山中記

<   2016年 07月 ( 17 )   > この月の画像一覧

山中暦。

道普請の前に。
道普請までには・・・。

という前日・30日だった。

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朝2時間の草刈りを継続してこれたものの、
わずかにあと1枚。
夏(山中暦の上では秋)の山道普請2016までには、
田んぼの草刈り2周目を終えようとしてきたものの、
勘定があわず一枚だけお釣りが出た。

しかもツキヨメの入り口にあり、
自分の圃場のうちでも、
山中に上がる車窓などからもよく見下ろせる田んぼ。
日当たり良好。水豊富。

朝食後、子・ガクとごろごろする。
我が家で唯一、しっかりと月~金までフルタイム出勤している働き者の休日。

ゴロゴロした後、9時ごろ。
さて終らすか、と出がけにミツタカさんより電話があって、
川越ナンバーの御車が、なぜかじょんのび村の下の休耕田にはまり、
えらいこっちゃで、君、すぐ来れるんかい来られないんかい、いわしたらんかい、いてまうどワレetc.
とすごまれ(てはない)、すぐに現場に行く。

おそらく、年に5回くらいあるうちの1回に相当する、
ぱっと現場見て、「なるほど・・・、あっちゃー。」という残念な状況を即把握。

本当に困った場面というのは、現場に駆けつけて見れば皆瞬時に分かり合え、
残念な様子を共有し合える、というものだ。
「あっちゃー。」とか「いや~いや~、やっちゃったね。」とか。
あと、時々の感嘆の声として、「WAO!」ってのも口から出がち(「わーおー・・・、マジすか」等)。

1時間くらい行ったり来たり、引いたり運んだりを手伝う。
川越からファームハウスを目指して来たという50前後夫婦。
旦那はコワモテながら腰低く、汗だくでよく奮闘し、
我らにチップをくれた後、おもむろにシャツを脱いで着替えて帰って行った。

やれやれと一服していると、
「あのシャツ脱いだ瞬間、
 じつはどーんと背中に彫り物あったら、どうしようかと思った」問題について、
ほぼ時を同じくして、ミツタカサンも俺も同じことを瞬間的に考えたらしい。
なかなかパンチの効いた1時間レスキュー仕事だった。
2500円/h、稼いだ。

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食後はとても眠いので、この頃は昼寝が必至。
昼寝を極めることこそが、俺の漁師的山暮らしの命題になっている。

はたして昼寝から醒めて14時。
なかなかエンジンがかからない(・・・主にワタシの)。
あちこち水見にブラブラしてから、
春の道普請以来、積みっ放しにしてあった倒木を玉切りした。

チェーンソー二丁を用意して、
刃は前日に”じんべのカズオさん”にインパクトの先にダイヤモンドつけたドリルで、
チュイーンと研いでもらい、よく切れた(はず)。

ただ、俺が林業体験をすっかり失念してしまい、
2時間くらい要した。
途中、隣のチヨさんとイサオさんに悪戦苦闘をのぞかれる。

林業講習「備忘録」
http://tsunagou.exblog.jp/17172452/

「山の肥やしは人の足跡」
http://tsunagou.exblog.jp/17195645/



前回は倒木を積んでもらったところで満足し、
今回は玉切りして満足し、まだ一かけも運んでいない。
次回は運搬。雪降るまでにはやりましょう。
次々会は薪割り。雪積もるまでに(泣きながら)やりましょう。
薪割りをすると、ニンゲンは皆、
自分の中にある「ムロフシ」に出会えます。

求む。
冬の燃料・薪づくりを一緒にしてみたい人。
老若男女不問、学歴不問、未経験者歓迎。

山中に簡易宿泊古民家、あります。
自作の薪をつかって、囲炉裏と五右衛門風呂で酒宴&宿泊可能。
星空の下で、水や風やカエルどもの音を感じながら入る五右衛門風呂のたまらないこと。
そして、囲炉裏囲んで飲む酒のうまいこと。

「自分の火」を眺めて酒を飲むと、人生けっこう面白くなると思われます。
いま見えているもの、これまで見えていたもの、
見えているつもりだったもの、見えているけど感じてはいないもの、
知ってはいるけどわかってはいないことetc.
何かその辺のモノゴトやニンゲンの暮らしについて、
眼がパチっと開く、そんな夜があって、しみじみとじつに善い。
そんな夜があっても善いじゃないか。

旨し酒。
そして、翌朝に記憶をたどって、
「・・・、あっちゃー。」と成る。
(3行前に戻って)繰り返す。






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by 907011 | 2016-07-31 03:28 | Trackback | Comments(0)

偏愛。

明日。
山中住民と市内からの通い作の人たち総出で、
真夏の山道普請2016の開催(と盛大な打上げ)を控えているものの、
7月もじつによく働いた一ヵ月間だったと我が事ながら振り返って思う。

今春夏。田んぼ作業のまにまに6種類の豆をまいた。
その2番手である、5月播種の”湯上り娘”との逢瀬を、この頃重ねている。
後ろには”越後ハニー”が控えている。

思えば、
「女」性が固有する柔かさ、もしくは思考の現実主義的な(良くも悪くも)ところから、
おそらく、自分の男性としての感性や思考が形成、育成されてきたのだろう、
と何かの節目になるとよく思い出し、考えることがある。

鋳型と鋳造みたいで、
男の思考なんぞは逆に理想主義のなかに生きる節があり、
観念だとか哲学だとかに意味を探して何とか折り合いをつけて暮らそうという面が少なくない。

どちらにおいても、「昇華」の仕方の差異があって、
そこら辺がまた落語的に面白いのだと思う。
昇華の仕方は本当に人それぞれ。
怒りエネルギー発散型もいるが、
自分が憧れるのは、自分の脳みそがブラックボックスみたいになって、
イライラをおよそ形の異なるユーモアに昇華させて吐き出す型だ。

何れにせよ誰にせよ、
男というどう仕様もない生き物は、
人生の節目ごとに空間や時間を共にする女性によって自己形成されていく、と思う。
陰も陽もひっくるめて、それは母親との関係性からの相似形だろうとも思う。

 * * *

異性から豆に話を戻せば、とにかく今年はテイスティングを重ねてみて、
自分が好きだと思う品種を選んで、
それをつくっていくにはその他の作業と時期的に並行できるかどうかを計る。
「山中は豆」と集落内外の皆から言い続けられてきた。
考えることも掘り下げつつ、枝豆のテイスティングには口をすすぐビールが欠かせない。


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山中~仙田(十日町市)の旧トンネルにつながる道から、
ツキヨメの田んぼをのぞむ。

写真真ん中に小さく連なりが見えるか見えないかしている(見えない、か)のが、
不肖ワタシのツキヨメ田んぼの始まり。
一枚目は無農薬・自家鶏ふん・はさがけの”山中米”コシイブキ。

現在、穂が乱舞するかのように出、白い小さな花を咲かせている。
コシイブキだけかと思ったら、早いものからコシヒカリまでも出穂を開始した。

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ここからツキヨメ沢20枚・・・、の田の真中ら辺にツキヨメ温泉が汲める。

ツキヨメ温泉を山中の薪で沸かし、
水の音やカエルどもの声を聞き、
星空の下でビール片手に、
花鳥風月を感じながら入る五右衛門風呂というのがしみじみ善いものです。

 * * *

超朝型で各種書類や報告連絡相談事項etc.をし、
明ける4時半から草を刈る。
無事にあと3枚ほど刈れば、晴れて
3圃場横断草刈り行脚36コースの旅(2周目)が一先ずの終りを迎える。

明日の道普請前、というのは今日しかないということでもあるけど、
春の道普請で倒木を薪ストーブ用に路肩に積んでもらったままなので、
今日中に伐らねば。
玉切りして運ぶのは明日考えよう。

上の”ごすけ”の家が玉切りした木をあちこちでくれるというので、
今冬の薪事情も棚ぼたで何とかなりそうな光が挿してきた、気がする。

  * * *

異様に暑い時間帯がある。
あるいは先般の長雨でどうにも仕様がねえなあという時などに、
俺はしばしばお隣の”せった”地区をうろうろ徘徊する。

上記した仙田トンネルからさらに南下して、
山中の西南部をなでながら見上げるように、
私的にじつにしみじみ何とも美しい渓谷があり、
「こんな所でどうやって生活してるんだ?」という集落たちが続く。
(おそらくですが、向こうも山中などを見て同じセリフを言ってるかもしれない)

とくに雨降りの時、軽トラの車窓からうっとりとあちこちの岩肌を眺める。
先日、高倉集落に門出のキヨシさんに同行した際、
「ここがいい崖してるんですよぉー」と口走った自分がやっと気付いた。

みうらじゅんさんのお陰で、
俺は自分の無意識から成る、単なる”惚れぼれする崖”眺めが、
可視化されたというか、言語になって産まれて、
そうして、自分が暮らすこの辺りでもって、ちゃんと「出会えた」のだと思った。


「ない仕事」の作り方

みうら じゅん / 文藝春秋



私はある時期、「崖っぷち」に夢中になっていました。
「グッとくる崖」を「グッド・クリフ」と呼び、崖のオリジナルソングを作り、
自分が高所恐怖症だったことも忘れて、日本各地の崖を訪れました。
「グッド・クリフ」のポイントは、
「角度」、「立ち心地」、そして「せつなさ」です。




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電子辞書が普及したことの弊害に、
「隣の文字を調べない」ということがあります。
普通の辞書であれば、目的の言葉を探したとき、
自ずと隣の言葉が目に飛び込んできます。
「インフレーション」を調べたのに、
いつのまにか「陰茎」「淫乱」などを読みふけってしまった経験などは、
おそらく皆さんにもあるでしょう。
しかしその無駄な作業が、逆に知識を豊かにしてくれたものです。

私はこれを、「ぴあ現象」と呼んでいます。



インターネットのない時代、
映画やイベントやライブの予定や日時は、
情報誌の「「ぴあ」で調べたものでした。
あるとき、私が好きなミュージシャンのライブの日程を調べていると、
その隣に載っていたライブハウスの出演者に「キムチ前田」という名前がありました。
キムチ前田。
いまだに私はその名前が忘れられません。
そのとき、誰のライブに行ったのかを忘れているのに、です。

このように、本来の目的を調べているときに、
思わぬ何かが見つかるということがあります。
あるいは、何かを夢中で調べていたおかげで、
そこから派生してほかのものが好きになるということもあります。




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その頃、TBSの朝の情報番組『はなまるマーケット」から出演依頼があったとき、
私が真っ先にしたことは、視聴者にグッド・クリフ情報の募集をかけることでした。
すると、「朝の番組に相応しくないし、意味もよくわからない」といった番組サイドの予想を裏切り、
何百というファックスが寄せられてきたのです。
主婦の皆さんのセンスは侮れません。

とうとう番組内のスペシャルコーナーとなり、
「いい崖出してるツアー」にもロケバスで出掛けました。
背中に「崖」と書かれた着物をまとい、
まだ新人アナウンサーだった安住紳一郎さんと共に
新潟県から山口県までの崖を一泊二日で巡る私の姿は、
「到底朝の放送とは思えない」と噂になりました。
(「好きなものが連鎖する~崖っぷち」から)







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by 907011 | 2016-07-30 03:43 | Trackback | Comments(0)

生組刈。

「石黒刈」から戻った後。
「穂肥えは酒飲んでからすれ」という、イセハル代表のありがたい教えに忠実に従うべく、
ビールをジンジャーエールで割ってシャンディガフという形にしたことが発端となったか、
自分のなかの自分でも知らなかった、”押さずのスイッチ”(開かずの間みたいな)が入り、
ここ数日、
トマトジュースでビールを割る(ビールでトマトジュースを割る?)「レッドアイ」にはまる。

山も寝静まる1時から3時くらいにごそごそと起きる漁師風山暮らしがなぜか継続し、
四十路を前に赤い目をしながらレッドアイを呑むワタシ。


以前読んだ椎名誠さんの本で、
八丈島だったかの島で農家兼議員をされているヤマシタさん(うろ覚え)が、
海中で泳ぎながら釣り糸と餌を見える範囲に垂らしながら、
アカハタという魚を海中泳ぎ垂らし釣りをする様が素晴らしかったという話しが書かれてあって、
「共産党議員のヤマシタさんが”アカハタ”を釣る」という、
偶然か必然か、ダブルミーニングが印象的過ぎて、
自分の中ではもはや、完全に
「八丈島=ヤマシタさん=アカハタ」という構成図ができあがってしまっている。

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これまで20年余り、とかく、
「酒まわりのことだけは、人に負けたくない」という見栄と空威張りだけで生きてきたといえる。

大学1年のバドミントン部(新潟大で酒宴がハードな3部活の1つと批評されていた)
新歓コンパ(新入部員歓迎の略)の際、
激戦(今なら速攻でネットに出回る体育会系超絶飲酒)をどうにか終えて、
それぞれ2年生の先輩方がつぶれた1年生を
タクシーで古町界隈から大学近辺のアパート、下宿へ送るという慣習があった。

翌朝、二日酔でガリガリ君をかじりながら体育館にいくと、
「ウチダがリバースして五千円払ったんだよ~」なんて話をウチダ君送り担当の先輩が話していた。
(じつは)時をだいたい同じくして、やっぱりタクシー内で吐いていた自分は、
速やかに送ってもらった先輩に照会を求めたところ、
「一万円・・・。」との返答だった。

”俺の嘔吐物の価値するところは、ウッチーの2倍だな!”
とガリガリ君の底の部分をこぼしかじりながら喜んだのを今だに容易に思い出せるけども、
今さらながら介抱してもらった先輩には大変申し訳がない気分になる。

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そんなワタシがビールをカクテル割りするようになった。

このままの放物線でいけば、
もうじきサラダを主食に食べるようになり、
ミキサーや丸いタッパーみたいな専用容器でオリジナルの飲み物を自作するようになり、
そのうちヨガや英会話などを習い、手広く資格取得の勉強をはじめ、
いよいよ自分でも何がしたいんだかわからぬ人になるという、
近年よく都市部などで目立つ「オッサンのOL化」につながりかねない。

今一度、馬が酔い潰れて立てなくなるようなきっつい酒を飲んで、
自分なりのデトックスをして、
中年として、確固たる「正面玄関!」みたいなところに、
見栄と空威張りとでもって、正しくドンとつっ立たねばならない。

ツッパリという言葉は一時不良を指して言われたが、
ふと小屋を見て、その内部の木組みを眺めていれば教えてくれるように、
「突っ張る」というのは、大変なことなのだ。
何でも良い、何か想いや信念を貫き通すということは、
気張って、突っ張っておらねばならないものだ。
生半可では突っ張りは効かない。

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写真と文章がまったく関係ないですが、
山中生産組合の草刈りを26日に2時間弱して、
棚田100選の1つ、山中”オクサ”の棚田群がまた綺麗になった。
同時に我らも人足代2500円相当がそれぞれ、
年度末の忘れた頃に、合算されてもろもろ給料袋となる。
忘れた頃というのがなんともまた都合良いのだ。

小雨のなか、一服。
「今年の夏は涼しいやねえ」とヒコスケさん。たしかに。
夜窓開けると寒すぎるので、ほとんどのうちで寝る前に窓を閉めてから就寝するのが山中式。

「この寒暖の差がいいってんだよ。
 いろいろ苦労するけど、だから最後にやまんかの米はうまいってんだよ」
と、江戸っ子のシゲル組合長が歯切れよく続けた。

江戸っ子は真っ直ぐのことを”まっつぐ”という。
蕎麦はすするでなくて、”たぐる”もの。

昨日の夕方草刈の帰り道、
イヤホンで落語を聞きながら、
「ニンゲンのネガティブなものや、あるいはどうにも仕方がねえよなあという諸々のことを、
 それでもひっくるめて、小さな噺にまとめて、
 しかも、それでいてなお、ユーモアに昇華させて、聞く毎に違うイマジネーションを与える。
 落後って表現法の最強の落とし込み方」について考え、思わず唸らせられた。

ひとしきり唸った後、
”藤吉豆”を植えて、
”湯上り娘”をもいでまっつぐ家に帰り、レッドアイを呑んだ。
炒飯だったので、蕎麦はたぐってない。





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by 907011 | 2016-07-27 04:48 | Trackback | Comments(0)

時間と空間を4年分超えて。

すこし前の雨降りの日に、
外に出られず、どうしたもんかなあと、
ふと、すごーく久しぶりにメールを友達数人に書いた。

返事がきた。


以前、名古屋で飲んだ時
『みんな、物事を複雑に考え過ぎなんだよなぁ。
 もっとシンプルに考えたらいいのに。』
と伊藤君が言っていたのを今でも時々思い出します。


新大バドミンターズ・ノザキの結婚式で、はじめての名古屋ナイト
4年も前なので、ワタシもまだ30代半ばという適齢期だった。
何の適齢期かは定かではないけども。

 * * *

昨日晩酌しながら新聞を読み漁っていたら、
なにやら似たような文章と邂逅した。

以前、消費者の方から感想をいただいたことがありました。
自分の作ったものを誰かに食べてもらい、
「おいしい!」と言ってもらえれば、やはり農家としてはうれしいです。

農業については、複雑に考えればさまざまなことが言えますが、
それでも最終的には「おいしいものを作る」というシンプルなところに行きつくと思います。
(農業共済新聞で見た山形の農家さん)



4年前の自分が何を想い考え、何を憂えていたというのか、
(相当に上機嫌で名古屋ナイトを満喫しながら、
 おそらくかなりまじめに熱く語った、恥ずかしいフシがあるので)
前後の文脈をとうとう思いだせずにいるので、
また、友達の返事を待とう。

 * * *

同じ新聞で見たオリジナルな言葉にも強く魅かれた。


「集虫力」。
(『八木真紀子さんの虫を呼ぶ庭』から)



これ以降、自分の田んぼにもし、
出穂時期のカメムシだの、田植え時の虫どもだのが出ようと何だろうと、
「俺のは”集虫力”が違うんだな」と言うことにしよう。
(ふかぐら亭ヒデキ店主がいかにも気にいりそうなフレーズである)

ドラッカーはビジネスにおける「選択と集中」を提唱したが、
ヤマナッカー的には「集虫の分散」を考え、
世に提言する方向で何がしかのそれをひねり出しては、
また酔って前後の文脈を失念するんだと思われる。

・・・「もっとシンプルに考えたらいいのに。」






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by 907011 | 2016-07-26 05:07 | Trackback | Comments(0)

石黒刈。

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AM5:00。
一月半ぶりに石黒の草刈にゆく。
(前回、「先端」)

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4:30に婆さんを山へ迎えに行ったというユキオさんは、
集合時には居らず、不在かと思いきや、
一枚草刈して次の田んぼから写真を撮ろうとしたら、居た(黄色いシャツがユキオさん)。

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7時前に一度油切れで、皆機械止めずにやってる中を恐縮しながら車に戻る。

山中の耕耘機軍団も圧巻だが、
このスペースに白い軽トラが7台連なっている様もじつに味わい深いものがある。
各種メーカーのものがある。

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前回よりも草丈は短かったか、
前回が田植え疲れでヘロヘロしていたのかは定かでないにせよ、
今回は早く感じられた。

機械背負って白軽トラの群集に戻る。
「農事組合法人・石黒」の代表・イセハルさんに穂肥の話を聞きながら帰る。

「今、二回目の穂肥えは”焼酎を一杯飲んでからまけ”、
 と俺が見た教科書には書いてあった」とイセハルさん。

田んぼの状況、稲の姿などを心配せずに(酒呑んで気を大きくして)とにかく絶対にまけ、
ということで、そうこうして石黒の人たちが段取りしている様子を見聞きして、
山中に戻り、素直なので俺もランチビール(のジンジャエール割=「シャンディガフ」?)を呑み、
気を大きくして、だいぶ寝過ごしてから、
コンバインのために乾かすことだけを強いていた田にあらためて水張ったり、
穂肥えをまいたりした。

 * * *

今回も石黒草刈り恒例の、
プロフェッショナル農家たちの朝食を恐れ入りながら混ざる。
コッペパンとバナナとスポーツドリンクを腹にガブガブと入れながら、
田んぼの情報交換の高速パスまわしみたいな話しが聞けた。

あのわずか数十分の連携というか信頼感のような、
それぞれ個人農家として大百姓をされている人ら同士の報告連絡相談を聞くだけでも、
この「プロフェッショナル農家たちの朝食」に居合わせる価値があると思う。

山中だと95%ストイックに田んぼの話が続きがちだが、
石黒のプロたちは流石、「医者通いあるある」から即座に、
「〇〇病院は看護婦がズボンだけど、
 〇〇眼科はスカートだから、やっぱりスカートの方がいいよなあ」
「〇〇医者の婦長の胸が・・・つい目が行くよなあ」「血圧高くなったりしてな」etc.
というあたりの”受診の心得”を語り合い、
「でもまあ、看護婦を見比べられるうちはまだ大丈夫だな」
と、うなずき合っていた。

学ぶことは真似ぶこと。
俺も受診を楽しみにしよう。




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by 907011 | 2016-07-25 03:20 | Trackback | Comments(0)

農にとって医とは何か。

「BTM」を追求し続ける”どうめい”(堂前)こと、
農器具の医者・春日農機のご夫婦が、
山中の衆らを相手に出張焼肉接待してくれた。

我らは夕方、一人またひとりと”りはち”に集まる。

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予想も覚悟もしていたつもりだったけども、
やはりさすが、「私の主張」が濃厚過ぎて、
冒頭はじまりの社長挨拶の一言からすでに、途中でさえぎられ、
(仮にマイク持ってスピーチしている状況だったとしたら、
 話し始めで、いきなり横からマイクを奪われて別のスピーチをされているような光景)
しかも、カットインした誰かの講釈が、さらに横からかっさらわれるという激論の幕開けとなった。

その後、どうめい社長は旨い肉を次々に焼いて振る舞いながら、
その肉屋との出会いから味付けのアンバイに至るまで、
自分の土俵で相撲をさあするぞ、・・・というとすぐにまた横やりが入り、
サッカーの大胆なサイドチェンジなみに、
話そうとしていた話題が、むんずと掴んで遠くにことごとく放り投げられる。

トークは時に囲炉裏を斜めにクロスして交わされたり、
ビールの2リットルのでっかいのをそれぞれに注いで、
中腰になって注いだその人がそのままの勢いで新たな話題を切りだそうとして、
やおら話の腰を見事に折られたり、
今回もなかなかの泥試合が続く。

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そんな中でも、「山中の絶対条件」という感じの語呂を彷彿させたのは、
シゲキさんが酔って1時間くらいした頃合いに必ず口から出てくる、
司馬遼太郎『峠』の話だった。
プロレスや柔道で得意な格闘家が、「寝技に持ち込む」かのように、
絶対にシゲキさんが酔うとその1時間後くらいには峠トークが、
必ずや口から出てくる。
出てくるというか、もはや、「出てきてしまう」が適切かもしれない。

口から峠が出てきちまう現象。

 * * *

立ちション流れでふと見ると、
なぜかシゲルさんと義父・ミチヒロさまが、
「ザ・青春」という感じの体育座りで、
何やらおっかない話をごにょごにょされていた。
(後姿でわかりませんが、すでになかなかの酔っ払い同士になってる状態)

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ザ・青春ズのお二人を見て、イサオさんと呑みながら、
どうめい母ちゃんの用意してくれたおにぎりを連続3、4個オトナ食いしたら、
テキメンにすぐ眠くなったので、
静かなプリウスばりに無音ですーっと家に帰って21時就寝。
翌朝もすっきり爽快で4時半から草刈ができたのでした。

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ねむの木の下に車を停める。

この頃の不摂生で太ったので、
夏の泥上げダイエットで泥と汗にまみれながら、
心身ともにしぼられてゆきたい。

真夏に頭から顔から全身玉のような汗を垂らし続ける瞬間、
自分のなかの何かが「浄化」されゆくように感じることがある。

浄化されてスッキリしたワタシは、
遠回しな暗喩や見栄など張ることはなく、
ただストレートに己の内側から生まれる声が発するままに、
「ビールのもう。」といって帰路につくパターン。

そういえば何年か前、ふと知り合って意気投合した若者に、
「ブログ見ました。9割くらい酒の話ですねえ」と言われたことがある。




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by 907011 | 2016-07-19 04:30 | Trackback | Comments(0)

山之日出処。

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朝焼けを眺めて、草刈と水見巡視に出る。
昼は惰性で生きる。主にシエスタと情報交換、ときどき書類。

”大野”の田へ。
ヒエを取ってやるのだと、
”きんべ”のマツナエ夫婦が言い合いをしながら、田に這いつくばること4日目。

その下でイサオさんが溝切りをし、鍬で排水を試みていた。
前夜じょんのび村にて、石黒の農事生産組合と市内の2法人との、
プロフェッショナルファーマーズたちの大情報交換会が催され、
多岐に渡る話を聞いて酔いしれてきたのだというイサオさんに、
聞いてきたままに山のカヤの色と稲を見比べながら、
穂肥を打つ話などをレクチャーしてもらう。
溝の流水を山中のアイドル犬フミエがごくごくとうまそうに飲んでいた。

超絶なスピードで仕事を進めて行くイサオさんの手を停めて、
なおも、集落営農の話を教えてもらう。
何を手始めに、何をとっかかりにして、我らの小さな農山村は、
これからどういう一歩、どんな一手を打って歩むか。
先のこと、奥のことと中のこと、
右見て左見て右見て、なかなか出るに出にくい道路横断みたいに、
でも、どうせやるんなら、思い立ったあたりが吉日。
ヒトは一つずつ歳をとっていく。

そんな脇で毎年、公園のような田んぼを徹底してつくりあげる
”さんしょ”が刈払い機二台を携えて、徹底的に刈りまくっていた。
背負いの刃か、持ってするヒモの草刈か、それが問題だ。

帰宅して夕方。
トラクタでうちの下に一枚借りた”ごんぱ”の畑を打ち、移動。
帰りに歩きながら、立ち寄った”ばんきち”の玄関で、
トウモロコシをゆでてくれるというので待ちながら、
新じゃが煮っ転がしとビールを二本いただいてふたたび帰宅。
岡野町でジンギスカンと毛ガニをいただき、
なぜか山中でも入ったのに二度目の入浴をするガクを見て、三度目の帰宅をした。

 * * *

ええ乾燥機をもらう算段を進めながら、
流れに便乗して、勧めてもらえるままに、ええ籾摺り機とええ田植え機ももう一丁、
越境し、お隣の仙田の農家さんから譲り受けさせてもらう運びとなった。

数日悩み、「やろう。」と決めた昨日。
24時間でいろんなことがあり、家といろんな山をあちこちうろうろして、収穫。

やろうやろう。



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by 907011 | 2016-07-17 04:33 | Trackback | Comments(0)

生茶。

明朝へ。
うちの下の熊笹茶を仕込む。


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by 907011 | 2016-07-14 18:45 | Trackback | Comments(0)

身に余る。

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視線がはるか遠くを見定めており、やるなあと思わせられた。
北海道の農家か。

馬97頭ぶんの力が出るらしいね。
大型特殊免許が要るらしいねえ。
その前に1000万円から積まないと買えない道具らしいね。
バーチャル世界を体験してこられたねえ。




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by 907011 | 2016-07-14 04:35 | Trackback | Comments(0)

切なる叫び。

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ネバーギブアップ」、ふかぐら亭。

水球応援している場合ではなく、
むしろ水球人が蕎麦食いに来ますように。
もろもろ、ネバーギブアップ・亭主ヒデキ。

ちなみにランチメニューですが夜も食えました。19時まで営業中らしい。

先日行ったら、何たることか、ビールを切らしており、
「向かいから借りよ」とヒデキ店主に言われるままに、
道の反対の麦麦ベイク・ノリオカ家に走り、
「すいませーん、ビール貸してください」という、
貸してなんだか、くださいなんだかよくわからない嘆願をして一本ありつけた。


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山中豆。
担当の農政課はさすがに「昼酒フェア」とかはやれなそうなので、
山中集落として前向きに検討してみよう。

私的に「昼酒天国」で思い出すのは、
仲間の結婚式で東京行った時に連れていってもらった、
浅草の「電気ブラン」神谷バーの超満員だった昼酒ビルディングの異界っぷり。

「朝酒」で思い出すのは、深夜バスを降りた梅田駅の地下。
おかずを選んで取る方式の立ち飲み屋で、AM5:00頃だったかに、
深夜まで残業したサラリーマン&OLたちがイエー!って、ええ酔っ払いになっていた。
視察にゆかねば。聖地巡礼。
何事も自分の身体を治験に捧げて、実験せねば。




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by 907011 | 2016-07-14 03:54 | Trackback | Comments(0)