自家採種:「秘伝」編。
ワタシの年間の「枝豆」消費量というのは、
おそらく人が思っている(そんなこと思う機会ないと思うけど)以上に多い。
JA柏崎ではここ数年、水稲一本に比べて園芸(畑作)の方もだいぶ進めていて、
かといって山間地では排水等の難しさもあってか、
けっこう畑作を積極的に拡大できる農家さんは少ない。
かくいう自分も集落だ子どもだ、なんだかんだで結局田んぼが田んぼが・・・と、
あわあわしている間に数年経つが、
枝豆だけは毎春に「これで枝豆食い放題だな」と薄ら笑いを浮かべながら、
十日町(市外ですみません)の「ムラヤマ」などで買ったり、
自家採種を続けたりしている。
余談ですが、ムラヤマファンは高柳の人にも多く、
しばしば皆、満足げな顔で
「ふふふ、ムラヤマ行ってアレ買っちゃったんだ~」などという会話も少なくない。
冬季のダンプとか除雪関連の道具も十日町に出た方がはるかに充実している。
柏崎のホームセンターとは比べるまでもないくらい品揃えが違う、
というのもつとに言われる話だ。
というのもつとに言われる話だ。
いずれにせよ、ムラヤマは意外とこじんまりしているので、
「ほほお」と言いながら隅々まで眺めていると楽しい。
頑張れ、柏崎。
*
そんなこんなで、じつは今春・夏ともにあわあわしている間に、
豆をまけずにおって、
(冬も枝豆切れで中毒を起こす俺を見かねてか)、
家人が、ここ数年採種していた「秘伝」という豆をまいてくれた。
例によって、「あっ!」という間に食べてしまいましたが、
一応、また種採り分も(我慢して)確保して秋にはさがけで干しておった。
で、やっと薪ストーブに当たりながら種採りした。
おとといだったかに、2時間半くらいかかったけど、
たまさか通りがかったセガレガクが、珍しく最後まで手伝ってくれた。
(思いのほか熱心に手伝い続けたので、家人が戸の隙間から撮影。
我が家の部屋の狭さも、なかなかの思いのほかレベルであることが伝わる一枚)
米の一空き袋をガラ入れに使う(あとで薪の着火に使用)のですが、
紙袋を広げるとなぜかネコがずっと中に入ってほぼ出てこないという不思議。
これはこれでセガレガクの手伝いに一役買ってくれて、今回は助かった。
(たまにけっこう邪魔をしたりもするので)
で、無事に18年産の秘伝の種採りが一家総出演でできました。
今後(来年とは明言できず)はどうでも豆を増産して、
冬に食う豆(冬にも枝豆がないと困るのでタイかどっかの冷凍枝豆を買ってもらっている)を
冷凍パックするところまでこぎつけたいものだ。
そういう園芸もある。
今年おいしかった焼酎の瓶を、秘伝入れボトルにした。
自分が豆保存用に焼酎をたしなめる男に生まれて良かった。
参考:(以前に記した)豆の保存のコツ。
来年も枝豆を頬張りながら、保存用の焼酎を飲まねばいかん。
* * *
- <芹澤
- 従来の大規模農業を
「マクロファーミング」と定義するならば、
ぼくたちが目指しているのは、
「マイクロファーミング」
「分散型ベジテーション」と言いますか。
しかも
それを「都会から」はじめたいんですよ。
- ──
- ええ。
- 芹澤
- 新規就農者って、増えてはいるんですが、
辞めていく人も多いんです。
いわゆる「アグリテック」なんて言葉も
みんなが使ってますけど、
既存の中央集権型の農業の枠組み自体は、
変わっていないわけです。
- ──
- 芹澤さんのプロジェクトは、
既存の農業と「棲み分け」られますか?
- 芹澤
- 新しい農の楽しみ方を提案することで、
バランスをよくすることが
できるようになったらいいと思います。
世界の人口と食糧事情を考えれば、
この先、農家さんだけに頼り切るのは
難しくなってくるだろうし、
であれば、
ぼくらは、野菜を真ん中において、
みんなで育てて、
楽しくコミュニケーションをしながら
ゆるやかにでも、
食糧問題に資する世界をつくれたらと。
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by 907011
| 2018-12-24 06:57
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