なまはげ映画に続く、
秋田・横手の限界集落で途絶えかけたいぶりがっこの大根ドキュメンタリー、
『沼山からの贈り物』。
秋田市の国際教養大学というところの学生が制作して、
卒業後には制作会社を立ち上げたとのこと。
『なんも大学』、やだらおもしぇ。
一方、ワタシ。
構想数年。
なんも大学のおかげで、
「やるべ。」と思い直して、燻り一日。
さらに幾日か干して、
我流いぶりがっこを漬けて10日。
よくわからないけど、毎日揉んでいる。
一カ月くらい漬けて、果て、ものになってるかどうか。
手でする仕事はただただ限りなく時間を要するだけで、
暮らしづくりはすべてが仮説→検証みたいな実験。
うまくいってもいかなくても、
それはそれで「別になんもだー」というのが
秋田が醸成し匂わせ続ける、心の緩さだろうと思う。
「早く行きたいなら一人で行く、
遠くまで行きたいならみんなで行く」という言葉が、
いぶりがっこ映画を撮った方のインタビューのなかにあった。
自分は遠くまでいきたい願望はおそらく薄くて、
早く行きたいわけでもない。
人見知りとワガママと小心者と(妙な細部で)完璧主義との合併症なので、
一人、無計画、思い付き(朝起きて決めることが多い)で
遠からず早からず行くのだと思われる。
*
「うめぐいっても、うめぐいがねぐても、
べづに、なんもだ~。」
という秋田ゆる方言の教えは、いつも父親の声でナレーションされる気がする。
”わたしは
どこに行ってもどこかに帰りたくなるのがいまで
どこに行ってもどこにもいたくないのが昔”
”あのころ、たくさんのわけのわからないひとに出会った
そういうのいちいち覚えている
わたし、たぶん大切なんだと思う”
(成宮アイコさん『伝説にならないで』
「世界など変えられなくていい」より)
*********************
#
by 907011
| 2021-01-31 05:34
|
Trackback
暴風雪のあとに玄関をがちゃっと開けると
こんな感じになっていて、
まず一歩目からいろいろ埋まっている。
しばらく暖機運転をしながら、
というか、
手帳やメールを書いたり読み物をしたりなど
一通りの現実逃避ルーティーンを経て、
どこにあるのか、自分では決して見えない
「そろそろやるかあ。」スイッチを探る。
かみさま、
今日を土曜日にしてくださってありがとう。
戸を開けると、猫は勢い良く出て行き、
さらに勢いを上げて怒りながら戻ってきた。
**********************
#
by 907011
| 2021-01-30 07:28
|
Trackback