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山中記

アタッチメント。

山中はもともと石塚姓と村田姓の二つで永らく構成されてきた。
村田家の歴史は古く、諸説あるが坂上田村麻呂まで遡る話が有名だ。
我らは生まれる瞬間(それ以前か)から姓が定められ、その後名を命じられる。

田んぼにいるとこの苗字の多様さについて
気がついたら考えさせらていることがたまにある。
村田=村の田か。幾星霜の歴史を感じる。
そもそも村や集落は、そこに水があり風土があって田がつくられるようになって
はじめて定住の形がつくられたものだと自分は考える。
…などといろんな苗字について考え出して、しかし
はっと気づくと高校の時の〇〇さんは美しかったなあ〇〇君は怖かったなどと
完全に思い出話に転化していることもまた多い。

勝手ながらいまとても愛着、親近感、新和性を感じる苗字がある。
たとえば深田さん。
ご先祖もさぞかし深い田んぼで苦労されたのだろう。
水田、重田、山田、薮田、奥田、坂田etc.
田の付くものだけでも考えると多い。
そして、人間50年近く生きても実際にはそれほど多くの(苗字の)人と
出会ったりつながりを持ち続けるものではないことにも気付かされる。
机上の知識と現実とはこのようなものだし、
言い換えれば、知っていることとわかっていることとは異なるのだと思う。




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by 907011 | 2025-10-17 05:19 | Trackback | Comments(0)
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