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山中記

物語。

よく寝た。
心地よい身体の疲れは幸せなんだなあ
と、数年前とも違う感情を持てることは嬉しい。
人付き合いを極めて断てる一人の部屋があるからかもしれないけど。



畑の親方が
「トマトは花が咲き出してから畑に移すすけな」
と、水をあげながら話していて、
なんとなくただ鵜呑みにしていたのだけど、
昨日堆肥を配達して運転する道すがらしばらくその話を考えていて、
(なぜ花なんだろう)、
(畑に移してから花が咲いても一緒じゃないのか)
と、考えたものの、脳内堂々巡りのまま帰宅。

ふとつけた天気予報
「明日朝は霜がおりるから農作物の管理に気をつけてください。」

まだ霜にやられるからまだ数日ばかり早いってことだったのか
と、ささいなことだけど「はっ」とした。すげえぜ親方。

物語。_b0079965_7371020.jpg


数年前、小さくて静かな島に居た時も、うろ覚えだけど
うぐいすが鳴いたらインゲンの種をまくとか、
この花が咲いたら芋を入れるとか、この草が出始めたらこれを蒔くとか。

他にも新聞で見たのだけど、
山の稜線の残雪の模様を見て、稲の苗をつくりはじめるという記事があって。
それらは天気予報よりもきっと正確というか合っている話だなあと納得して。
そして、その残雪の模様にも人の顔であったり、何らかの像を重ね見、名付け、
それは、自然の時間とヒトの時間とをつなぐ”物語”のように感じた。

 * * *

「神話」について、星野道夫さんは、
生きていくことは誰かを犠牲にすることであり、
中でも狩猟民の生活に触れて、
<約束とは血の匂いであり、悲しみという言葉に置き換えても良い。
 そして、その悲しみから生まれたものが、古代からの神話なのだろう>
と書いてあった。

なんだかそんな朝でした。


物語。_b0079965_737060.jpg



慌てて読み返した、はるか昔のアメリカ先住民の言葉。

<どんな動物もあなたよりずっと多くを知っている>
 (ネズパース族の格言)

<私の前を歩くな、私が従うとは限らない。
 私の後を歩くな、私が導くとは限らない。
 私と共に歩け、私たちは一つなのだから>
 (ソーク族の格言)

いい天気だ。
今日も畑で試されてきます。
いってきます。








**************


by 907011 | 2009-04-30 07:38 | Trackback | Comments(2)
Commented by いち at 2009-05-03 22:38
まだ青いですが、力いっぱいまあるく膨らんでいますね。
光と爽やかな風を含んで、赤くなるのが待ち遠しいですね!!
Commented by 907011 at 2009-05-04 04:25
いちさん、おはようございます。
コメント、ありがとうございます。

相変わらずカメラ不調のままで、
下の写真は今年のじゃあないです、ミニトマト。
陽にあたって微かに見える産毛が綺麗だなあと思います。

早朝の野菜畑の中に一人たたずんでいると、
水中にいるかのような錯覚をします。海底。
暗くて明るい、暗いけど、明るい。
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