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山中記

「小人は総論を語るに忙しく、時間は流れる。」

3月は20度超えなどしていて、ものすごく暖かかったけど
4月はそれ相応に戻ったのか、やたらと風が冷たくて
夕方にはすっかり身体が芯から冷えている。

寒いのでトラクターの中の人となり、
外仕事だけど”内勤”みたいな状況で田んぼを打ち続けた。
田打ちマジックあと6枚。

キャビンのなかに居て、
それでも小窓を開け、風をわずかながらに感じながら、
視覚9割、聴覚1割くらい(ラジオは楽しい)で耕起をしていると、
泥汚れを付けながらも、なぜだか妙に「デスクワーク」感が漂って、
山の神さまたちに見透かされているような申し訳ないような気がする。
なので、たとえば8時間働いたとすれば、
その「9時間目の仕事」として、
仕事の帰り道に側溝の泥上げをしたり、路肩に支障の出る倒木を切って運んだり、
昨日は水路周りの草刈りを少しした。
暖かいから草ののび方もなかなか素晴らしいスタートダッシュを見せつけている。

「アナタはこれが好きですね」とオススメで出てきた
アンドレ・ギャニオンのピアノ曲など聴きながら、
ぽつぽつとキーボードをなんちゃってピアノのように叩いていたら
こんな文になった
(わりと適当にまず指を動かして打つのが先で、
 文字を見ながら、「それは俺に言わせりゃ」的なことを
 後付けで加えていくという”フリーライティング”(造語だろうか?)をしてます)。

『めぐり逢い』で思い出したドラマ『やさしい時間』は中盤までは好きだった。
勧めてくれた人の言う通り、「カウンターで各々がコーヒーをゴリゴリして話し出す」場面が印象的だ。

 *

昨日。
田尻の竹炭職人・コーダさんから連絡をもらっていたので、
またご自宅にお邪魔して、
良さげなエンジンポンプなどをいただいた。
これでうちの義父さま、通称「やまんかの水神様」ミチヒロさまが喜ぶ。
コーダさんは岡野町集落、伊勢屋のロールケーキを
いやーうまかったよー(糖尿病の注射してるけど、ぺろりと食ってしまったよー)
と喜んでくれていた。

しきりに連絡をいただき、
「この火を消したくない」と、俺には竹パウダーつくりマシンを
どうしても引き取って山中に持っていってもらいたい、
場所はとらないyo~、山にも持参できるyo~、
と陽気なラッパー調に言ってくれる(嘘です)ものの、
俺も冬ならここにという、しまう場所が今ひとつないのと、
いまとにかく田んぼで手一杯なので保留の態度を続けさせてもらっている。
そうこうしていると隣の部屋から奥様も来て、
「山室の昔の暮らし」を聞かせてくれて、
それがまた自分にはなつかしい未来のように感じられて、
案外と盛り上がり、いちいちうなずく。

竹粉、竹は何せそこら中で手に入るし、
少しつくってまければ、成分的には
慣行の一袋3千円超の肥料たちがほぼ不要になる
(俺は有機100%の「味好」しかまいてないけど)。
自立経営農業者的には竹粉を少し自作でもできれば、とてもアンバイが良い。

でも、自分の他にあともうひとり、
山中時間のなかで一緒にやってみたい人が来てくれたら、やる
という結論。

 *

トラクター通行止めとなり、田んぼには水もないし、
今日は畑の人になる。
天気も良く、「山中時間」のなかに自分を一日置きたいと思う。

総論を語るに忙しく、時間が流れてしまった。
まず種をまこう。

今日は久々に薪ストーブを放火?させながら
コーヒー豆をごりごりいわしてコーヒーを淹れられた。
山中時間は朝がひときわ良い。
鴨長明も現代に居たらたぶん山中時間を気に入ってくれるのだろう、と今思った。







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by 907011 | 2023-04-25 05:21 | Trackback | Comments(0)
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