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山中記

SAI NO KAMI

SEKAI NO OWARI(セカイノオワリ)の歌はまったく知らないが、
さいの神と語呂がほとんど一緒のような存在だと気付いてしまった。
山中集落はさいの神でなく、「どんど焼き」だった。
故郷秋田では「てんぴつ」と呼んでいたのを思い出し、
調べ直してみたら「天筆焼き」が正式名称らしい(天筆は書き初めのこと、らしい)。
「てんぴつ」とか「さなぶり」とか幼少の頃に意味も理解できないまま、
音だけで覚えていた言葉のうちいまだに意味が分かってないものも少なくない。

 * * *

昨日はどんど焼きでした。

準備のため、「朝9時神社集合」と書かれてある場合、
9時に神社に行くと時すでに遅しであるパターンが多い。
人はだいたい8時に歩き出し、集落の上の方の神社を目指す。
自然、8時半くらいから作業が始まり、
定刻に行った場合は「遅くなってすみません」と謝りながら輪に入る羽目になる。山中時間。

稲をはさがけする家は藁3束を供出する。
俺も二階にあった縄をつないで、初めての「荷縄」。
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これでビールが切れても箱買いできる。
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一昨日の降り方は尋常じゃなく、道中いろんなものが埋もれていた。
鳥居も下半身が覆われ、人々は皆頭を下げながら鳥居をくぐる。
丁寧な人は帽子を脱ぎ、おじぎをした後、鳥居をくぐろうと再度おじぎをする格好となる。
山中・劔神社の自動おじぎ式鳥居。
(写真はみかん箱を背負ったマツナエさん)

山中にはこの劔神社一つなので(山中の上、廃村になった岩野には諏訪様が現存)
皆、信仰心は厚いのですが写真をよくよく見たら、
笹団子の母・マサコさまの上着がかかっている・・・。

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昨夏の山中のインターン(研修生)として、
山中で暮らした細田君に手伝ってもらった茅もよく燃えた。

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「ホソダ君に写真撮って送ってくれよ」と村の人に何度も言われました。
藁が少なくてややコンパクトですが、天気も良く、綺麗に燃えた。
今年の心棒は最後”久作家持”の側に向かった。
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去年は休止した山中どんど焼きの風物詩「みかん投げ」(もしくはみかんまき)でしたが、
年男イサオさんと、俺との
「やっぱりみかんは投げておきたいっすよね。」という
携帯電話でのメール一往復で復活。

やっぱりみかんは雪の上で投げるべきもの。大人と子供の分け隔てなく全員が大人気なく拾いまくる。
が、俺の前にはサッカー日本代表のゴールキーパーと同じ名前の守護神・カワシマが居り、
ファインセーブ連発されて、7個しか拾えず。(敬称略)

 * * *

なぜこんな平日昼間にこんな行事録を記しているかというと、
それはワタシが恐ろしい二日酔いで仕事にならないから。
午後から会議があり、上の家に頼まれていた雪掘り仕事も明日以降に延期させてもらう。
それにしてもよく呑んだ。
準備終わって神社で一杯呑んで、どんど焼きで竹コップで呑み、
その後”久作家持”で一杯いただいた後、
公民館での二次会に合流して17時過ぎまで呑み続けて、
昨夕はどのようにして帰宅したのかもまったく記憶レス。
起きたらなぜか布団の中にイボ竹(畑でよく見る緑の支柱:ガクがおもちゃにしているらしい)が入っていた。








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by 907011 | 2015-01-13 04:22 | Trackback