海が見たい。
直江津の朝も雨が降り続く。
とてもよく降る。
雨のせいか気圧の変動のせいか、妙な気分、
枕が変わったせいか眠りも浅めだった。
週間予報が全部雨へとひっくり返ったことを
直江津駅前の「信」で肴をつつきながら知ったので昨晩飲みながら少し嫌な予感があった。
晴れの日と雨の日で仕事がまた変わってくる。
というか田んぼの水を俺にしてはきっちりとセットできて
上越に向かったはずなのに、
田から離れてしまっていることは大きな不安定要素となる。
*
昨日。
午後から上越市役所脇、春日駅前の謙信公交流館なる
きれいな施設で北陸農政局の農地統計調査バイトの説明会に出る。
もう6,7年になるんだろうか、
石黒のウケシゲさんが夏の始まりに町内各地を
汗を吹かせてはタオルでぬぐいながらやっていた7月のお仕事だ。
国のバイトなので単価は悪くない。
でも、今年はさらに対象が増えて19か所、
なかには小国や小清水、田島など高柳以外の土地勘のよくわからない場所も増えている。
現場に着きさえすれば調査はいたってシンプルだ。
「田・稲」か「田・その他」か「非(荒)」の3つに大分類される。
高柳でさえ、他の集落の農地への行き方が
ざっくりとした図面だけの手元の資料ではじつに難解だ。
(役所の人たちは「なんとかたどりつくか、
ヤブで危険なら車から見える程度までにしてください」とは言ってくれている)
いかによその土地をわかってないか、
ということを毎年この時期に気づかされる。
15時に投宿して少しだけパソコン仕事をしてから重い酒を背負って歩く。
これまたきれいな水族館「うみがたり」から少し海に出る。
セキハラさんの杣事務所にたどり着いたのは約束の17時ちょうどだった。
セキハラさんはすべての窓を開け放ち海風が心地よかった。
1時間ほどまじめに(途中からビールとお手製の糠漬けをかじりながら)
高柳で何をやっているのかをごく簡素にプレゼンして率直な感想
あるいは上越市でやろうとしていることなどと比較しながら聞かせてもらう。
デッキで見た海の眺めがベタ凪で美しく、
話しながらビールを一本手に持ちながらその場にあぐらをかいてしばし眺める。
流罪となった親鸞がこの五智の海を見て、何を想ったのか。
親鸞の書いたものにはその後、海に関する言葉が多く使われたのだと
セキハラさんは話していた。
18時の鐘を聴いて、
まだ移動したくなく海をもっと目に焼き付けたかったものの
うまい肴を食いに行こうよそこのカウンターは俺がたばこを吸える
先客が先に飲んで待っているんだ
と言って、夕方の海沿いを歩く。
昨今の若者は利口でピュアだけど弱すぎるんだよね、という話などを聞いていたら
「信」に到着。
カウンターでは、月曜休みのいつもの焼き鳥屋・大勝のマスターが
「遅えじゃねえかよ」と言いながら無印のこぎれいなかわいいシャツを着て、
生ガキなどをつつきながら焼酎炭酸割りを飲んで上機嫌になっていた。
18時から3時間飲む。
後半で大勝マスターは代行で帰り、
最後は信のマスターと店員さんと四人で飲んで精神や性の話などが
あふれ出るままにセキハラさんを軸に展開された。
セキハラさんの詩集にあった工場が倒産して縄で首をくくった瞬間、
縄が千切れた話も静かに聞いた。
我らが知らないうちに大勝マスターがお勘定を支払ってくれていて、
我らは千円を恐縮しながら払って、
途中まで振り返りをしながら話してコンビニのある交差点で解散した。
10時に柏崎市役所で電気柵の説明会があるので
高い速いで、柏崎に戻らねばならん。
時間はいつも足りない。
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by 907011
| 2023-06-27 08:29
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