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山中記

前回、自分はまだ三十路だった。

7年ぶりに黒姫山の山開きに参加する予定。

今日はほぼ一日近く、田を離れる。
離れるためには見回りが必要なので起きねば、さらには
コーヒーも淹れて飲みたいぞ、等と考えていたら
3時に起きた。

起きたというよりも、
目が覚めて布団から這いつくばって、
寝る部屋の隣の部屋の電気を点けようとする、
それよりもはるか前にネコ2匹が
玄関前、ガラス越しにこちらの動向を見ていて、
エサくれ鳴きでほぼ起こされたようなもんだった。

7年前にはじめて黒姫山に登ったのだな、
などということは、自分のここの防備録メモ雑記ガラクタ帳で検索して知ったのだった。







7年前にはヤマナカレッジ的インターンシップで、
次の月から石川県のでかいところで農業研修が始まる、
その前に山の農業を1ヶ月でもいいから住み込みで手伝いながら付きっきりで体験すべく、
山中で暮らしてみたいという志願兵・木村ジョージ君と
ほぼべったり1ヶ月、濃厚な山中時間のなかの農家としての時間を供に過ごした。
ともに飯を食い、ともに耕し、ともによく飲んで話し笑い合った。
今も春先になると、ジョージ・木村のことを思い出す。

で、地震が石川で会ったので1年以上ぶりに
「ジョージ君、無事?」とあまり心配してなさそうな心配風メールをしてみた。

ジョージ君は山中の後の研修後、新規就農者の一人として立派に独立し、
懸念だった奥さんと出会い結ばれ、順風満帆(他人事のように簡単に言うけど)万事快調。

で、メールの返事が翌朝だかに来た。
ジョージは田植え機に乗ってる最中(×もなか○さいちゅう)で、
「カミさんがワーワーと叫んでいて、
 軽トラがグワングワン揺れていました。
 いよいよ中古軽トラもグラグラなりだすくらいだから、
 替え時かとお金に困るなぁと感じでいたくらいで、
 こちらは問題なかったようです。」との
相変わらず無事に面白いヤツだなあという意味でも安心した。

そんな7年前のジョージ木村との春の田こしゃいを思い浮かべたり、
セガレはそのときまだ3歳だったのか、などと味わい深く思い出しながら
山岳に登りたいと思います。高校生の時、山岳部で楽しんだ時間を昨日数年ぶりに思い出した。

夜のテントで入念なミーティングばかりしていたときに、
1個上の伊藤”カツ”先輩が酔うと決まって、
「いいが、おめだ(お前ら)。
 山、なめんなよ。
 ・・・(必ず4,5秒置いてから)、死ぬや。」
と怪しいろれつで毎度言っていたのを思い出す。

カツ先輩は、「山なめんな、死ぬや」の他はだいたい女性の話で
場を盛り上げてくれた。かと思えば一方で、
我らはときにほろ酔いながら、
じつに青臭い哲学的な愚問を繰り返し、
そこから広がる思想や言葉の展開を楽しんだ。
なぜ生きるのか、なぜそこまで勉強しなきゃいけないのか(ガンガン大学に進ませる学校だった為か)、
人を好きになる、嫌いになる、喧嘩をするってのはどういうことだろうかetc.
フジワラリーダーを筆頭に、特に先輩がたが皆頭の良い格好良い人ばかりで、
俺は高1の夏から、下宿と週末山岳とたまには実家という3拠点往還暮らしを楽しんでいたのだった。
ずいぶんわがままさせてもらったものだ。





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by 907011 | 2023-05-21 03:35 | Trackback | Comments(0)
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