山中記

H29年産米、完売御礼。

29年産の慣行栽培コシヒカリ(除草剤のみ使用してます)、
今年もおかげさまで完売できました。
ありがとうございました。

先日用事の帰りに立ち寄った某ドラッグストアにて売られていた
「新潟県産コシヒカリ」が自分のコメよりも高値で、瞳孔が一瞬開きました。

米を買って食べるという暮らしの習慣がなくなったので、
世の米の値段(他所の集落も含めて)がわからないですが、
一袋ずつでも買っていただいたり、
実際山中まで足を運んでもらうことで、
自分が七転八倒している山の田んぼの一枚ずつがどうにか下手くそなりに持続されています。

手渡しできるということは嬉しいことなので、
中長期的な理想としてはそのくらい小さな規模の農家でありたい。
某店のレジで目にしたあのブレンド米を見て、そんなことを思いました。

茶碗一杯、一食ごとに、農山村も「流通」も、持続可能性を手探りし直すことができると
本気で自分は信じています。

 * * *

それにしても、稲刈り後のこの時期の「マーケット」の動きは激しい。
今回は、ある晩(すでに布団に入っていた)に
大量に米の契約をされている大元締めから電話を受けて、
おかげでうちの余りかけていた米も出る運びとなったけど、
半分寝ぼけながら数字をよく確認しないで「とにかくこのオファーには乗らねば。」と急ぎ返答し、
翌朝にフタを開けてみたら、阿呆なことに自分ん家で食う米も数字上「残り0」になっていた。

来年も継続的に確約されないのがこの「マーケット」の怖いところなので、
来季は来季でまた収穫しながら、
最終的に米がいくつ余るんだかどうなるんだか、頭を悩ますのでしょう。

自分のいつまでたっても乏しい営業力のせいで、
毎秋ごとに、積まれた米袋を前にして、
「アルビレクッス新潟のJ1残留問題」とほぼ同じような心境になります。

気力・体力・経験いずれも最低限のボーダーライン上にある自分は、
あとは祈るのみ。
わからないから、祈る。

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10月19日、秋祭の朝。
5つの供物のうち地(土)の恵みとして、
マツナエ”きんべえ”家の畑から紅白の大根を、
あわせて山からの恵みとして渋抜き中の柿もいただいた。
米はうちから奉納させていただいた。


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祝詞があげられ、ありがたく神事が終わり、
海の恵みとして奉納されたスルメをストーブであぶり、
ありがたくお神酒をいただく。

スルメと米。
海と山とで物々交換ができれば嬉しいよなあとまた流通を想う。



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無農薬無化学肥料の方の『山中米』はいまだはさがけ中。
台風が来る。
一部予約をいただき、
11月3日の高柳のイベントで3つ4つ並ぶ(2㎏¥1600)予定ですが、
今年はとにかく我が家の主食用米になります。

  *

平成30年の米づくりがはじまる。

先着順に予約表を作成してますので、
友人知人隣り近所お誘い合わせの上、
一袋からでも「30年産米を」とお早目の予約をいただければ幸いです。
今後も山中の米をご贔屓によろしくお願います。


はさに台風のつっかえ棒をしていない。



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# by 907011 | 2017-10-21 07:38 | Trackback | Comments(0)

農薬を減らすことについて。

去年から試験的にカメムシ防除の農薬「スタークル」の散布をやめ始め、
今年はすべての田んぼにおいて使用をやめた。

ネットで検索するとカメムシの米粒に対する被害については、
じつにいろんな解説が出てくる。
カメムシは穂が出はじめた頃の柔らかい米の汁を吸う。
それが白米にしたときに黒い点となって残るので「(黒)斑点米」などと
呼ばれて、農協出荷などの際に著しく等級落ちの対象となる。
検査を通る際に1000粒に2,3粒の斑点米が入っていれば、
たちまち等級(1等米、2等、規格外など)が落ちる。

食味も落ちるのかどうかについては諸説いろいろあって、
正直言って自分もごはんを食べるときに斑点米を探しながらたべたこともなく、
「はっ。これがそうか!?」と気付くこともなく無頓着に食しているので
味に影響は(おそらく)ないと思って、やめた。

 * * *

この農薬「スタークル」は、ネオニコチノイドという系統のもので、
数年前に騒がれたミツバチの大激減と関連しているといわれている。



<ネオニコチノイドはシナプス部分の後膜に存在する
神経伝達物質アセチルコリンの受容体「ニコチン性アセチルコリン受容体 (nAChR)」に結合し、
神経を興奮させ続けることで昆虫を死に至らしめる。

また、アセチルコリンは、昆虫のみならず、
ヒトでも神経伝達物質として自律神経系、神経筋接合部、中枢神経系において作用していることから、
ネオニコチノイド系農薬のヒトの脳への影響、
とりわけ胎児・小児など脆弱な発達中の脳への影響を懸念する意見もある

wikipedia)>


やめたいけど、散布をやめない方がいいのかどうか、
散布時期になると共同防除なども周囲で行われるので、
判断に迷うというか揺れるんですが、
いろいろ見た挙句、以下のサイトも大きく参考にさせてもらいました。


<そして新しく代わってネオニコチノイドになったんです。ネオニコチノイドは毒性は低いよって言うんですが・・・

要は有機リン系だと即死にもっていけるんですが、ネオニコチノイドはそのような殺し方ではなく神経を狂わせて殺すやり方なんです。

環境ホルモン的な感じで、要は今あなたがどうこうなるわけではないんだけど、徐々に狂っていくやり方。

ネオニコチノイドは虫の神経を狂わせて、帰ってこれなくなるとか、脱皮できないとか、生育的に止めてしまう作用がある。

そして生きているままうまく生育できずに死んでいく。

ミツバチがこんなにも減っているのは、ミツバチ達は暑い時に冷却するために自分の巣へ水を運ぶんだけど、その水田の溶かした水を持って行くからみんなに拡散されて死んでしまう。>










まだ試行段階ですが、
個人販売をしながら自分の米をつくりたいなかでそういう方向に持っていき、
フィードバックをもらいながら(「今年はカメムシが多かった」らしい)、
そうして試行錯誤しながら暮らしていけたらいいなあと想っています。





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# by 907011 | 2017-10-19 06:47 | Trackback | Comments(0)

平成29年産の「山中米」。



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山中に来て一年目の秋の田仕事を見ながら、
「自分ちの鶏ふんで田んぼができないもんだろうか。」と思った。
微々たる量で売ったり食ったりしてますが、
いろいろ”循環”が続いて6年目の米。

昨日も記しましたが、自分は田の草を手でとっている時間が一番好きだ。
まったく忙しい時期とかぶるので、どうにかこうにか。
(時間をつくってというよりも「人の目を盗んで」みたいな感じで
 朝ひっそり入っていたりする)

はさがけはできなくなっても
(今は義父に全面的にバックアップしてもらっているので)、
草取りだけはしていたい。
あと、慣行栽培の田の時間を減らして、畑がしたい。
個人農家としてどうあるべきなのか、あれこれブレブレな秋。


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本格的はさがけの農家が山中には(たぶんよその集落よりも)多く残っている。
はさは前から見ても横から見ても、下から見上げてもきれいだ。
上から見るのも特権として良いものですが、今朝は特に身体が難儀い。


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仕事としての稲刈りが終了し、その後もみ殻をまいたりした後の夕方。
二年目の不耕起実験田んぼで一人、小さく最後の手刈り。
(ものすごい小さい田を借りて人目をしのぶかのようにひっそり実験中)
不耕起田の方が稲の株はしっかりしていたような気もする。






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# by 907011 | 2017-10-12 06:26 | Trackback | Comments(2)