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山中記

フィクション。

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久々に雨がよく降る朝。
これが雪にもなるんだよなあと換算したりもする夏至後1日目。

二日連続二日酔い。
門出総合農場から重厚な溝切りバイクをいただいたので、
溝切り代行サービスが請け負える程に頑張らねば。
重度の二日酔いはだいたい昼にやってきて、この様になる。

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umicafeDONAのツゲ家が来てくれて、夏至の梅もぎ(よりもカナチョロ遊び)。
アオイちゃんはよりたくましく、ハヤテはより怖がりになり、
ガクも一緒に混ぜてもらって梅を適宜かじったりしていた。

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二日酔いでも気候風土は巡り、日はいよいよ短くなる。
晩生の野菜などは日照サイクルが縮まるのを感受して、花を咲かせ実をつけるらしい。
従ってそれらを早くに播くと、身体ばかり異様に大きくなって実が少ない。
「野菜の旬ってのは一瞬なんだ。絶対休んだり見逃したりするな。覚悟あるんか、お前は」
という昔の親分の憤りを思い出してはっとする。

二日酔いでも稲は育ったり乾いたり
農協的には「はい、栄養不足」と診断されながらもよくやってくれてます。

昨日は月ヨメ沢で刈った草がよく燃やされた。
お父様と段々田んぼを段々と畔お灸。

煙はちょうど稲へとかかり、虫も燻られてたまらない。
これはリアル稲虫おくりだなあと実感。
田植え時期に早々に草刈りして燻せばこれは良い塩梅だと頷く。
(稲虫おくりのリアルは集落行事ですが。モグラのもあるらしい)

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野焼きは禁じられているらしいので、
昨日のこれらは巷で言う「私小説」的なものとして扱う。
フィクション。

嘘を借りなければ現わせない真がある、と棟方志功は言う。
実相を知らしめて社会に貢献せよ、と財界にいがたの社是は謳われ、
清濁併せ呑んで物事に意見するのは全部やった後、と今の自分が形成されて居る。

山中に棲み、好きな人たちに会えた夏至。

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by 907011 | 2014-06-22 06:28 | Trackback