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山中記

<   2019年 04月 ( 19 )   > この月の画像一覧

黄金比率。

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「サッポロ」のジョッキにはsince1876と書かれていた。
自分よりちょうど100年きっかり先輩。

そしていまさら驚いたことには、
ジョッキなみなみだった一杯は、
普段使いのコーヒーカップ7分目くらいにしか満たなかった。
(前夜に呑めないまま寝落ちしてしまったジョッキ一杯の焼酎お湯割りを冷蔵し、
 薪ストーブで沸かし直す翌夕、の図)

ワタシはビールの泡にまったく愛着がない。
泡より黄色い方がなみなみあると悦ぶ型であり、
そもそも未明に起きる習慣のせいか、2、3時間だけで眠くなるので、
最初にガンガン飲んで朽ち果てる自分を「一次会ファイター」と自嘲している。









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by 907011 | 2019-04-20 06:13 | Trackback | Comments(0)

スーパーマン。

昨日しれっと、「それはさておき」と置いてしまったままだった、
「We♡
 O 嶋 」さんの続き。
(二度書きしますが「We」は高柳の濃厚なおっちゃんたちばかりです)

当日参加者には門出和紙にOさん人事異動にあたり、寄せ書きをいただいた。
「オラ、何話せばいいったろ??」と、
早い時刻からに入っていた講師の一人だったイサオ兄こと村田指導員におかれては、
真っ先に筆をとり、
「高柳を愛してくれてありがとう」とためらうことなく書かれていた。
その他全員(のはず)に書いていただき、
なんとまあ以前の同僚・M原さんにも花束などをお預かりしたのでした。
(農家のおっちゃんしかいないいなかったので、
 王国レストランのおねえさんに無理くり頼んで手渡してもらう。)

Oさんは翌週だかに、
「まるで自分の葬式みたいに送り出してもらえたっす」と振り返られていた。

漆島の(自立経営のミツタカ会長いわく「スーパーマン」)篤農家、
ジンさんにも、冬仕事にストイックにされている彫り物を二点いただいた。
後日、忘れたころに会長経由で請求書が来て、
0が一桁足りない額面にたまげた。



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千円札を二枚だけ握りしめて、
苗代づくり繁忙期に突入中の漆島ジンさん田んぼへ
スミマセン、ほんとにスミマセンとお昼上がり直前にゆく。
「気持ち一つだからお金なんかどうでもいいった。
 ・・・それよりお前、俺の隠れ部屋、見たことあったっけ?」
と作業所の二階の「米山仁工房」にあがらせてもらう。
圧巻だった。
「お前初めてだろ。石黒の人なんかは立ち寄るとちょっと見せてくれって来るんだよ」
とスーパーマンはあのポワンとした一見女性的な微笑みかつドヤ顔であがらせてくれた。

ワタシは未知の世界に突然邂逅して圧倒されるままに、
それでいてずんずん奥に入る。
背後からジンさんは微笑みながら「お前、お茶とか飲むのか。酒は飲むもんな」と、
茶筒とワイングラス風の柄のついたコップをいただく。

「いやいや、ここまでジンさんにもらってしまうと、
 俺もいよいよ事務局を送り出されてもいいですなあ。」と言ったけど秒殺で無視され、
「いや、お前がそれもらったから、
 むしろ俺が先にそろっと辞めさせてもらうんだからな」と釘をさされる。
やぶへび。

 *

皆を見ていて感じる。

優しい男は、いつも強い。

借り物の言葉(しかも順番などいろいろうろ覚え)ですが、

やさしいためには、より強くあらねば他人にやさしくなんて続かない。

個々があらゆる場面においておもしろくあるには、
強さとやさしさを持ち合わせていないとそうそうしなやかでは居られない。

自立する強さを保持して動き続けていられるためには、
おもしろく、かつあらゆるものと折り合いを優しくつけていないとやってられない。

「やさしく、つよく、おもしろく」。

自分が好きな人たちはみな、難儀のなかでしょっちゅう笑って居る。
おもしろさという潜在要素を手彫りしている。

しちめんどくさい「他人がどうこう」だの「環境がどうこう」だのいう屁理屈を超えて、
ただ居る。ただ在るのだ。

やさしくてつよくて、そしてじつにおもしろい。
何より単純明快なスーパーマンたちが山のそここに、笑いながら居る。



 *



<枯れ行く葉が相変わらず地面を護っている
 そんな大地蹴って歩いては声を探すの

 私はあなたの孤独に立つ意思を思い出す度に
 泪を湛えて震えているよ
 拙い今日の私でも>
(東京事変『スーパースター』)

そもそもの作詞にあたって敬愛するイチローを
椎名林檎はイメージして書かれたといわれる。
3月26日。
椎名林檎さんは多くのリクエストに応えて、
イチロー選手引退会見の後に『スーパースター』(東京事変)の動画を公開されていた。










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by 907011 | 2019-04-19 06:14 | Trackback | Comments(0)

ゾノ。

当時、サッカー日本代表のスタープレイヤーだった前園選手が、
テレビで
「いじめ、かっこ悪いよ。サイテーだよ。」
と吐き捨てる風に言うCMはいろんな意味で鮮烈で、
今も自分まわりの一部では(瓶ビールを飲みながらの)語り草になっている。

2月末に高柳町自立経営農業者会議の勉強会をした。
同時に、農業者会議の事務を長くに渡って務めていただき、
与えられた運命(市内から高柳に勤務6年)、現場を愛してくれた市役所職員、
「We ♡
 O 嶋」こと、みんな(農家のおっちゃんら)大好きOさんを峻別 送別させてもらった。

「I♡KZ」Tシャツ風に、ほぼ名前出てしまってますが、
まあ主役のOさん
(なかなかの盛会となって面白かったが、幹事は酔えないという宿命を愛せないワタシ)
はさておき・・・、置くのか。

第一部で企画させていただいた勉強会で、
講師の村田指導員の提案でウェルカムドリンクを一杯飲みながら、
日本の農山村の間違いなく最先端の一つである石黒地区の想いや取組みを語ってもらった。

そのなかでもっとも印象的だったのは、
もうずっと長い間、苦楽を共にしながらやってきた石黒の篤農家を牽引されてきた、
大橋伊勢治代表の言動について、皆が語り始めたことだった。
そして皆が口々に言っていた、
「代表はいつも俺たちがうまくできなくても根気強く我慢して成長を待ってくれていた」
「イセハルさんは一貫して『和』を大切にしよう、
 とにかく絶対にケンカはしないことを続けようと言い続けてくれた」
「今思えば、ほとんどのことが代表のこの人柄のおかげだった」
というリーダー論を、
たまさか昨晩シャワー上がり卵肌でやや居眠りがちに聞いていた、
高柳ヒゲ部名誉顧問を囲む集まりのなかで、
最後に門出和紙のレジェンド・ヤスオさんが、
「ケンカは人間のサイテーの戦い方だろう。」とおっしゃっていたのを聴いて、
はっと思い出した。

2列前にイセハルさんその人が静かに顔を上げて、その話を聞いていた姿が、
レジェンド×レジェンドとなって重ね見え迫ってきた。

ふと、前園その人までもが
もしや廊下のはしにもたれかかって居るのではなかろうかと思い会場横に目をやったが、
そこにはヤマさんが鎮座し、カズエママとたいすけベイベーが揺さぶられながら居たのでした。

ケンカにも稀有な良いケンカの流儀と、その他数多の”ただのケンカ”がある。


Oさんを囲んだ3月22日の夜。
あの晩、我らはまったく濃厚で良い酒を呑ませていただいた。

その後のタレント・前園さんにも良い酒だけではない、悪い酒もあった。











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by 907011 | 2019-04-18 05:45 | Trackback | Comments(0)

何をいまさら、の三条ナイト。

やっと昨日から外仕事に手を着け、
燃える男(たち)の赤いトラクターにグリスを挿入。

4月17日、「よいな」の朝。
ふと、1月に三条で自分農&脳みそを「ブラックボックス」化した研修の後、
みっちりと入念に行った夜のソロ活動”三条ナイト”のことを想い出した。

どうしても行きたかった(すごい迷い歩いてたどり着けた)、
『うなぎ 鈴の音』で、鯉の洗いを堪能。
これは醤油だけ、薬味もまったく不要。
下田の田でつくられたという身の一枚一枚をゆっくりとしみじみ味わせてもらった。

後の料理と合わせて、日本酒を少量ずつ鶴齢などを楽しんだ。
盃をこれっと選ばせてもらう。
店主、若い。そして男前。



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このケヤキ?の箸も丹念に作られており、
持ち帰り可能とのことでありがたくいただいた。
とにかくもう俺脳は、「三条 研修」で検索しても、
「あなたが探しているのは、『鯉の洗い』『鈴の音』ではないしょうか?」
としか検索結果が出てこない。



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3つくらい梯子する構えだったので、蒲焼は手が出せず、
頼んだ肝焼き、うまい。
右手には、正月の振る舞い酒だという景虎(たしか)をいただいた。
飲んだお酒より、食べた方の印象が強いというのも珍しい感覚だ。



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その後、二店くらいカウンターに寄って一杯ずつ暖をとりながら宿の方に移動して、
宿の近くにあった
(うなぎ屋探す第一歩目の出がけにふと視界に入り、「俺はたぶんあの店にも今晩入る」と予感した)
馬刺し専門店で「とにかく赤身を」と頼んで、
思いのほか、こ洒落た雰囲気に馴染めず熱燗飲んで帰って深く寝た。
脳はブラックボックスのままで、ブラックアウトはしなかった。

 *

少しずつ自分農がマイナーチェンジを重ねている。
長年の、やってみてーぜという「テーゼの力」だけで試作していた麦が、
雪の下から成長し、
米の面積を減らして、化成肥料に替えて米ぬか栽培などの試行も始めるつもりだ。

日に何か思い付きでいいから1%の変化を実験してみる。
一年でまあ怠け者の部分を控除しても、単純に足して250%くらいのナニガシカの実験になると思う。
何の250%かはよくわからないけど、でも、1%ならできる。

鯉飼って、洗いてーぜ。

乙女座B型のおっちゃんは強く想う、
ワタシも鯉がしたい。















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by 907011 | 2019-04-17 05:43 | Trackback | Comments(0)

渓相。

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脳みそデトックス2日目。
山中の先住民の方の「イトー」であるマサノリさんに久しぶりにドライブに誘われ、
風も強くて仕事にならんので、魚沼方面へ。

252号線か、只見・会津若松方面の「冬季閉鎖っぷり」を
いざ通行止めとされる、奥の雪壁までゆきたがる衝動にかられたマサノリさんは、
今回の男二人旅(唯一の目的はうまそうなラーメン屋に入ること。助手俺はビール可)でも
ミラクルを連発した。

 *

カヌーに乗ったり、一年間放浪した熱血漢の方のM・イトーがハンドルを握りながら、
「渓相」や好きな本や家族の話などを語り、
冷血な方のN・イトーが聞き書きでもするかのように聞き入っていた。

そんな最中、
魚野川の支流の一つ、破間(あぶるま)川の緑の橋を渡りかかって、
そこの左手の流れ込みのある一箇所の光景にまったく瞬間的に二人とも同じ反応をして停まった。

「下りて見よう」とマサノリさんはいい、
俺は左を、マサノリさんは右折ルートをチェック、
右に入るも川から離れるので戻る。
がしかし「左は私有地で個人の敷地っぽかったです。」と報告するも、
そこからが”山中のロビンフッド”的なマサノリさんの度胸のでかいところで、
私有地の個人宅(兼会社の事務所だった)を訪ねて、川がみたいんですとソロ交渉。

一方で、熱血じゃない方の俺はすでに半分断られるかもしれないので、
10歩先走って川へ・・・、ゆくつもりがドアの脇にあった盆栽と大量の薪が気になり、
さらに渓相を見下ろす煙突ストーブのある作業場みたいな小屋(と大量の「良い薪」)がいよいよ気になり、
少しうろうろし始めたところに、出てきたイガラシ会長夫婦に後ろからそのままいざなわれ、
子犬と一緒に、その「番屋」に上がらせてもらう。


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映画『阿賀に生きる』(佐藤誠監督/撮影:小林茂)や
森聞き』のような濃厚な時間にデトックスされた。
鮎は8月に一人で1500匹獲って番屋で若い衆を呼んで食うのだという。
その他、ウナギ、サクラマス、イワナ、ウグイ、鮭など、
川魚ほとんどを道楽で楽しむ、川隠居暮らしを満喫しておられるとのこと
(会社はせがれさんが経営)。


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そして、なんとまあ、話していたら、
山中メロンのツネユキ先生の親類であり、
魚沼マタギのシカリ(=頭領)・ナカザワさんたちとも
山猟師と川漁師の交友をされている、とのことでさすがにたまげた。
惹かれる暮らしの半径とは思いのほか狭いものだ。



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住みたい、あの番屋。







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by 907011 | 2019-04-16 05:25 | Trackback | Comments(0)

「自他肯定」。

脳みそが「負けたボクサー」状態のまま数週間過ごしてましたが、
昨日、高柳(ヒゲ部)の”侍”の雄姿を見送り、
腰に手を当ててグーを突き上げた子どもの言うままに、海の方へ。

桜を愛で、海へとつながるきれいな川を遡上。
ここに海おわり、地はじまる。
谷根でタンネーズのお二人の柔和をぼーっと見ながら、
ぼーっと椅子にもたれて『めがね』のサントラをエンドレスで聴けた。

水ぎょうざ、東ティモール(あとで地球儀を回さねば)コーヒー、
本(目ざとく見つけた『山月記』を夜風呂で読んだ)と
金魚とメダカ、トイレ、ヒヤシンス、
「フォーク is my life」、レディボーデンのspoon、
ニンジン、米、そして水。
いいね。

谷根と山中って位置的には柏崎の両端かもしれないけどドライブ一時間で楽しく行ける。

そして、セガレガクはtanneで一回タンネーズのお二人とサヨナラをしかけた後、
何やら森に呼ばれて、やおら踵を返され、
トイレにこもり、「大作」をお産みになられ、
1時間後に戻った山中公民館の2階に駆け上がられてもなお、
意欲的に両A面シングル「大作」をリリースされた。

以上、
A氏に「ふふ、5年ぶりくらいかしら」と懐かしがられた、
(俺も何年ご無沙汰かわからず以前のメールをたどって見てみたら)
じつは2年ぶりくらいだった、蜃気楼のような男・イトーより。
ふふふふふ。

女難から我らダメ男ーズを救うありがたい谷根神社をお参りし忘れたので、また次回。

 *

一食ごとに、
一皿ごとに、
一杯ごとに、
変わるもの、変容する感覚がある。

もういっぺん頭から、
山に還り、土に還る。











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by 907011 | 2019-04-15 04:57 | Trackback | Comments(0)

2時間だけの政(まつりごと)。

昨晩は専業農家先輩のご尊父のお通夜に出た。

今日は失礼ながら、同刻に
山中集落の年一回の総会を予定通り優先させてもらう。

区長としての自分が、
農地担い手としての自分を律して、
「区長報酬の削減」などを提案するという、なんだかややこしい構図の予算書を提案する。

令和2年度の農家減によるであろう農地削減にともなう、
山中区の歳入減少現象予想図の説明を集落代表としてさせていただく。
住民の自分も聞く側の耳であり、
スピーカーとして話す側の口でもある。

これにはフリーライター的お仕事の際に、
書き手と読み手の両方の視座を持ち
(小学生からこれだけは得意分野だったと小生は自負する)、
言葉の選択を修正し続ける経験が活きる。

俺は書き言葉と読み言葉に生きる人間なので、
話すのは一向に上達しないですが。

20代の自分が自問自答して、口を突いて出てきた言葉が、
「言うは情熱。聞くは関心(好奇心)。
 それだけ(とくに聞く方だけが)あれば、
 おもしろきこともなき世を面白く、生き抜ける。」でした。
死ななきゃいいんだ、要は。

 *

本来、移住して勝手にやって来てママゴトのような農家になりたくて、
現実的にもろもろ受け入れ、落とし込んで「農家区長」として
もっと農「業」を拡大し、補助金の申請をして、
より依存度を高めていこうと一年前の春は思っていた。

でも、変節がワタシの一長一短でもあるので、変節します。
依存度を低めて、書類を減らして、区長報酬も減らします。

農山村は農が終われば、おしまい。
腹を決める。

って、そんなおおげさなパフォーマンスはせずに
つとめて微笑んでやり過ごします。

我らの棲み処。

我らは我らだ。
自治機能の持続可能性をもっと考え合って、
胸を張って、厳しい自然ともご先祖たちとも対峙できるよう、
公民館で話しながら考え、感じてきます。

粟島で探していた、海の向こうの遠くの灯台の微かな光を、
それが見えるまで、まあ四の五の言わずに、やってみよう。
会議はあくまで抽象、イメージ。
具体は山の中にすべてある。

レディース&ジェントルメン be more フーリッシュ。
Dive into green! (How beautifull!)

「海の柏崎」の端っこ、
ぜんぶ、山の中に在る。



(スペル間違えていたら誰かこっそり耳打ちメールしてください)










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by 907011 | 2019-04-13 07:29 | Trackback | Comments(0)

どうしたら、映画になるのか、かいもくわからない。

長岡の「小林茂の仕事」Oタスケ隊から、
監督が現在撮影中の『魂のきせき』の制作趣意書と、
前回の映画『風の波紋』のDVDができましたよーという案内をいただいた。

自分ができるカンパは遡ること制作企画(案)と同じころに、
!?・・・次のテーマ、すごいところにまた飛び込まれるのだなあ。」と
しびれて微力ながら即送った。

数日前に、
完成された趣意書を再読させていただき、
先日遊びに行ったコグレさんにメールしたらほどなくして、
「お金の話は子どもがひと段落するまで頑張らなくていいんじゃあないのかな。」
と返事をいただき、しばし考えてみれば、
「そうか。前と同じことをすればいいのか」と答えが出た。

自分ができることは、出資よりもむしろ
もっと多くの小林茂監督という人間のファンというか、
特に個人的にも、このテーマを撮る趣意と
表現そのものに興味を持ってもらうことだと感じた。

 *

じつは自分は大学の専攻こそ心理学でしたが、
日中不在で夜遊び漬けの日々を1年間×4セット行った親不孝者だったので、
ふと気づいたら、学び直したく、
記者時代にNAMARAの江口さんが手がけてやっていた「こわれ者の祭典」、
その「なんでもあり」の自己肯定という表現を取材テーマの大切な軸の一つとし、
月乃光司さんたちに対談取材をさせてもらって、
その視座の持ち方と表現方法やフィードバックとの考え方にたまげたり、
(社会人デビューとほぼ同時に公私混同仕事をさせてもらった良い会社だったなあ)、
今だに成宮アイコさんの文章に揺さぶられ、考えさせられて暮らしています。

 *

自分も、
自分の親しい友だちも、
興味の裾野を広げることだったらできるよなあと思いました。

また巡れるところにあちこち趣意書たちを置かせてもらうよう、
今一度、高柳まわりの呼びかけ人になりました。

調べたらすでに長岡映画(ここのサイトにもだいぶお世話になりました)のブログに、
制作趣意書の文章が記載されていたので、
長いかもしれませんが、下に転載させていただきます。

是非。

 * * *



映画「魂のきせき」は、人類の軌跡をたどり、
心宇宙の奇跡の旅へ出発する ――― 映画監督 小林茂


あらたなドキュメンタリー映画製作に着手しようと思います。
主題は「性被害」「性虐待」に関するものです。
とても複雑で、デリケートな問題でもあり、困難な道が想像されます。
しかし、私はドキュメンタリー映画のあらたな可能性を切り開くことも含め、
挑戦したいと思うようになりました。

私が二十歳のころ出会い、水俣病の支援活動をする仲間だったMIYAさんが
40歳をすぎてから郷里へもどったことをきっかけに、
幼いころ受けた性虐待のフラッシュバックをおこしました。
彼女の精神は崩壊していくようでした。
困惑しながらも、性虐待の問題に関心を持つようになりました。

2011年、『週刊金曜日』に、
にのみやさをりさんの「性虐待」の写真レポート「声を聴かせて」が掲載されました。
私は「性虐待」に向き合う人の存在におどろき、
編集部を通じて手紙を送り、にのみやさんと出会いました。
にのみやさん自身が性犯罪被害者でした。

「そのときから私の世界は色が失われ、モノクロの世界になりました。
 PTSD、フラッシュバック、解離、自傷行為をくりかえした。
 人間存在、人格、尊厳が消失し、
 生きているのか死んでいるのかわからない状態が永遠と続いてきました」と、
にのみやさんは語りました。

人間崩壊です。
彼女は自分たちのことを「サバイバー」(生き残ったものたち)と呼びます。

「あるとき、私は何気なく本屋で写真集を手にしたときに、
 モノクロ写真なら私の世界を再現できるのではないかと直感しました」

それを機に、にのみやさんは独学で写真を撮るようになりました。
高感度のモノクロフィルムを使い、粒子が浮き出るような写真でした。

にのみやさんは性犯罪被害者に共同作業を呼びかけ、
お互いの存在を確かめるように、サバイバーの人々を撮影するようになりました。

そして、「性被害者」の相談窓口を開きます。
そのようにしながら、生きてきた20数年・・・・


「魂の殺人」と呼ばれるほどの「性虐待」の実態を私は知らない。
その苦しみの深さ、殺意、悔恨、解離、自傷、自殺。
その底流には「支配」と「被支配」の関係があると言われる。
魂の崩壊から人は回復することができるのだろうか。
また、「加害者の再犯率」が高いといわれる。それはなぜか。
厳罰化で問題は解決するのか。


私はどこか地層のずれた異空間にまぎれこんだようだ。
どうしたら、映画になるのか、かいもくわからない。
しかし、私はあえて「魂」の映り込むドキュメンタリー映画を作りたい。
みなさまへご支援をお願い申しあげます。













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by 907011 | 2019-04-12 17:00 | Trackback | Comments(0)

自戒自律自己規制の術。

どれだけ風呂敷を広げてみても
どれだけ夢を多く語ることができても
どれだけ笑い合って過ごしても
どれだけ声が大きな人にたとえなろうとも

けっきょく
それは自分のなかにかすかにある要素の、
「強火」の部分だ。

昨日アオーレでかつての同僚タカハシさんと
珈琲一杯で延々と話しが尽きず。
(高柳のK係長や、
 山中的にも大変お世話になり続けているかつてのミスター多面的男前Tさんなど
 「柏崎市にもうらやましいなあと感じた若手職員が3人いました」と言ってて、
 編入合併の旧町村の話などさまざまな等価の情報交換が矢継ぎ早に続き、
 共感しすぎて、主婦のファミレスお茶飲みレベルで盛り上がる同い年のおっさん二人。
 残る柏崎の職員一人がワタシはすんごく気になる。)

また一時間で復路を飛ばして、帰宅は17時だった。
麦麦ベイクにて妻子に遭遇。

 *

で、冒頭の風呂敷だの、強火の部分に戻る。
アオーレで話した自分の言葉のなかに、
「強火と弱火」が口から出てきた。

そうなのだ。
言葉はすべて借り物で、
情報やパソコンそのものだって、
しょせんは過去(現在も含むが、未来の指針では決してない)の情報を
こねくりまわしているだけの道具だ。

脳を含んだ心身に、機械ではできてない部分もたくさんある。

借り物の言葉を借りて、
妙に腑に落ちた文章を、
自分なりに「女房リアリズム」と呼んだ。

夢を見ながら現実を暮らすのが男
現実のなかを具体的に生き抜きながら夢を見られるのが女、
そういう風に見える。
いろんな自分がいろんな交友をしながら、あんがい的を射た現実だなあと思う。

家人が、家のなかでため息つきながら見ているのが、
夫の超リアリズムだ。
しょせんはその程度なのだ
と、ぼくはたまには思い直して客観視するようにしよう。

自己否定はしたくない、
けど、自己肯定も過剰に美化しがちだ。

家庭内の「その程度」という目線を、
自分をプロデュースしようとする、もう一人に自分の念頭に置いておきたい。

「な~にが。
 アイツなんか口ばっかりな男で、
 肝心なとこが全然ダメっすよ」と告げ口しながら男の夢の具体化をイメトレしていたい。

それがロマンだよ~、と奥田民生は歌う。






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by 907011 | 2019-04-11 06:36 | Trackback | Comments(0)

長岡駅前から。

ということで、
昨日無事に山中平成最後の会計監査を終えて、
ついでになんちゃって役員会を、「なんちゃって」と済ませ、
長岡へ現実逃避といいつつ、令和元年度の予算案AパターンかBパターン、
どっちでいくか、ドライブしつつ考える、
・・・つもりが一時間であっという間につき、
腹も減ることなく、とりあえず無印良品などをぶらぶらし、
隣のややカオス的な店で謎の外国のビールと缶詰(山中の自主防災部活用)を買って、
車だけ1時間くらい早く投宿。

わたしは宿内にある泳げる浴場
(以前坊さんと出会って話し込んだ湯)に入りたかったが、
駅前をそぞろ歩き、
最近になりなおも「山中区長に猪肉を獲らせたい!」とおっしゃって頂いている
魚沼マタギに聞いていた(おそらくここしかないので)鈴木銃砲店で
柔和な女性店員に親切にもろもろレクチャーを聞く。

 *

前の職場で同い年同僚だった”アオーレ”・タカハシ”と電話で久々に話すも、
「10分後に行政との(NPO職員のままなのかな)年度初め会議っすわ」と聞き、
駅前でハイネケンを飲んで、ひと心地つき、おとなしくお宿で休もう、
と懐かしい風景の飲み屋街を歩いていたら、
前の前の職場のサユリさんに遭遇し、
お互い二度見(ほぼ凝視し続けること二回)して、
「あ、やっぱり」と指差し、お互い下の名前しか出てこず、
ワタシ、モスポテト食べたいからコーヒーおごってあげるわ、
といわれ、来た道をまた戻り、
ワタシ、フリーランスになったのよと言われ、
矢継ぎ早に情報交換とメールアドレスをいただき、
モスから小走りでアオーレを眺めつつやっと部屋へ。
サユリさんはなんだかコートなども上品になっておられ、
「なおき君も変わらないねえ。あや~今度は熊みたいなのねえ」と
モスポテトをかじりながら評された。

 *

やっと入った4000円部屋で、荷物を解く。
パソコンのバッテリーの途中の四角いのはあるのに、
その先のコンセントだけ忘れたことに気付く。
(※2行目に書いた会計監査でパソコンを一回開き、
 その際にコード部分の撤収を忘れたまま長岡に走った、という後日談。)

・・・12日(金曜17時頃)締め切りの多面的機能支払いは、
町内の2集落分を事務サポートしたものの、
肝心の山中保全会は、やはり山中に今日戻ってからすることにして、
ノンアルコールのまま仮眠。

チーム事務の愛すべき先輩”コバ”さんは、
製造の会社で働いていると聞いたが、
飲み始めたら、「じつは今、マクロを組み続けていてさ」と切り出した。
俺にはマクロがわからない。
ミクロの方なら少しはわかるかというと、そういう問題ではなかったので、
サッカーと剣道と野球とロックとラグビーと、
電子タバコといとうせいこう&みうらじゅんの違いについて、
4軒ほどビールだけで梯子して、濃厚に話し続けた。
最後は部屋まで無事送ってもらい濃厚な緑茶を呑んでから分かれた。
残りわずかになった平成最後の米を手渡せて、ほんとうに良かった。

 *

今朝やっとパソコンを開いてメールだけチェック。
アメリカから久々に届いたタカオ君のメールに涙す。
かっこいい男だ。
ほんとうに異国で戦っている、ア奴は侍だ。

妻・ライアンが日本に居たということはこういう気持ちなのだな、というのを感受したく、
また、何も知らないもんがなにもないところからやってやるぜーという姿を、
「弱い自分だからこそ、ここから『希望』が表現できるんじゃないか」と
自らの心身を持ち込んで、ダイブし、
妻以外とコミュニケーションがあまりとれないまま働きはじめ、
想像以上の人間性の違いを痛感し、
でも、転んでは立ち上がりし、
いまこうしている間もまさしく苦闘苦悶葛藤自問しながら、
五感で感じていることを教えてくれる内容だった。

 *

残りのバッテリーで何をするか。
昨夜熱く話したクラシックを聴いて強制終了でしょう。

さて、一仕事して帰ろう。
今晩は外国の変なビールを飲もう。

山中の終身名誉区長・マサオさんが戻ってきた。
これで土曜昼前に「山中平成最後の総会」が成立する。
の、前に多面的機能支払いを提出ダッシュしにいこう。
早ければ明日・・・。

では、湯舟で泳いできます。











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by 907011 | 2019-04-10 05:04 | Trackback | Comments(0)