狩り。
昨日から降り続いた雨が弱まってきた。
身体を消耗させないとどうも眠りが浅い様子。
今日は午前中にトラクタを教えてもらうのとバタリを立てる予定。
バタリは開閉式の簡易作業小屋とでも呼ぶべきだろうか、
雪のある間はたたまれて家の壁と化し、
春になるとその屋根が持ち上げられて下に柱が据えられ物置になる。
季節としては冬囲いとちょうど逆に位置する存在。
ここら固有の名詞なんだろうか、わかるヒトがいたら聞いてみたい。
昨日はふたたび門出に行ってお茶をいただいてきた。
門出の家ではすっかり”好物”と見なされている餅を
ほれほれ餅食っていけーと焼いてもらったのを二つ食べ、
筍煮などもおいしくいただく。
”好物”と見なされて久しい餅なのだが、じつは普段餅はあまり食べなくてもっぱら米が好き、
ということはこの際、内に秘めたまま墓場まで持っていこうと思う。
お父ちゃんが狩猟免許の取得について、かかる経費などの話を教えてくれた。
自身、この春に受験してわなの免許を取るということで、
「79歳にもなって猟の免許を取ることになるとはなあ」とこぼしていた。
門出では猪が山から時折出没するようになったらしく、
この家のすぐ前にも巨大なものが来たらしい。
その他猟の写真など見せてもらったけど、ひじょうにでかかった。
わなで捕まえて鉄砲でずどんとやるのだが、
ただ狩猟免許を取っても猟友会なるものに加盟しなくては、冬の猟期以外は禁止だし、
そもそも害獣の駆除は県からその地域の猟友会を通して初めて仕事として発生するらしい。
だから、趣味?で免許をとって猟銃を持つというよりは、
免許所有者すなわち猟友会員になるというのが、行政的には望ましいようで、
県庁や各地域振興局などで無料の講習をやっており、我らもぜひ聞きにいこうとたくらんでます。
ちなみに柏崎および高柳の猟友会の年会費は初年度でおよそ2万5千円もかかる。
奇遇にも昨夜、
玄米と寝袋と猟銃を持ち、それ以外の食糧、装備(電話やテントなど)は持たずに山に入る
「サバイバル登山」なる独自のスタイルで山にこもるヒトのドキュメンタリーを見た。
30m下の沢に滑落して、後にそれは肋骨骨折と分かったそうだが、その時の
「生きなければ、俺がつかまえた鹿や岩魚に申しわけない」という言葉が印象的だった。
山に居る間は”寂しい”という感情が自分の多くを占めるのだという。
ただ、その孤独や飢え(玄米以外の食べ物は獲物が現れてくれない限り口にできない)の中で、
狩猟した獲物を食べる際、この命を自分が殺して食べていいのか、それに値するのか、
という自問自答が悶々と繰り返されるのだという。
連休に自然王国でばったり出会って買った熊森(日本熊森協会)の本。
猟のことは山に居ながらゆっくり考え、昔の人たちの話をもう少し聞きたいと思います。
まずはバタリ。
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by 907011
| 2011-05-11 06:43
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