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山中記

農道/農の駅。

春の田植え。
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畑の親方とワタシ。
自分が坊主頭にするなんて春はまたまだ考えてもなかったなあ。
山傘が二人とも新しそうだ。


田植えから4ヵ月余り、ほとんど毎日のように稲を眺めてた。

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明日稲刈りが行われる棚田オーナーの田んぼ。
こちらは地元・栖吉のベテラン農家さんに中間管理を委託している。

来年。
少しでも、そのいくらかでも、技術を学びたい。
知恵を受け継ぎたい。

食べるものがなかった時代の農家さんの難儀。
食べるものがあふれ返っている時代の好奇心。
離農という時代の流れ、増える休耕地。

受け継ぐこと、繋ぐこと。
時代を越えて、世代を超えて。
自分が想う、明るい方向へ。
ヒトはきっと進みたいんだと思う。
おもしろくたって仕事はできる。

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栖吉のかあちゃんアキさんと、若者マツ君。
刈った稲を束にして結う。
田んぼの中での即興講座を遠巻きに見る。

本当、何の因果でこの二人が出会って、こうして一緒に田んぼに居るんだろう。
生きてりゃ日々続く、自分の時間、自分のなかの選択肢。
その選択の連続のなかで、会うヒト、風景、言葉。

落ち着いて見渡してみれば、感動するのに十分なくらいの天文学的確率だと思う。
でも、そのいずれもが、決して遅過ぎず、出会うべくして出会っていること。
そんなご縁。

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自分なりに、いろんな疑問、葛藤、惑い、迷い、
そこら辺のすっきりしない雑多な感情にずーっと悩みながら、
それでも多くの助言をいただいて、背中を押してもらって、
いま、自分はここに居る。

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迷いも惑いも、完全になくなったかといわれれば、
そんなことはなくて。
ないとは言い切れなくて。

自分の体力不足で、
相変わらず好きなヒトたちにも迷惑をかけてばっかりだ。

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でも、いまここに居ることが、
自分にとって、とても素直に、”当たり前”と感じられる。
そう思える瞬間が増えてきた。


27日日曜日。
農の駅あぐらって長岡にて収穫祭。

お祭りイベントと、自分らのやっている日常の仕事とは異なるもの。
どっちが”当たり前”かと言われれば、やはり後者だ。
静かな東山の日常、ケの日。
でも、農業体験施設として、この収穫祭のために費やされた時間もまた相当なもの。
祭りの日、ハレの日。

来られる方も、来られない方にも、ありがとうございます。
まだまだ、ここはおもしろくなります。
可能性という奇跡のようなものを想って、その軌跡を残す。
まだまだ、おもしろくなれます。
いまだによく笑わされる、この東山。

天高き秋。
by 907011 | 2009-09-25 06:38 | Trackback