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山中記

山中「フェス」、開幕。

イサオ兄と俺の2人ユニットによる、
「溝切りフェス」がいよいよ開幕!

マシン:YOSHITOKU NP-308
ステージ:ツキヨメ、オクサ、カッパツケ、オオノ、センノウザワのいずれかの田
ドリンク:持参
出来栄え:自賛
主催:山中から「適疎」を考える会

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「いよいよ」と書いたはいいが、
すでに”山中生産組合フェス”はとうに先陣を切って終わり、
”きちごろフェス”も続いて閉幕。
シゲキさんによる”さぜんフェス”も終盤で、
残すは我らのみと思われる。
会場は混雑しませんが、
会場はディープ山中がほとんどなのと、
フェスの時間帯も早朝および夕刻(イサオさんが役所を定時上がり後~サンセットまで)が主なので、
聴衆はなかなかたどり着きにくい模様。

同時開催:草取りフェス・・・&more


 * * *


 「即身仏」がマイブームだったので、山形の湯殿山に出掛けたときです。
目的地はまだ先でしたが、私は間違ってバスを途中下車してしまいました。
失敗に気づいたのはその後です。
その路線は、1時間半に一度しかバスがやってこなかったのです。
 何もない山道に一人取り残されたら、皆さんそうなると思いますが、私も相当腐りました。
しかしそのとき、ふと目に留まったのはそのバスの時刻表でした。
朝から夜までの時間が書いてあるのに、バスがやってくるのは1日にほんの数回です。
 私はその時刻表を写真に収めました。
「こんなにこないバスってなんだよ!」というマイナスの気持ち、憤りからです。

 そして「こんなに待たされて、まるで地獄だな」と思ったときに、ぱっと閃きました。
 この地獄のような時刻表を「地獄表」と呼んだら、見方が変わるのではないか?
 これは「ゆるキャラ」と同じ発想です。
マイナスのものを、名前をつけて面白がってみると、
自分の気持ちすら変わってプラスになる。
 それ以来、私は田舎町に出向くたびに、
「地獄表」を探し、写真に収めるようになりました。
すると不思議なもので、1日に3~4本くるバスの時刻表が、物足らなくなってきました。
3本より2本、2本より1本、
なんだったらバスが1本もこないほうがいいとすら思えてきました。
(みうらじゅん『「ない仕事」の作り方』から)


昨冬に買った『「ない仕事」の作り方』を、
風呂で、寝床で、薪ストーブにあぶられながら、晩酌しながら、
繰り返し繰り返し読み続けて、すでにカバーは千切れ、ページもぼろぼろになった。
この本は面白過ぎる。
というより、みうらじゅんさんの思考や肯定力(本人は「自分洗脳」という言葉を使用)が凄まじい。


 発想の逆転です。今度はそんな場所に行きたくなるのです。
 その町や村も、「バスが来ない町」と言われればいい気はしないでしょう。
しかし「地獄表」という言葉が広がれば、
”「地獄表」のある町です”と、町おこしの起爆剤になるかもしれません。
 普通は皆さん、「いいこと」「面白いこと」の中から、次のアイデアを考えます。
しかし、実はこういったマイナス要素の中に、チャンスは埋れているものなのです。
(『「ない仕事」の作り方』 <逆境を面白がる~地獄表>から)





山中「フェス」、開幕。_b0079965_4164613.jpg









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by 907011 | 2016-06-22 04:16 | Trackback