山中記

生き物。


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朝仕事にホースの詰まりを細いワイヤーで解消。
水の入る上側から水を入れながらこつこつ突っ込めば良いのかと思いきや、
数年前の春の道普請の一服時に”いずみや”マサオさんに聞いた話だと
逆で、水の出る下の口から上に向かって入れればゴミが落ちてきて
一回で水が通って問題解決しやすいとのこと。
以来数年そうしてやっている一方で、
毎回同じ寸法の蛇がいきなり怒りながら出てきたらどうしようかとビクビクしたりもする。

海カフェドナ一家に頼まれていた山中梅、
お店でも重宝してくれているみたいです。
飲んで、山中梅。
そもそもが俺の木ではないけど。


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午前は家人に来たる運動会のチラシを書いてもらうべく、
子を連れて遠足をしてきた。
帰宅すると大きめのゾウムシがくたっとなって居た。
追いうちをかけるネコ。

「マンガで読む偉人シリーズ」みたいなのを、
物心ついた自分は高校生くらいになるまで飽くことなく読み続けた記憶がある。
ゾウムシといえばファーブルのマンガにあった数ページが出てくる。
ゾウムシだのフンコロガシだの七面鳥だの。
感化されて自分も透明ケースにアリを飼って、どう巣をつくるか観察したりなどした。
ただ、子どもが記憶するにはそこそこ多くの偉人たちの数で、
なおかつカタカナ名前が多かったため、
ゾウムシのエピソードは実はファーブルではなくてシートンかもしれない。
シートンかもしれないし、ニュートンかもしれない。
はたまたエジソンかもしれないし、ノーベルかもライト兄弟かもしれない。

後に、偉人マンガを置いたまま実家を離れた大学時代に印象的だったのは、
ウド鈴木が漫才で言っていた、キュリ―夫人の台詞だった。
「わたしの夫もキュリ―なの。」という言葉はなかなか興味深い。
偉人なのにそもそもなぜ夫の姓で「夫人」なのか。
学校の歴史よりもおそらく偉人マンガは私的には有効だったと思われて仕方ない。



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昼、鶏を出して日陰で眺める。
家の東側のスポットにミミズがじゃんじゃん居た。
薪小屋を増設して、鶏スペースを拡大して鶏増やしたいなあなどと思っていた。
(農繫期中、ほぼ鶏と接してないですが。)

午後からツキヨメ沢の田に水見と植直しにゆく。
まだいちばんはじめの5月12日田植えの植え直しで、
そろそろ田に草(コナギ)も見られるようになってきた。

短時間で3つの田で、蛇と足元で三度交差していた。
いずれもマムシではなかったけど、
いちばん小さな3匹目は向きを返して向かって来て、
威嚇されたので後退して逃げた。
草刈の方も急がねば、寿命が縮む。



<I take photographs in my neighborhood.
 I think that mysterious things happen in familiar places.
 We don’t always need to run to the other end of the world.

(私が写真撮るのは自宅の周辺だ。
 神秘的なことは馴染み深い場所で起きると思っている。
 なにも、世界の裏側まで行く必要はないんだ。)
 青幻舎刊『ソール・ライターのすべて』>




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# by 907011 | 2017-05-29 03:34 | Trackback | Comments(0)

せんのうざわ。


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昨朝5時の”先納沢”の田の上にある堰堤。
先納沢の田んぼたちは現在、イサオさんと村田組の、
ともに塩沢集落から山中を耕作してもらっている2大耕作者と、
プラス小規模面積な自分の3者で構成されている。
イサオさんはすでにトラクターに乗っており、
岡野町からうちの義父さまも来ていて、水管理をしてくれていた。
皆、朝から屈強だ。
俺は山中犬・フミエと堰堤の先を見にゆく。

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イサオさんの土日スケジュールを聞き、
田植え機を借りる相談をして、
義父と「本日、先納沢の田植えをえいっと終わらせよう。」と決めて戻る。

畑に苗物を少し植える。
わたしは本当は畑がしたいのだ。
家の近くでもできるからなのかどうなのか、畑は暮らしと近い。
田んぼは畑よりかは、やや「狩猟採集」的感覚に近いように感じる。


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午後。
イサオさんがセガレ・タクミを助手にして、
”そよ”(田畦)の排水仕事をしていた。
「排水の陣だな。」とタクミに言ったが、ノーリアクションだった。
おやおやもしや聞こえなかったのかな、と思い、
再度言ってみたりもしたが、やはり反応は極めて薄かった。

堰堤のだいぶ先まで伸ばされて、水の取り口があった。
昨日はなぜかやたらと身体がぶわっと疲れていて、
夕方に家に帰ってから途中夜飯(と晩酌)を挟みはしたものの、
さきほど1時頃まで泥のように寝てばかりいた。

田に出る前に、去年採種できた豆をまこう。





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# by 907011 | 2017-05-28 03:12 | Trackback | Comments(0)

怪し。

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というわけで今年も長岡で「ノーカの休日」を過ごしてきた。
25日AM8時には義父さんの苗を運んで各田んぼに配り、
長岡に1時間でゆき、長い長い農業系の「通常総代会」を経て、
無事PM8時にはすでに泥のように酔っていた。

長岡駅前の聖地・居酒屋(という名の居酒屋)カウンターにて
17時開店と同時に入り、常連サトーさんと飲み、
仲間を待っていた、つもりだったが、
合流したツレが瞳孔を少し大きくしながら、
「イトーさん、酒っていうのはそんなピッチで飲めるもんなんすか。」
と3回連続くらいで言われるほどに、
酔えば酔うほど強くなる酔拳状態でよく飲みよく食いよく話した。

21時には宿で寝ていたみたいで、
なぜか前職場の上司から
「イトー君、駅前で吞んでいたらしいね。朝、寄っていかないのか?」
というメールが翌日来ていた。
(「長岡では悪いことできないよ。」とも書かれていた。おっかない。)

2時に目覚めて、枕が変わったからか単純に早寝し過ぎたか、二度寝できず、
時間をつぶして5時に風呂(浴場がよろしい安宿)に入って身を清め、
三島に新居を建てた自然農講座時代からの友達のところに、
石塚酒造「高柳」を持っていく。
凱旋門のように一階中心部が奥(畑予定地)までトンネルのように抜けていて、
二階にリビング、台所、お風呂や薪ストーブなどがあって、
じつにおもしろく、良すぎるくらいに居心地が良すぎて、
「トランペットが欲しい黒人の子どもみたいな」(ⓒ西原理恵子さん)心境になりながらも、
友達ととりとめなく「主婦トーク」していた。

知り合いの大工に施工してもらっていて、
まだまだ途中の部分も多く、
一階の凱旋門の玄関と対になっている側のスペースで
ああしたいねこうしたいよね、きゃーやだーもう奥さんなどと話していたら、
レタスを持って登場した三島のお義父さま(かなり濃厚なキャラクターだった)に、
「お前、大工の仲間か?」とまず、聞かれた。

友達「いや、違います。この人は高柳で農家している人です。」
義父(友達の)「おー高柳か。俺が郵便局の頃はウンヌンカンヌン。
        門出の局がウンヌンカンヌンだったなあ。
        ところでお前は業者か?
        あと、ウンヌンカンヌンって何だ??」
俺「業者じゃないです。怪しいものじゃないです。
  いや、怪しいけど業者ではないです。」

その後、舅が施工をかなりのプレッシャーで急かし、
嫁が不在の大工をフォローするという面白光景を
「あー、どこん家も大変なんだなあ。」としばらく楽しんで眺め、
海カフェドナに寄って28年産米から29年産米への切り替え業務(?)をし、
コーヒーをいただいて帰宅。
現実に戻る。

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午後。
自立経営農業者会議の仕事を済ますべく、山中を降りて広域を回る。
先輩農家たちにたっぷり揉まれて、18時過ぎ帰宅。
このたびもよく遊び、晩酌もそこそこに寝た。
(写真は「自立経営~」の顧問・みたけ農園さんの家の前にあったハクビシンわな。
 すでに2匹獲ったそう。)

 * * *

非日常が日常を活かす。
文化が暮らしに刺激を与える。
いただいた豊富な情報や時間を、また今日からの我らの暮らしに反映させたい。
星野道夫さんが書いていた、
「感動や経験を、誰かに伝えることよりも、自分が変わっていくことだ。」(かなり要約)
を体現していたい。

さあ、今日もやろうやろう。
我らの米はこういう時間も経ながらつくられる。

 * * *

29年産山中コシヒカリ 30㎏10,000円(玄米)
まだ若干は予約対応可能です。

大量には余らないけど、
買って。山中米。

一食ずつ、一杯ずつから変わるものがあると思っています。
流通、消費も、生産の側も。
子どもも、大人も。

経済として大きくなれなくても、
農業や山の暮らしが持続可能なものとして、
ささやかながらも続いていくと自分は信じています。
飯を食うために、飯をつくる。暮らしをつくる。

一食ごとに一口ごとに、変わっていけるものと続いていけるものがある。




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# by 907011 | 2017-05-27 04:18 | Trackback | Comments(0)