山中記

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今年も開催決定:内山節さん講演会。

今年も高柳で内山節さんの講演会&座談会の開催が決定しました。
3月8日(日)15時~17時 講演会(高柳コミュニティセンター)
その後、門出かやぶきの里に移動して座談会。
・・・その後、なおも夜なべで懇親会の予定です。
詳細はまた追って記載します。 
(2013年の紹介がこちら

 * * *

  
前回の講演より
 東京電力の工事が村内であった時に若干ながら村の人にも仕事が発生しました。
その時東電としては日当3万円で雇いますと言ったところを、
上野村は8千円にしてもらったという話がありました。
 なぜかというと8千円を超えてしまわれるとそれまで村で真面目にやっていた仕事がバカらしくなる。
だから村での仕事と同列かそれ以下の収入にしないと、村がバブルで壊れてしまう、と。
 近隣の市町村には呆れられたのですが、それも村の方針がはっきりしていた。
たぶん3万円の仕事が入ると、その時は良くてもいずれ村が崩壊して
やっていけなくなってしまうと考えたんですね。
 つまり、我々にとって大事なものは何であるかというのをはっきりしていかないといけないわけで。
等身大の社会といってもそれは結局この地域社会が持っているいろんな関係をいかに大事にしていくのか。
それを壊してしまう要素に対しては、それがたとえ一瞬良い話に思えてもむしろ排除しなくてはいけない。


いま東京では亡くなっても葬式もないような、
完全に孤立している人が10人に1人くらいいるのが現状で、
本当にこの社会は持つのだろうかと感じています。
 亡くなった人を送り出すとか、逆に生まれてきた子どもや結婚する人たちを祝福することは
生物として一番基本的なことだと思うんですよね。
そういう形で生命というのはつながってきたわけで、
それが断ち切られているのが現実なわけです。



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by 907011 | 2015-02-27 10:40 | Trackback | Comments(0)

子分学。

高柳における雪まつり準備のニンゲン模様を観察していると、
互いの考えの共有や尊重がなぜこうも難しくなってしまっているのか、
毎度(俺はまだ3度目だけど)考えては悶々とする場面が少なくない。
それだけ、町の規模に対して大所帯で臨んでいるということでもあるけど。

俺は性格的に超がつくほどの子分体質なので、
「みんな仲良くやった方がずっと建設的なのに」と思って静観しているけど、あまり言わない。子分だから。

イライラは更なるイライラとして伝播しやすい特質がある。
人のイライラが伝播して自分のところにもやってきたら、いったん保持して、
できればユーモアの要素をひねり出して、ユーモアを混ぜて伝えるようでありたい。
自分の脳みそをそういう変なブラックボックスの構造にしたいと(余裕のある時は)思う。
それも時間を重ねて考えてきたけど、決して人には無理強いしない。子分だから。

 * * *

そんなこの頃の朝に読んでいた、
立命館アジア太平洋大学の話はじつに興味深く、示唆に富んでいた。

「フレンドリー」という考え方、言葉としての切り口が素晴らしい。
ルールよりも緩く、
でも、部分的に歩み寄ってみようよという意志。
気持ち良く、もっと易しい言葉でいえば「機嫌良く居たいよね」という提案ありきのフレンドリー。


「Everything is different, not strange」
違っていることが、当たりまえで、
それは、おかしなことでも何でもない。
そんなふうに「違い」を受け入れるんです。
(『アウェイの場所に行ってみる?』より)



最近、子が夜中に突然大鳴きしていやだいやだ俺はすべていやなのだと暴れ、
寝不足になるのが週に3回くらいあって、けっこうまいる(主に家人が)。子分の子。
機嫌良くいよう。
フレンドリー。部分的に歩み寄ろう。
たまには酔ったオトウサンが漏らす愚痴も聞いてくれ。

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by 907011 | 2015-02-21 08:32

天気祭。

昨夜。
旧暦1月1日。雨水はほんとうに雨だった。
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薪割り1時間。
今週末が大雪にならないように、「天気まつり」を入念に数時間。
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日本の雪郷(ゆきさと)
たかやなぎ 雪の祭礼
2月21日夜~22日
詳細はこちら

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by 907011 | 2015-02-20 06:35

刃物と言葉。

夜、雪まつりのかがり火に使う薪割りに集まるので出かける用意をする。
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”花言葉”のようなふんわりしたメルヘンな言葉をこの写真にも付けるとすれば、
「わたしを捕まえて」、かな。

一升瓶ぶら下げて、もう片方にまさかりと斧担いで歩いてたら、さすがに怪しいかな。
それでも通報されずに闊歩させてくれるところが山中の懐の広さかな、と思う。

日本の雪郷(ゆきさと)たかやなぎ 雪の祭礼
2月21日(土)17時~/2月22日(日)10時~
21日前夜祭でかがり火や雪灯り、和紙熱気球、山の花火などを見ながら
酒を飲み、雪神様に思いつく限りの神頼みをしますかな。


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by 907011 | 2015-02-19 16:14

(お知らせ) 山中で1年間のインターン募集中。

今年も「イナカレッジ」さんが各集落で魅力的なインターンプログラムを展開してます。
おかげさまで山中も早くから申し込みを数件いただいており、我らたいへん恐縮しております。
(本日遠方からの見学者が当地にもいらっしゃる予定で、
「そういえば自分ではまだ告知してなかったなぁ」と慌てて更新)
以下、イナカレッジに掲載してもらった文に一部加筆したものです。
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<山中から「適疎」を考える会>
山奥の小さな集落のちょうどいいバランスを考える。
山の暮らし×地域産業インターン


山中集落は現在22世帯40人が暮らしています。
そのほとんどが一人暮らしをしているお年寄りです(冬~春は雪が多いため数戸減ります)。
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そのため、集落の運営・維持に関わる活動や季節行事などを、
お年寄りに合わせた内容へと変更をしながら存続しています。
米づくりや野菜づくりをはじめ、
「自分のことは自分でする」それぞれのサイズに合った暮らし、農業を実践しています。
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そのような中で、山中へ通う人、戻ってきた人、そして移住してきた人が少しずつ増えています。
定年後をここで暮らすと決めた人や、若者夫婦によって集落では8年ぶりの赤ちゃんも誕生しました。
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by 907011 | 2015-02-17 10:27 | Trackback | Comments(0)

如月のわれら。

ガクがどこからか「ノロ」をもらってきて、
先週は一族郎党、ほぼ家の辺りに潜伏して過ごした。

子は大変そうだったけど、
俺は日頃より手や顔もあまり洗わなかったりと多様な菌と仲良く平等に暮らしているので一日休んで全快。
いやー、ニンゲンここまで寝られるものなんだなあと我ながら感心するくらい、久々によく寝た。

12月の雪はよく積もったけど、ここにきて晴天が思いの外あって楽しい。
朝のゴミ出しや昼間の配り物ついでに子と散歩をする。
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山中のメインストリート、公民館前。
”堂の下”の下。
「堂」は御堂のどう。

子育てを専ら家人に任せきりなので、
たまにこうしたことをしてみると、あたかも自分がすごくいいヒトのように思われてきて、
心の中で「集落のあちこちでもっといろんな人に見られていますように」と企んだりする。
(後日、背後からその光景を見たというヒコスケさんに「子連れ狼」と言われた。)
同時にもう一方では、”いいヒト”を演じる自分がうそ寒く、すぐさま自己矛盾に襲われる。

子どもにはいつも見透かされているように感じる。
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一人仕事時間が圧倒的に多いので、なかなか人を写真に撮る機会が少ない。
けども、今年はときどきできる時に「山中なりの子育て」を伝える工夫をしたいなあと、
昨年「里山資本主義」の著者の講演を聞いて思った。
思ったというか、疑うことなく単純に感化されたのでした。

山中の環境あるいは不便の利点(or便利のデメリット)をマジメに考える上で、良い切り口の一つだと思うし、
それを視覚化、言語化することは有意義だと思う。
応援します、子連れ(狼)移住。

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配り物をして隣組を回る。
どの集落もどの家も似たり寄ったりだろうけど、
たとえば”しょうべえ”の玄関を開けるとこのように素敵な眺めが広がる。
配り物には大変だけど。

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我が家も兼用させてもらっている”ごすけ”の家への冬の上り口。
雪が積もると、おそらく冬の山中って
ニンゲンの足よりもケモノどもの足跡の方が少し多いことに気付く。
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このカーブに立ってよく眺めてみると、
ここには入口が2つあるから少なからず2戸の家があるんだろうなあと想像できる(現在3戸)。
建物探訪のヒトのような眼差しで雪を歩くとけっこう面白い。
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一方ではこの”そうじろう”のように「ひたすら俺は上る型」という分かりやすい型もある。

特段症状がなくても、ノロウィルスは潜伏期間が48時間くらいあるらしいので、
配り物でよそに行った際は、玄関先で吐いたり大便をしたりしないように細心の注意が求められた。
俺はひとの玄関先でおもむろに便をしたりしなかったので、幸い一族郎党以外に拡散しないで済んだ。

(つづく)
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by 907011 | 2015-02-08 06:49