山中記

君の名は。


5月31日か。…6月ってか。


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田んぼ苗代から苗を出す時に欠かせないのが、写真手前の道具。
これで箱の底部分から床に張った根をはがす。
はがさずに上から引っ張って運び上げようとしても、根張ってとれない。

名前はまだない(マサオ先生も「あの、あれ、根っ子とるやつ」と呼んでいた)。

ちなみにうちのネコの名もまだない。
「ネコ」と呼ばれている。猫だから。
本人もまんざらではなさそうだ。

 * * *

<はな

 はなびらはさわるとひんやりしめっている
 いろがなかからしみだしてくるみたい
 はなをのぞきこむとふかいたにのようだ
 そのまんなかから けがはえている
 うすきみわるいことをしゃべりだしそう
 はなをみているとどうしていいかわからない
 はなびらをくちにいれてかむと
 かすかにすっぱくてあたまがからっぽになる
 せんせいははなのなまえをおぼえろという
 だけどわたしはおぼえたくない
 のはらのまんなかにわたしはたっていて
 たってるほかになにもしたくない
 はだしのあしのうらがちくちくする
 おでこのところまでおひさまがきている
 くうきのおととにおいとあじがする
 にんげんはなにかをしなくてはいけないのか
 はなはたださいているだけなのに
 それでいきているのに

 谷川俊太郎詩集「はだか」より>


 * * *


What's in a name?
That which we call a rose by any other name would smell as sweet.
(シェイクスピア)









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# by 907011 | 2017-05-31 04:46 | Trackback | Comments(0)

生き物。


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朝仕事にホースの詰まりを細いワイヤーで解消。
水の入る上側から水を入れながらこつこつ突っ込めば良いのかと思いきや、
数年前の春の道普請の一服時に”いずみや”マサオさんに聞いた話だと
逆で、水の出る下の口から上に向かって入れればゴミが落ちてきて
一回で水が通って問題解決しやすいとのこと。
以来数年そうしてやっている一方で、
毎回同じ寸法の蛇がいきなり怒りながら出てきたらどうしようかとビクビクしたりもする。

海カフェドナ一家に頼まれていた山中梅、
お店でも重宝してくれているみたいです。
飲んで、山中梅。
そもそもが俺の木ではないけど。


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午前は家人に来たる運動会のチラシを書いてもらうべく、
子を連れて遠足をしてきた。
帰宅すると大きめのゾウムシがくたっとなって居た。
追いうちをかけるネコ。

「マンガで読む偉人シリーズ」みたいなのを、
物心ついた自分は高校生くらいになるまで飽くことなく読み続けた記憶がある。
ゾウムシといえばファーブルのマンガにあった数ページが出てくる。
ゾウムシだのフンコロガシだの七面鳥だの。
感化されて自分も透明ケースにアリを飼って、どう巣をつくるか観察したりなどした。
ただ、子どもが記憶するにはそこそこ多くの偉人たちの数で、
なおかつカタカナ名前が多かったため、
ゾウムシのエピソードは実はファーブルではなくてシートンかもしれない。
シートンかもしれないし、ニュートンかもしれない。
はたまたエジソンかもしれないし、ノーベルかもライト兄弟かもしれない。

後に、偉人マンガを置いたまま実家を離れた大学時代に印象的だったのは、
ウド鈴木が漫才で言っていた、キュリ―夫人の台詞だった。
「わたしの夫もキュリ―なの。」という言葉はなかなか興味深い。
偉人なのにそもそもなぜ夫の姓で「夫人」なのか。
学校の歴史よりもおそらく偉人マンガは私的には有効だったと思われて仕方ない。



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昼、鶏を出して日陰で眺める。
家の東側のスポットにミミズがじゃんじゃん居た。
薪小屋を増設して、鶏スペースを拡大して鶏増やしたいなあなどと思っていた。
(農繫期中、ほぼ鶏と接してないですが。)

午後からツキヨメ沢の田に水見と植直しにゆく。
まだいちばんはじめの5月12日田植えの植え直しで、
そろそろ田に草(コナギ)も見られるようになってきた。

短時間で3つの田で、蛇と足元で三度交差していた。
いずれもマムシではなかったけど、
いちばん小さな3匹目は向きを返して向かって来て、
威嚇されたので後退して逃げた。
草刈の方も急がねば、寿命が縮む。



<I take photographs in my neighborhood.
 I think that mysterious things happen in familiar places.
 We don’t always need to run to the other end of the world.

(私が写真撮るのは自宅の周辺だ。
 神秘的なことは馴染み深い場所で起きると思っている。
 なにも、世界の裏側まで行く必要はないんだ。)
 青幻舎刊『ソール・ライターのすべて』>




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# by 907011 | 2017-05-29 03:34 | Trackback | Comments(0)

せんのうざわ。


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昨朝5時の”先納沢”の田の上にある堰堤。
先納沢の田んぼたちは現在、イサオさんと村田組の、
ともに塩沢集落から山中を耕作してもらっている2大耕作者と、
プラス小規模面積な自分の3者で構成されている。
イサオさんはすでにトラクターに乗っており、
岡野町からうちの義父さまも来ていて、水管理をしてくれていた。
皆、朝から屈強だ。
俺は山中犬・フミエと堰堤の先を見にゆく。

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イサオさんの土日スケジュールを聞き、
田植え機を借りる相談をして、
義父と「本日、先納沢の田植えをえいっと終わらせよう。」と決めて戻る。

畑に苗物を少し植える。
わたしは本当は畑がしたいのだ。
家の近くでもできるからなのかどうなのか、畑は暮らしと近い。
田んぼは畑よりかは、やや「狩猟採集」的感覚に近いように感じる。


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午後。
イサオさんがセガレ・タクミを助手にして、
”そよ”(田畦)の排水仕事をしていた。
「排水の陣だな。」とタクミに言ったが、ノーリアクションだった。
おやおやもしや聞こえなかったのかな、と思い、
再度言ってみたりもしたが、やはり反応は極めて薄かった。

堰堤のだいぶ先まで伸ばされて、水の取り口があった。
昨日はなぜかやたらと身体がぶわっと疲れていて、
夕方に家に帰ってから途中夜飯(と晩酌)を挟みはしたものの、
さきほど1時頃まで泥のように寝てばかりいた。

田に出る前に、去年採種できた豆をまこう。





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# by 907011 | 2017-05-28 03:12 | Trackback | Comments(0)