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山中記

冬季レク。

昨日のフミエ。

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まことに天気の良い一日で、
イサオ兄はスキー力向上研修活動に、
山中インターン生ハザマ君は東京で笹団子や姫の井のシティセールスに、
イトー家はガク菌による風邪で家人がダウン、
俺も半ダウン半区長仕事と、
我ら「適疎」の会も皆それぞれのソロ活動に余念のない年度末の週末だった。


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早昼を食って、ガクをつれて公民館へ。
2階に移設された観音様を銘々が参った流れで、
「賽銭箱開けちゃう?」というノリになり、ありがたいありがたいと皆で数えたものを預かる。
思いの外、2万円くらいあった。10数年ぶりに開けたらしいけど。
これは山中の剣神社の通帳へ。

神社は年間の建物共済が約5万5千円(2種類)。
盆行事は現在公民館に会場を移したものの、
春祭と秋祭、
あとは2年参りと小正月のどんど焼きで主にみんなでお参りする。
おととい、宮司さんがうちにいらして預かった神社の負担金が28年度は7700円。

という感じで山中の台所事情は農山村の限界集落としては、
かなりディスクロージャーされている(つもり)。



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大正生まれの「山中最後の木こり」サイチ翁と、ガク
87歳差。
ちなみにその後ろでたそがれている(寝てる?)のはトクイチ翁86歳。

今年は16人(たしか)の適度に疎(まば)らな冬季レクレーションだったがいろいろ緩くて、
ツッコミどころ満載で、面白かった。



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従来4班とかだったのを、2チームに分けて、一戦ずつが決勝戦状態。
なぜか1種目を2回ずつやることになり、しかも場所を変えるホーム&アウェイ方式を採用。
俄然、レクリエーション感がぐっと増したまでは良かったものの、
自分がどっちのチームだか皆混乱して少しずつ適当に混じり合い、
そのうちにゲームの集計係りのシゲルさんとマサオさんも、
互いにどっちの点数をつけているかわからなくなり、
なおかつチームの一員として種目のアンカーをしなくてはならず、
そんなこんなでいろいろ緩くなり過ぎた結果、
最後は、
「まー、何かみんないろいろあったけど、
 ジャンケンで2回勝った方が勝ちでいっか」という、
まさかの「ゆるサドンデス」方式で閉幕。



 
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どっちが勝っても負けても、特に何かが1mmも変わることもなく、
この恒例行事も、さあさあさあと速やかに「一杯」(「お茶飲み」とも言う)へ。

今日も一番搾りがよく飲めた。
やっぱりキリンだな。

もしも、「アナタにとって快楽とは何か?」と問われたとするならば、
それは、
知らない居酒屋に入って空席を見つけて数歩を歩きながら即瓶ビールを頼んだ時に、
矢継ぎ早に、その製造会社を複数選べると知った瞬間に、
瞳孔は少し優しく開き、
歩みを止めて店員さんの顔をおおっとよく見つめなおし、
人さし指を一本立て、「じゃあ、キリンで。」と、両者頷き合う―
というぶらり居酒屋入店編が、その答えに等しいのだと思う。

 *

隣りでサイチ翁が、
山中の「村田」は坂上田村麻呂の時代から来た姓で、
田村麻呂さまに恐縮してひっくり返して村田なのだといった感じの話をしていて、
それをカワシマさんが冬眠あけの熊の様な形相でよく聞いていた。

俺の乾杯挨拶は今一つだったので、
締めは一杯入れば確実に笑いのとれる男・ヒコスケを指名し、
期待を裏切らないつかみネタと三本締めをしてもらった。
(上の写真真ん中奥・指をさしているのが山中の漫談師ヒコスケさん。
 同じく写真手前の瓶ビールがいっぱい立っているのが俺の一番搾りたち。)




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夕方に少しだけ出た土で鶏を遊ばせた。
弱り気味の名古屋コーチンと、昨夜献身的に介護していたウコッケイ。

 * * *

なんて噺を、イヤホンで立川談志の落語『芝浜』を耳に流しながら書いた。

昨日だったか、おとといだったか、
夜中にガクの寝言で目を覚まして、横を見ると、
ガクは、あごを右手でさするようにつかみ、その右の二の腕を左手でつかみながら寝ていた。
暗闇のなか、あまりに唐突に俺は「談志師匠のモノマネをする人」に月明かりの下で邂逅した。
なかなかトリッキーな芸を持っているなあ。我が子よ、それどこで習ってきた?
と、思わず聞きたくなったが、それは
「よそう。また夢になっちまうといけねえから」。









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by 907011 | 2016-03-28 03:41 | Trackback