山中記

蟄穴。

「恥ずかしい」という感情で自分の大部分はできている。
行動はもちろん、言葉一つ選ぶのも、厚いフィルターを通して一切がなされる。
言葉一つすらも。
毎冬の波。蟄穴。

そんな支配的な感情をときどきぼんやり薄めるのが、
「美しい」「なつかしい」という、なぜかさらに抽象的な感覚。

恥ずかしさを超えるそれらの感覚は、もしかしたら
「快楽」の瞬間にさえ近いなあと、ぼんやり湯船で思った。

そして、その感覚はまたすぐに醒めるのだ。
酔いと同じで。


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一月前に生まれたウコッケイのヒナ。
じつはこれ、十日町の農協直売所にあった高価なウコッケイ卵から生まれた子。
ビンボウな我が家としては悩んだ末に4つ買ったけど、
残念ながら一つしか孵らなかった。



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# by 907011 | 2012-12-17 15:50 | Trackback | Comments(0)

冬米。

寒くなると、きまって弱る。


籾摺り。
やっと籾殻から自分の米が出てきた。
ふるいにもかけてないし、いまだ玄米のままだけど100kg程度とれた。
貴重な一俵半。

収穫してから実際口に入るまでの行程が難儀だなということがよく分かった。
田んぼの中では、苗を植えて世話をすればぐんぐん育っていくわけで、
それよりか田植えと稲刈りの前後にある苗づくりや、籾が米になるまでが大変。
実際に自分ができていないこと、機械がどんどんとやってくれる部分が多いと、
非農家な自分などは結局仕組みが分からないままに終わってしまっているなあという焦りが残る。

「籾米で保存した方がおいしく食べられる」という話をよく聞いていて、
それができればいいなあと思い、手回しの非電化籾摺り機を借りてみるなどしたものの、
のんびりし過ぎているうちに、苦手な冬が迫ってきてもろもろ断念。
来年また考えてみようと思います。

ちなみにうちの米、玄米でもうまかった。
けっこう違うもんだなと嬉しく思い、今週あたり白米にもしてみようかと思います。

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とにかく連日の雨で、今日以降の予報もほとんどが雨。
晴れ間に外仕事ができるとやはり気持ち良い。

「先に延ばそう感」と「このままではいけない感」、
だいたいその2つで冬の毎日はできている。

土曜日。
松之山と津南でドキュメンタリー映画を撮影している小林茂カントクが来訪。
ふかぐら亭で蕎麦を食う。

東北の地震以降、「東京離れ」というのがさらに加速していて、
移住希望者が増えているのだと先日あったシンポジウムで報告されていた。
居たい人が居る。住んでみたい人が住んでみる。
これからの小さな集落についてそんな話を、鶏を眺めながら少し聞けた。

 * * *

来年は田んぼを今の1枚だけから、3枚に増やす予定です。
何をどうやろうかとまた試行錯誤で春を迎えると思うのですが、
田植え、草取り、草刈り、稲刈り等にお手伝いできる人、ぜひ力を貸してください。
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# by 907011 | 2012-11-12 06:53 | Trackback | Comments(0)