山中記

シツザイ。

一昨日に半日刈って、昨日乾燥終了。
これからゆっくり新しく設置してみたラインの試運転を兼ねて、
米にしてみます。

籾の袋の時点で収量はやはり一昨年の半分。
乾燥の仕上がった籾も小さい。

と、寂しい顔つきで思っていたら電話が来て某大学の先生から
「10袋追加できますか?」と言われ、
先輩にかつて教わった「自分を頼って注文をくれてるんだから断ったらダメ。」
という言葉に従い、刈り始めのこの現状を伝え、
刈り進めていかないと米が足りるかどうかわからないので
もし不足になれば、他の自分より熱心な周りの方のを
仲介するので買ってください。ぜひ山中の米をもう10買ってください、と頼んだ。

 *

一昨日の2,3枚目の干害田などは、草に覆われ完敗した。
ほぼ草を高刈りして刻みながら牛歩していただけで、徒労に終わった。
来年から水のないあの5枚を転作か植えずに維持管理か、
超低コスト私的実験田にするか、とあれこれ考えながら、
石黒集落に所用で走る。

帰りに門出のライスセンターの満タンを見、
就農仲間の山﨑農舎・ヤマさん社長が
「俺、何年振りだかわからないよ、男と手をつないだの」と、
先日のふかぐらンナイトの帰りに家まで送ってもらった話をし、
いろいろ低姿勢のまま、
昨夜に11月の産文まつりのことでメールが来ていた、
自立経営農業者会議の件で高尾集落のミツタカさんのところに寄って、
しばし豚コレラの病菌と、
豚のイノシシへの先祖返り
(野生種との交尾を繰り返すと99%イノシシになるらしい?、とかなんとか)を
活かして、イノシシがそのうち天然記念物、レッドデータになるくらい
激減できる方法があるかもしれない、
などといつの間にか話はしかし確実に脱線していた。
よく一つの国内ニュースからそういう構想が膨らむものだなと感心しながら、
「差し入れでもらって俺が食べ切れないから」といろんな食べ物を抱えて、
山中に戻る。

自分の機械入れ替えに伴ってそれまでの籾摺り機が嫁に行った、
”さぜん”ファミリーの初籾摺りに立ち会って昼。

午後から草に心が折れそうになったコンバインの掃除を徹底的にした。
いま、就農給付金や販売でもらったお金の大半を農機具屋さんに使い、
かわりに仕事の手を止めても、
現場にすべて立ち会って全部やり方を説明してもらいながら、
ばらし方、構造の仕組み、応急処置の仕方などをとにかく教わっている。
2年くらい機械トラブルで苦労して、
少しずつ自分でバラして処置して戻す時間が増えてきた。

農機具屋さんは頻繁に電話が必ず数件来る。
平場の方はほぼ落ち着いたようで、先週あたりからは高柳の他集落も多かった。
少しずつ脇で見ていて、やはり農機具の医者なのだと故・”どうめい”さんも含めて、
機械にとってメンテナンスとは何かと考えながら、
夕方までずっと分解掃除したり、ねじが飛んでいるのを複数見つけてしまい、
ブリコラージュ」っぽいセルフメンテナンスのようなことをしていた。

メンテナンスが機械にとっての治療だと仮定すれば、
コンバインにとっての仕事現場である田んぼの管理をいかに上手にできるか。
否、今回の俺のように水に負け草に負けしたりする、
この機械にとっての対象へのケアは治療の一歩手前の「予防」に当たると思った。

そんなことを思いながら、とにかく入り込んだり巻き込んだりした草、
雨降りだったので湿材でコンバインの腹の中をきれいにしつつ、
「今日はこれでいいのだ」とバカボンのパパ的精神を思い出し、
湿材を恐れるな。
同じ湿材を繰り返すな。
湿材しても顔を上げろ。
湿材は成功のもと。
ミスタージャイアンツ・長嶋茂雄さん風に言えば、
湿材は成功のマザーだ、
といろいろ居酒屋トイレの格言風の語呂合わせを思った。

湿材からも学べ。
永遠に生きるかのように、湿材からも学べ。











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by 907011 | 2018-09-16 05:17 | Trackback | Comments(0)
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