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山中記

鈍感な力のモーメント。


今の自分ももうちょっとはバカだアホウだとにかく何かもう少しそういうのだ、と思っていたけどそうでもない。
玄関先でばちんばちんと飛ぶ虫みたいに、
何だかわかっていないものに突き当たりながら、
「んー、俺はあっちに行きたいねぇ」と突き向かうような鈍感の力。

ハチ、オタマジャクシ、トンボ、クモ、カエル、カラス、アリ。あと、犬。
子どもの頃に観察(たまに生体実験)した生き物の動きは今でも鮮明に蘇るものだ。
どうしたら自分はあんなにも無心で(残虐に)、飽きずに眺められたのだろう。

それは当の子にもいつか聞いてみないとわからないけど、
とにかく、「もうちょっと」の部分において、愚直で愚鈍であれたのだと思う。


鈍感な力のモーメント。_b0079965_222069.jpg



寡黙なオトナの自分とも、異なる「沈黙」があった気がする。




この国民が、あらゆる天然現象の中に
―山水の風景に、霞に、雲に、落日に、
あるいは鳥、虫、花のすがたに、
われわれ西欧人などとは比べものにならないほどの、
強い喜びを見いだす力を持っている点が挙げられる。

小泉八雲『仏の畑の落穂』

by 907011 | 2013-12-24 22:01 | Trackback | Comments(0)
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