”りぜもち”のオテさんを見送りに出るホソダ幹事長。
”りぜもち”という屋号は正しくは”りざえもん家持”、もはや原形を留めぬ略されっぷり。
ホソダ君には名前、屋号もなるべく覚えてもらうよう、
山中マップに仕入れた情報を書きこんでもらってます。
山中時間/空間(今昔の山中の暮らし)の記録を成果物にまとめて報告することが一カ月後の彼のミッションとなっています。
なので一月後はその報告会&慰労会(主催:山中から「適疎」を考える会)が予定され、
また速やかかつ盛大に火遊びが企画されております。

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お盆に生まれた「山中の歌」がヘビーローテーションされ、
カワシマンもギター持参して大活躍し、山中の人らにもその才を認められるところと成りました。
素敵な歌すぎて「ふゆはゆきーのなかー」って最後は一部有志で合唱しました。熱唱だった。

すごーく良い夜でした。
やったねえホソダ君。探し出してくれてありがとう。

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by 907011 | 2014-08-31 07:14 | Trackback | Comments(0)

Good Balance.

本日モ見事ニ二日酔イ。
ビール、日本酒、ワインを痛飲、酔鯨。
しまった。
本番は今夜だった。
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主催:山中から「適疎」を考える会

"TEKISO" is Good Balance.

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by 907011 | 2014-08-30 05:57 | Trackback | Comments(0)

今日のホソダ君。

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山中集落で1カ月間のインターン生の受入れがはじまりました。
儀式のようにうちの鶏を持つホソダ君(世話兼アレルギーチェック)。
ここら辺は東京の小学生の体験と同じパターン。

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昨日5:30に岩手を出て、鈍行青春18きっぷで19時過ぎに山中着。
今朝はさっそくマサコさんの家で朝食をご馳走になり、区長さんに挨拶を済ませた後、
イナカレッジのカネコさんとあいさのミヤさんをホソダ家に招いて、
研修のためのオリエンテーションを行い、晴れて一カ月の山中体験がスタートした。

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うちでお昼を一緒に食べて、いよいよ集落全戸を歩いて訪問。
事前につくってもらった自己紹介チラシを手渡しながら、
山中の上から下まで練り歩き、用意した山中マップにも少しずつ自分の得た情報を書き込んでもらった。
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時間が少しできたので神社に居たホソダ君をつかまえて月ヨメ沢に同行してもらい、
長雨で沢をだいぶ流されてしまった梯子の救出活動を手伝ってもらう。
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その後、月ヨメ沢を案内し、魚沼コシヒカリと山中コシの話などをしているうちに
勢いのまま旧トンネルを通り仙田(十日町市)へ少し入り帰宅。

まだ24時間に満たない滞在ながら、この後マツナエ夫婦にお呼ばれして、
歓迎会第一弾にのぞんでもらいます(もちろんワタシも一緒に呑みます)。

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by 907011 | 2014-08-29 17:53 | Trackback | Comments(0)

理想÷現実。

土曜日未明から続く長雨ですっかりやられてしまった。

ここまで順調過ぎるくらい順調だった田んぼは、
日当たり・排水の芳しくなかった柔らかいところから見事に倒伏した。
今年もか、とここ数日かなり鬱屈して過ごす。

見たくないけど見たい。
見たいけど見たくない。
全身が「怖いもの見たさ」に包まれて、山にバイクを走らせる。
だいたいのことは野次馬根性で発作的に動き出すものの、
いざ倒伏の有様を目にすると、「我がこと」に引き戻される。
うーむ、参った。

24日日曜日。
マツナエ夫妻がオクサの田んぼで傾きかけた稲を救うべく、束ねていた。
毎年恒例稲刈り前の光景ながら見惚れてしまう。
だいたい5,6株を一つにして藁で結わいていく。

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倒れたら即速やかにという理想はこうあるべきである。
(ちなみに、束ねられた稲は刈り取りの前に再度全部ほどいていかねばならない)

ですが、その午後。
ワタシは石黒の地蔵峠に居り、草刈りをしてました。
高柳町の東端に位置する山中集落と、西端の方角にある地蔵峠。
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この日は9月4日にある地蔵尊祭礼のための山道整備。18人ほど。

事の発端となったシゲルさんがだいぶ前から、
この地蔵峠へ草刈りボランティアに通っており、
3年前に俺も声を掛けてもらってお伴するようになった。
(今年は門出農業移住者・山さんも参戦してくれた)

刈り進んで登った上の方は霧がかかり寒かった。
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こんな見晴らしのところと等高の位置に、板畑集落(石黒の奥の方)の家と田畑がある。
(「あー、オラ家の畑が見えるったぜ」なんて母ちゃんが横でつぶやいていた)

石黒の人の暮らしを少し想像しただけでも、
個々人の生活力や自活力の凄まじさというものが、
あの光景を目にすることですぐさま感じられて圧倒される。

草刈りや最後の休憩の時間など、
決して急がずゆっくりと、楽しそうに平和的な時間を協働して作り上げていく。
「美しいなあ」と思う。

そして石黒の方の稲は転んでいなかった。
抱えきれない大量のスイカとビールとおつまみをいただき、山中に帰る。

参照:9月4日地蔵峠

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ヒシの実(の殻)。
溜め池の草の下に浮き草と実があった。
「菱型」のヒシはここから来ているらしい。
殻をむいて中の白い実を食べてみるとしゃりしゃりとした食感。

昔の「山のおやつ」の話しはいつ聞いても新鮮だ。

 * * *

それにしても、長雨。
いやー参った。どう仕様も無い。
心持ちをなるべく落語の長屋的なものにしようと四苦八苦する昨日とおとといと。
仕方が無いので昨夜は”そうじろ”のトクイチ翁とオクラやゴーヤを食べながら酒を飲んだ。

 * * *

雨上がりを待ちながら、空家になった隣りの”とわち(とうはち)”の片づけをする。
とわちは大工の家系で、二階にはおびただしい量の大工道具たち。
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たぶん、欲しい人にはよだれの出る宝の山だと思いますので、
希望される方は山中まで足を運んでください。
(先に土建屋の親類が見て、うちも一部もらいますが同じ道具がけっこう何個もあった)

とわちを片付けつつ、
インターン生受入の住居である”ばんきち”の空家にも準備に通う。
電気と水が開通し、現在冷蔵庫のみがキンキンに冷えてます。

今夜、1カ月インターン生・ホソダ君が山中に到着予定。
ただいま「18きっぷ」で青春鈍行旅で盛岡から向かってくれてます(たぶん)。
もがけ、青春。


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by 907011 | 2014-08-28 07:17 | Trackback | Comments(0)

一服。

相変わらず3時に目が覚めたのでごそごそと読み物書き物などしていたら、
未明から次第に雷鳴高まる。
気付いた頃には今シーズン最大級の雨漏りが始まっていた。

ドリフの雨漏りコントはどことなく好きだった記憶があるけど、
実際、一階と二階とで同時多発的に雨漏られるとこれはたまらない。
拾い切れず、しばらくあわあわとする。
たまってたまるか。

雨漏りは最初が大変です。
瓦から入ってきた雨が天井板に広域に渡って、
どこからともなくそこここの畳に降ってくる。
(やや時間が経つと、雨水らが「ここにしようぜ」と収まるところに収まり、集中的に雨漏ってくれる)
経験則。

バケツと洗面器を総動員して、タオルを広げ、産婆さんみたいになる。

これは稲もたまらないだろうな。
発芽した玉ねぎ箱苗も根っこの土ごとはじかれてしまったでしょう。

 * * *

この春急きょ受託することになった田んぼを昨日回っていたら、
稲こうじ(基本的にあまり歓迎されてない菌。豊作だーって勢いだけで乗り切ろうとする人も稀にいる)を見つけてしまった。
これはまた、農業塾的には「私は稲こうじを出した馬鹿者です」と貼られて廊下に立たされるケースだ。
しかしまあ毎日、ネタに事欠かないねえ。
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こういう日は落語にかぎる。
「しょーがないねえ」だの「まいったね、どうも」って軽薄にやり直す方が粋。
重さをどかすような軽さがあるということもたまに忘れずに暮らさないと、続かないので。

今日はインターン受け入れ住居準備の日。
「田舎の空家物件」の実際のところを見てみたい方、見学無料参加歓迎打上随時。
是非。

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by 907011 | 2014-08-23 05:18 | Trackback | Comments(0)

モーターサイクル・ダイアリーズ。

18日。
柏崎の農業塾が今回は門出で開催され、原付バイクで向かう。15分ほど。
塾長でもあるところのキヨシさんの中山間地版複合的農業の話、
とりわけ土づくりの話、市場を持つ百姓の話などはあらためて喝を入れられる内容だった。

大規模は当然のことながら、
小さくても農業(山の暮らし、百姓)を続けるための本物の賢さが、
時代の移り変わりと共により深く求められるようになっている。
先駆者の言葉や姿を頭のなかで反芻しては悶々としながら、
帰りは川磯ルートを通って帰宅。

途中。
何度か通っている間、ずっと気になっていた漆島のリアルかかし。
最初はどこかのおっかさんが草取りしているのかとほんとに思った。
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20日。
インターン生受け入れ準備の午後、
お隣の川西町での研修に出たかったので、バイクで初めて市をまたぐ。

うちの集落の下にある山中トンネルは、
「日本一潤っているトンネル」とも呼ばれている。
トンネル内に山の水が容赦なくしぶり出ていて、年中濡れていて、涼しい、かつ真っ暗。

いざバイクで通ってみると、圧倒的に暗くて寒くて怖かった。
ただ、バイクで行く川西までの道中はひじょうに素晴らしく、
窓ガラス一枚隔てるだけでこんなに緑の見え方は違うものなんだと感心した。
千手コミセンまで片道25分ほど。

講話を聞くなかで、
自分が山中であれこれ頼まれるままに手伝いをしていることも、
あながち捨てたもんじゃないなあと頷きながら帰路につく。
帰り道もだいぶ向かい風に吹かれ、山中トンネルはいっそう冷たい表情を見せ、
夏風邪菌と身体との闘いが白熱し、昨日は終日床に伏せる。
「地平線会議」の本を読んでいたら俄然旅をしてみたくなるというものだが、
この山の中に暮らすこと自体が既に冒険譚を大いに含んでいるのだとも強く感じる。


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高速バス乗ってシネウィンドまで見に行ったチェ・ゲバラの青春旅行記
『モーターサイクル・ダイアリーズ』
https://www.youtube.com/watch?v=H69hVKw41VM

山中バイク部。次は「海を見に行く編」だな。
普通自動二輪の免許を学生時に取ったのに気付けば15年もペーパーライダー。

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by 907011 | 2014-08-22 05:50 | Trackback | Comments(0)

受入れ準備、はじめました。

インターン生ホソダくんの受入れが28日にと迫ってきた。
今回の受入れにあたってイサオさんが働きかけてくれたおかげで、
冷蔵庫およびガス台を各方面からいただき、
山中の住居として使わせていただく”ばんきち”に運んだ。
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昨日。快晴。
高柳町はこれまで医師が常駐して町の診療所(かつては入院施設も)を維持してくれていましたが、
今夏から医者が不在の状態になってしまい、なかなかに切実。

そんなドクターが残していった(どうやら豪邸二階から下ろせなくなった様子)大きな冷蔵庫を
せーのせーのと下ろし、軽トラで搬出。
もう一つ、ガス台は新たに赴任されて来た町事務所長がくれた。
ドクターと所長の2大偉いヒトの支援をいただき、
我ら「山中から適疎を考える会」も受入れ準備がはじまりました(ついでにうちから洗濯機も搬入)。

別にいいんですよ、10月から医師免許を所有する人が住んでもらっても。
一つ言えることは、環境サイコー。

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途中、オーナーであるばんきちファミリーのカズミさんが様子見に来て、
ガス水道電気のインフラを26日から使えるように手続きしてくれることと、
請求書についての確認事項など説明をしてくれた。
実験的試み(もちろん展望は色々あるけれど)に全面的に協力してもらって本当に頭が下がります。

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ばんきちは天井が高く土間もあって素敵。
カズミさんに二階なども案内してもらう。
部屋数の多さに圧倒されました。
他の家を見ると他の家に住みたくなる病。

次回、23日に掃除いろいろ。
24日は石黒地蔵峠の草刈りボランティアがあります。是非。

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by 907011 | 2014-08-21 06:52 | Trackback | Comments(0)

夏風邪。

盆が終わり、引き続き早朝草刈りで月ヨメの田へ。
無農薬実験田んぼが2枚、在来コシヒカリとコシヒカリBLを1枚ずつ。

稲刈りが迫ってきたので水を減らそうと水尻の泥を掴みとっていたら、
目の前にドジョウがいた。
1番最初に借りて始めた無農薬実験田んぼ。
自鶏フン栽培3年目の秋に、どぜうがあらわれたのでした。

あまりの分かりやすい展開に思わず「鉄腕ダッシュか」とどぜうに突っ込んでおいた。

 * * *

当地・山中にトキオは残念ながらまだ来ていないけど、
”そうじろ”の子にMIKIOが居る。
V6は居ないけど、”六えん”は居る。(ついでにうちの鶏にも「もみ六」が居る)
嵐も未だ山中には未到達ですが、
”久作家持”の孫・アツシは去年高柳のCMに出演したし、
その兄貴・タクミは略せばムラタクであり、
これはむしろ「キムタク」側が後から寄せてきたような節すらあるのではなかろうか。

タレントそろってます、山中。

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by 907011 | 2014-08-20 04:20 | Trackback | Comments(2)

キラーチューン。

サッカーブラジルW杯は一試合も見られなかったけど
(アナログ放送終了時から我が家テレビ無くて)、
椎名林檎の歌は毎日のように耳にしたり脳内再生されたり、
穴が開くほど詩をしげしげと眺めたりしている。

彼らが手にしている富は買えるんだ
僕らは数えないし 失くすこともない
世界はまだ不幸だってさ
(『ありあまる富』)


昨日。
”最後のきこり”さぜんの林で竹を切らせてもらい、盆行事の準備。
10人くらい。

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新盆の区長さん不在・段取りうろ覚えで開始時はみんなあわあわしたけど、
始めたらどんどん建設的に進んでいく協働時間。
女の人らも例年に増す活躍だった。
2時間弱で終えて一杯。


「今日は一度きり」
無駄がなけりゃ意味がない
絶対美しいのは計れないの
溢れ出すから
ご覧、険しい日本(ここ)で会えたんだ
(『キラーチューン』)



先日の利八ナイトで泥の様に酔いながら「山中の歌をつくってよ」としつこくせがんだカワシマさんをしつこく催促する。
「やる気はあるんだけど歌詞が出てこない」と本人もまんざらではないようで、
聞けばその後仙田トンネルの方にギターを担いで歌を産みに行った様子。
「ワタシがもし夜ギターを持参したら歌ができたと思って下さい」と言っていたので後は待つのみ。


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果たして夜。
焼き鳥を勝手に焼こうと岳をひざに乗せて炭を起こしていたら、
カワシマさんはギターを背負って原付で駆け付けた。
やる時はやる男なのである、と司会シゲルさんは酔いながら紹介していた。
そうして『山中の歌』が盆行事の終盤に披露された。
焼き鳥焼きながらとても感動した。おっとこ前ー。
(ギターに力が入り過ぎていて歌詞が俺のとこではよく聞き取れなかったことは伏せますが)



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”たけまつ”の家に入ったカワシマンが山中史に色濃く刻まれた瞬間、のような気がした。
やっぱり歌声が素晴らしいもの、カワシマさん。
「姿は見ないで目をつぶって聞いて下さい」とヒコスケさんが何回も補足していた。

演技をしているんだ
あなただってきっとそうさ
当事者を回避している
興味が湧いたって
据え膳の完成を待って
何とも思わない振りで笑う
(『群青日和』)



 * * *

今朝。
本日も二日酔い。
「勝手焼き鳥屋」は思いの外いろんな人が注ぎに来てくれてビールだけの二日酔いも久々。
来年は地鶏(自鶏)だな。

公民館に出していた勝手焼き鳥屋道具を撤収して、月ヨメの田んぼへ。
乾いて欲しいぞという田んぼから少し落水をしていたら、
朝露で滑って畦から田んぼに落ちる。
秋田弁でいうところの「かっぱり」(水に浸る失敗)である。

最近はやたらめったら歌舞伎町の女王の2行だけが
頭の中で延々とリピートされている。

女に成った私が 売るのは自分だけで
同情を欲した時に全てを失うだろう
(『歌舞伎町の女王』)


「人間の行動にはみな演技が多分に含まれている」と
社会学専攻のバドミンター・和田君(琵琶湖生まれ。俺と大学学部学科、誕生日、仲間の構成まで見事に同一だった)が言っていた。

同情を欲した時に全てを失うだろう、
というのは演技をする自分にも心当たりがあり過ぎるくらいに当てはまり、
むしろ自分が他者と接するすべての時間、すべての選択の仕方などは、
「同情をどのアプローチで欲するか」という切り口で解説できる気すらしてしまう。


『群青日和』
『キラーチューン』


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by 907011 | 2014-08-15 08:16 | Trackback | Comments(0)

迎えられる者。

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4時半ごろから朝の草刈り。
刈り払い機(「ビーバー」と呼ばれるのは最初のメーカー名が定着したんだろうか)の
燃料タンクを満タンにしてだいたい2時間ほど作業できるので、
予備の混合油は持たずに、夏大活躍のバイク(炎天下でも移動が涼しい)に無理やり機械を縛り付けてヲクサへ。
一回の作業でエンストするまで田の草を刈り、朝飯前に戻る。

昨日は風もあって涼しく、昼からもやはり2時間一発勝負ができた。
クサネムが畔際にいくつか茂っているのでそれらを刈っているうちに、
水を切ってしまうとキックバックしてしまって何本か稲が刃に触れてしまう。
暦の上では「立秋の稲刈り」となり、語感字面は良いが、
本人の心中は「しまった」ばかりになる。

クサネムは小さな黒い豆の種が混入し、調整しても米と一緒に袋に入ってしまうらしい。
稲刈りの時に刈って行く先にクサネムがあったら機械を停めて抜くこと、と農業塾で言っていた。
混入するとたちまちに等級が落ちて、つまりは出荷した分の値段もまとめて下がってしまい、
農業塾サイドにばれてしまうとこれまたたちまちに、
「ワタシはクサネムを抜かなかった大馬鹿者です」と背中に貼られ、廊下に立たされかねない。
そんな柏崎地区の農業塾稲作基本コースは俺と若者2人だけです。求む就農者。
それにしても、雑草呼ばわりされる割に抜群に名前が可愛い。それが「くさねむ」。

そんなこんなでヲクサ、あと一枚。
これからの朝仕事で終わる予定。

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昨日。
朝飯後に上納へ。
区費を納めることを上納というが、
昨日は村の仕事3つ分くらいの土木出面が精算されたので逆に1万円以上いただいてしまった。
集落インフラの維持管理と財政のジレンマは尽きないですが、
土木関連は直払い制度を流用できる様子なので心おきなくいただく。
皆さんだいたい集合時間の30分前に公民館に集まるのも山中時間の一つ。

上納を済ませた後、隣りのチヨさんと盆の提灯下げをした。
チヨさんの家から電気をつないでもらい点灯。
そのまま昼も実は電気がついていたのはチヨさんなりの先祖迎えだろうか。

 * * *

山中もかつては神社の境内で盆踊りをしていたそうだけど、
上まであがるのが難儀くなって、今は公民館でカラオケが盆行事に定着。
ただそれでも年々歌える人も減ってしまい、行事に参加する子どもの姿も減り、
しかもカラオケルームならぬカラオケ館なので、飲んでもなかなか相手の話し声が聞きとりにくい。

盆踊り行事からスピンアウトしたカラオケ館三重苦に何か抗いたいと思い、
今年は我が家は焼き鳥を(勝手に)焼くことにした。
昨夜は帰省中の義姉に岳の面倒を見てもらいながら予行練習。
終わる頃に炭が良い具合になり、
岳らが帰ってからもなおスルメと田の畔豆を追加で勝手に炙り、勝手に飲む。
一人勝手バーベキューの夜はこうして勝手に更けていった。

「焼き枝豆」は昔山で一服の時に、お湯を沸かすより直に焼けという発想から生まれたものらしい。
豆の味が凝縮されるので茹でるより美味しくなる。
枝豆には塩が必須という常識をくつがえされる。必然と偶然の間を行き来しつつ俄然飲む。
昨夜は故・石塚亀吉3年日記上でも、この家で同じくバーベキューをしたと記されていた。

じさ、見守ってくれ。ここに住ませてくれ。というのが今年は祈りの言葉だった。

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by 907011 | 2014-08-14 04:32 | Trackback | Comments(0)