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山中記

ぼくの孤独が魚だったら。

雨風待ちで終わった昨日。

獣害対策の電気柵の要望書が市農政課より来て、
山中集落としてどうするべえかと検討中。
市に要望して国の補助を受けられれば、物は無償かほぼ負担なしで手に入るが、
張り方と面積で縛りが発生してくる。
たとえば、自分が教えてもらったところによると、
電柵の補助については柵だけど、あくまでフェンスのような扱いで、
8年間継続して対象エリアを囲う壁として張り続けねばならない、
張るエリアもなるべく大きなものとしてほ場を囲うように指導が入るかもしれん、とのこと。

一方で同じ農業でも、先行している中山間地等直接支払いという、
小さな農山村には額の大きめな交付金があり、
来年31年度産米が終わった時点で、
現行の5年間というスパンの見直し、更新がひかえている。
おそらく1年後にはほとんどの集落において、農地がだいぶ絞られる見通しが強い。
つまり、集落として今後残すべきエリアはどこかという話し合いがひかえている。


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8年スパンの壁を縛りありきでやれるのか、
あるいは、直払いのお金で集落が負担して、
その分、耕作や離農の自由度を高くして柔軟な物腰で獣害対策をとっていくか。
町事務所にいただいたカタログの値段を眺めていると、
係るお金は前者をとるか後者にするかでだいぶ変わってくる。
「あと1年」という農家もおり、
さらにもう5年の途中にもリタイアは少なくないと思われる。

 *

と、そんなこんなを抱えながら、
とりあえず要望書を出すうえで、
現に被害にあった農地の情報を書き込まねばならないので、
自分の奥の田んぼでもっとも被害にあわれた”さんしょのおちょ”さんをはさ場にたずねた。

「電気柵してあと一年後に耕作を続けられるかどうか考えよう。」、
と言い切らないうちに、「あっこはもうだめだ。」と言われる。
イノシシ被害にすっかり心が折れて、植え付けはせず、
草刈り(いつも公園の芝みたいに徹底して刈る)+αの維持管理にしたいとのことだった。


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①”さんしょ”分のツキヨメ沢の奥8枚
②手前、入り口側に2枚
学校の卒業生による寄付の目録みたいですが、
すでに辞められることが内定した田んぼたち、手前を拾うか、奥を拾うか。

”さんしょ”父ちゃんの草刈り職人ぶりはすこぶる健在なので、
草刈りを委託して米で支払い契約にして、
どっちもやるか。やれるのか。やるのか。
来年は電気柵大作戦、と意気込んでいったがどうも風向きが少し変わってきた。

 *

雨風吹き抜け待ちの昨日。
狐には結局行けず、冬季湛水用に水を入れたり、もみ殻をまいたり、
ご飯を食ってうとうとしたり、本を読んだりして、
最終的には夕方にあきらめてビールを飲み、
『フィッシュストーリー』という邦画を見た。

伊坂幸太郎さんの原作に対して、
重力ピエロやグラスホッパーは映画は物足りなかったものの、
アヒルと鴨のコインロッカーやゴールデンスランバーは面白かった。
フィッシュストーリーはなんじゃそりゃという結末からスタートして、
しかしどんどん過去に時代を遡っては時空を超えた伏線が張りめぐらされ、
随所に格好良さが散りばめられていて、ロックも素敵だった。
最後の英語の訳もまったくわからないままだったのでやられた。
雨風でまんじりともせず、体力温存デーに見るのにぴたりと来た映画だった。
次回は油断せずに凝視してまた観たい。



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今日こそ鎮座せずに残り1枚を刈り上げて、
ワタシは飲み屋にいきたい。







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by 907011 | 2018-10-08 05:13 | Trackback | Comments(2)
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Commented by チヒロック at 2018-10-23 00:10 x
お久しぶり。ふとナオキック元気かな〜と思ってブログを訪ねてみました。
相変わらずのようで安心しました。
伊坂幸太郎の映画の件、同感です。
ゴールデンスランバーのスタッフに知人がいて教えてもらったんだけど、伊坂幸太郎は「もう中村義洋監督(ゴールデンスランバー、鴨とアヒルのコインロッカー、フィッシュストーリーの監督)にしか撮らせない」と言ったそうですよ。
では、また。
Commented by 907011 at 2018-10-24 03:35
チヒロック、たいへんご無沙汰。
撮ってるか?描いているか?育ってますか?

俺は秋農繁期で10㎏くらいやせたままなかなか体重が戻らないのだけど、
体力筋肉的にも気分的にもこの時期には珍しいほど元気です。

ゴールデンスランバースタッフに知人がいるって素敵だねえ。あれ見ながら俺は酒が飲める。見なくても飲みますが。
中村監督って伊坂原作以外を知らないのだけど、ほんとうに稀有な映像化ができてはまっているよなあ。
映画は映画でこれもまた善いなあと思うものなあ。

俺のブログも精神もまあ”フィッシュストーリー”みたいなもんよ、と思うと少し気楽になれます。
その後福島自体ご無沙汰なのですが、
また写真など見させてください。