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山中記

雪迫海峡。

終日雪と遊んだ昨日。
ムラのなかの「公」のいくつかを回ってダンプを滑らす。
上から下に降ったモノを右から左へ。

除雪道まで出ると機械の力は圧倒的だ。雪壁が高い。

冬のあいだは雪は動かせはしても、溶かすことはできない。
機械も我らも、できることは動かす、どかすということ。
よいしょーと物理的にそのものを動かして置いて、
ひたすら春の時間を待つという行為。
多くの空間と時間とが必要となる。
一見「無駄」あるいは「何でもない」空間や時間がここに在ってくれなければ
成立しない暮らしなのだなと、雪にすっぽり内包されながら想う。

 *

集落内「公」の部分は人目につくので”丁寧風”に、
終わってから家の周りを適当に続ける。
くたびれるけど、なぜかこの適当の方が身体も脳みそも刺激される。
「とかす」と「どかす」、この「゛」いっこの違いは大きい。
おもしろいもので、欲が湧く。

イヤホンを耳に挿し込んでいたら、演歌が流れた。
演歌の歌詞はとても濃い。
そしてワタシは津軽にゆきたくなる。

ここの雪はこうしてみようなどとたくらんでいると、
耳元で吉幾三が、地獄の窯の蓋を開けてしまったかのような声(?)で
「もう遅い。もうおそーいー!」と
イヤホンの穴からマイク片手に顔だけ飛び出てくる気かというくらい熱唱していた。











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ブログテーマ:移住・地方暮らし
by 907011 | 2021-12-29 07:27 | Trackback | Comments(0)
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